“令和の米騒動”で、古米、古古米という単語を常時耳にするようになった。新米に比べればネガティブな印象を持つ言葉だが、保存技術が向上する現代、このイメージを見直す時が来ているかもしれない。
米の需給や価格の不安定化が全国的な課題となる中、生産量の抑制を前提とした需給調整だけでは安定供給の確保が難しくなっているという指摘が背景にある。このプロジェクトは、「時間がたつと米の品質は低下する」という“古米の概念”そのものに着目し、米を計画的に長期保管することで、生産・流通・備蓄の在り方を見直そうとする取組みだ。
プロジェクトは東洋ライス(東京)と連携。同社が持つ熟成保管技術は、米を適切な環境で管理することで、長期保管しても品質を維持し、味や価値の向上につながる可能性を持っているという。実証実験ではこの技術を活用し、実際の保管・運用を通じた検証を進める。
泉大津市の南出賢一市長は、「泉大津市ではこれまで、生産地との連携による米のダイレクトサプライチェーン構築に取り組む中で、生産と消費の両面から米の需給バランスを調整することの難しさを強く感じてきた」とし、「米の熟成保管技術」は、こうした課題に対し、日本人の主食である米を安定的に生産し、確保していくための新たな可能性を示す革新的な取組みと位置付けている。











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