春の訪れに合わせて酒蔵が出荷する季節限定の日本酒、春酒(はるざけ)。この時期は、冬の間に仕込んださまざまなタイプのお酒が新酒として発売されることから、フレッシュで軽やかな新酒ならではの味わいを楽しむ絶好の季節だ。

東京の「日本の酒情報館」(日本酒造組合中央会・東京)では、3月から4月にかけてこの春酒を紹介している。

 日本の酒情報館は、全国約1600の酒類メーカー(日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりん)が所属する日本酒業界最大の団体である中央会が、日本の伝統的酒造りの魅力を発信する拠点として運営している。館内では、日本酒を中心とした國酒(こくしゅ)の情報発信や、季節に合わせたテーマ展示を行っている。

 3、4月は春酒のラインアップ。軽快でさわやかな味わいと華やかな香りが特徴で、桜を思わせるピンク色や明るい色彩のラベルデザインが多く、春らしい季節感を楽しめる日本酒として人気がある。季節の移ろいを酒とともに楽しむ文化は、古来日本の飲酒文化の特徴だ。特に桜の花が美しい春は、多くの人々が桜の花の下に集まり、花を愛でながら春の訪れを楽しむ。春酒はそんな花見にぴったりのお酒だ。提供例に、秋田県「刈穂(かりほ)生」(刈穂酒造)、福島県「花見ロ万(はなみろまん)」(花泉酒造)などがある。

 もちろん春の食材との相性も良く、春を彩る菜の花や山菜、タケノコ、サワラ、ホタルイカなどを使った料理と合わせることで、さわやかな香りやほのかな甘みがより引き立ち、より一層季節感を感じることができるという。

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