育児とテクノロジーの融合を表彰する「BabyTech(R) Awards 2025-26」の受賞式と受賞商品展示会が、3月29日に東京都内で開催された。殿堂入り4商品、大賞14商品、優秀賞20商品、特別賞1商品の計39商品が表彰され、育児テクノロジーの最前線が一堂に集結した。

BabyTech® Awards 実行委員会(パパスマイル・東京)が主催。

 来場者の注目を集めたのが、AI泣き声判定アプリ「あわベビ」(クロスメディスン・徳島市)。赤ちゃんの泣き声をAIが解析し、10種類の感情と医師監修の対処法を数秒で提示する。当日も、来場した赤ちゃんの泣き声をリアルタイムで判定し、赤ちゃんの「疲れた」という気持ちが判明する場面があった。「泣いている理由がわかるだけで、こんなに気持ちが楽になる」など、その場にいた保護者や来場者から共感の声が上り、テクノロジーが育児の不安に寄り添う可能性を体感できる場面となった。

 受賞式では、3回以上の受賞歴を持つ商品を顕彰する今年度新設の「殿堂入り」制度が大きな注目を集めた。「CuboAi赤ちゃんねんね見守りセット」(Yun Yun AI Baby Camera・台湾)、デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」(バッファロー・東京)、乳児用体動センサ「ベビーアラーム E-202」(シースター・東京)、ママ限定オンラインコミュニティ「マミット」(スタンスドット・東京)の4商品が、育児シーンに定着した定番テクノロジーとして表彰された。

 大賞受賞11社によるピッチセッションでは、各社が限られた時間の中で、商品への思いと育児課題への向き合い方、開発の背景や保護者への思いなどを熱く語った。受賞式後半のパネルディスカッションは、「日本のベビーテックを世界に問う」をテーマに、日本と海外、特に北米圏のベビーテック市場を広く見渡す議論を展開。日本の育児テクノロジーの技術的な確かさと、北米のマーケティングの強さがそれぞれ持つ優位性と課題が率直に語られた。

 また、ベビーテック発祥の地であるアメリカへ向けて、コロナ禍を経て「BabyTech(R) Awards」を今一度海外に発信していく意志が共有された。日本発の育児テクノロジーを世界へ届けるという方向性が明確に示された。

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