人生のセカンドステージを迎えた50歳以上の女性たちは、どのような体験に胸を躍らせ、何に一歩踏み出そうとしているのだろうか。雑誌「ハルメク」などを通じて、50代以上の心理や価値観などを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開した。

テーマは「挑戦したい娯楽」。調査は全国の50~84歳の女性(事前調査588人、本調査519人)を対象に、インターネットで行った。

 それによると、「挑戦したい娯楽」の1位は「映画鑑賞」。50代から70代以上のすべての年代で首位を独占しており、世代を問わない人気がうかがえる。2位には「観劇」、3位には「ライブやコンサートに行く」がランクイン。上位を占めたのは、いずれも特別な準備や高度な技術を必要とせず、思い立った時に足を運べる「鑑賞型」の娯楽。挑戦したい理由として「気分転換」や「非日常を味わいたい」という声が多く、日々の生活に心地よい刺激を求めている様子が読み取れる。

 ランキング外に目を向けると、関心は驚くほど多岐にわたる。「ボケ防止に良さそう」と健康麻雀に興味を持つ層がいれば、「eスポーツ」や「没入型エンタメ」といった最新技術を駆使した遊びに意欲を見せる層も。また、スカイダイビングや流鏑馬(やぶさめ)、モルックやボルダリングといった活動的なアクティビティーを挙げる回答も少なくない。共通しているのは、かつて抱いた憧れを「元気なうちにかなえておきたい」という切実な願い。子育てや仕事といった大きな社会的役割を一段落させた彼女たちにとって、娯楽とは「自分が本当に好きかどうか」で選ぶ、純粋な自己充足のための時間へと変化しているようだ。

 ハルメク生きかた上手研究所の梅津順江所長は、この世代の「挑戦」について、大きな人生の変革ではなく「日常から半歩だけ違う体験をすること」であると分析する。実際、アンケート回答者の7割以上が何らかの娯楽に挑戦したいと答えており、その意欲は極めて高い。未知の世界へ飛び込むリスクを負うのではなく、あくまで「無理なく楽しめる」範囲で、心や体を動かす爽快感を得ること。そんな軽やかな姿勢こそが、現代の50代以上の女性たちが描く新しい余暇の在り方のようだ。

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