島根県といえば、誰もが思い浮かべる出雲大社。実は正しい参拝方法や参拝前に必ず立ち寄っておきたいパワースポットがあるんです。


「美肌編」に続き、今回は「ご縁編」としてお届け。恋愛だけではない、人と人、自然、神様との「ご縁」を感じられるとびきりの島根おすすめスポット、5つをご紹介します♪

【神々の玄関口「稲佐の浜」】
出雲大社へ参拝する前にぜひ訪れてほしい「稲佐の浜」。出雲大社から徒歩15分ほどの距離にあるこの浜辺は、数々の神話の舞台となっているパワースポット! 浜辺のほど近くに見える「弁天島」は旧暦10月に全国から集まる神様をお迎えする玄関口で、「神迎神事」もここで行われるんですよー!
私がはじめてうかがったのが、こちらの浜の砂を少しいただいて出雲大社の本殿裏にある「素鵞社」のお砂と交換するという習わしです。地元ガイドの方に教わったところ、波打ち際の砂は湿っていて交換先のお砂も汚してしまうので、乾いた部分をいただくのが良いとのことでした。
ずっと続く浜辺は打ち寄せる波もおだやか。お散歩をしている人もたくさん見かけました。地元の方々にとっても、すごく心安らぐスポットなんだろうな。

■稲佐の浜
住所:出雲市大社町杵築北稲佐
参考リンク:出雲観光ガイド、しまね観光ナビ

【出雲大社で最強のご縁を】
「縁結びの神様」として知られる出雲大社。勢溜(せいだまり)の大鳥居から参道を進んだら、まずは右手にある祓社(はらえのやしろ)にて穢を祓い、手水舎でお清めをして拝殿へ。
ちなみに参拝方法は一般的な「二礼二拍手一礼」ではなく、「二礼四拍手一礼」。年に1度の例祭のときのみ8拍手をもって神様をお讃えしますが、日常的には半分の4拍手なんですって。
八足門から御本殿に参拝したあとは、半時計回りに周辺の各御社殿へ。
稲佐の浜でいただいた砂は、御本殿のちょうど後方にある「素鵞社」で交換していただきます。持ち帰った砂は、自宅のお庭に撒いたり、お守り袋に入れて持ち歩いたり、身近な方に配ったりしても良いそう!
「素鵞社」の後方にある岩肌は静かでひんやりとしていて、触れた瞬間ハッと世界から切り離されたような感覚に。パワーを感じるってこういうことなのかも……!

境内も広く、御本殿もしめ縄も、とにかくスケールが大きい出雲大社。全国の神様をお迎えする場所、さまざまなご縁を結ぶ場所にふさわしい懐の深さを感じます。
縁結びというと恋愛を思い浮かべがちですが、稲佐の浜~出雲大社を訪れて感じたのは、自然や神様、この国そのものとのつながりを強く感じられる場所だということ。自分に本当に必要なものを見極められそうな清々しさをいただきました。

なお荘厳な境内では、「因幡の白兎」の神話にちなんだウサギが至るところで見られます。ギャップ(?)にほっこり。みんな個性的で可愛かった!

■出雲大社
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
参考リンク:出雲大社

【THE GIFT IZUMOで「輪飾り」作り】
出雲大社からほど近く、神門通りにある「THE GIFT IZUMO」では「輪飾り」作りのワークショップを体験。出雲大社での神事にも用いられる “マコモ” は、浄化作用があると言われ、家内の浄めや御守りとして使われるそう。
手ぶらで参加できるのが嬉しいポイント。説明は丁寧だし、輪の大きさや残す縄の長さのバランスなど意外と自由度もあって楽しかった! 他にも本格しめ縄作りやクラフトコーラのワークショップも開催されています♪

「THE GIFT IZUMO」は出雲地方の薬草や和洋のハーブを中心に、山陰地方の海の幸や山の幸を使用した出雲ならではのメニューが楽しめるカフェ。

この日はランチをいただきましたが、鶏ハムのトッピングでヘルシーでありながらボリューム満点。「出雲ハーブティー」もさっぱりしていて飲みやすく、思わず差し湯のおかわりをお願いしちゃいました。出雲大社参拝の後に立ち寄るのにぴったりのスポットです。

■THE GIFT IZUMO
住所:島根県出雲市大社町杵築南861-1 2F
料金:2000円~
所要時間:30分
予約:申し込みフォームにて受付
※体験の内容によっては当日予約も可能。くわしくは参考リンクからご確認ください

参考リンク:出雲ハーブブランド公式

【人をつなぐカフェ「醗酵文化研究所」】
『ヒトとヒトの醗酵(化学変化)を楽しむ』をコンセプトにしたカフェ&レンタルスペース「醗酵文化研究所」。入口~カフェエリアは和モダンな佇まいですが、奥に進むと長屋と古民家の良さがどちらも味わえるような、中庭が見える和室になっています。
訪れた日は和室に通していただいたのですが、表に面したカフェのほうからも和やかな話し声が聞こえてきていて、地元の方々や旅で訪れた人々が集まる場所になっているのがわかります。

カフェメニューは、パスタなどの軽食から発酵食品を活かした酒粕チーズケーキ、美肌甘酒ぜんざい、島根県雲南市産の野草番茶など充実。そしてどれも、おいしい! やさしい甘さのぜんざいが特に気に入りました。野草番茶も飲みやすくて、2種おみやげに購入♪
“ご縁と美肌のプラットフォーム” として人と人のご縁をつないでいるのはもちろん、美肌メニューが楽しめるカフェやワークショップ、お土産など、訪れるだけで島根の良いところをギュッと感じられる本っ当~に素敵な場所でした。出雲市駅から徒歩5分という立地も◎ 出雲大社に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■醗酵文化研究所
住所:島根県出雲市今市町1374-1
参考リンク:醗酵文化研究所

【御神酒はここで「旭日酒造」】
最後に訪れたのは出雲大社に御神酒「八千矛」を奉納している「旭日酒造」。
明治2年創業の蔵元で、神様と人を「酒」で繋ぐ大切な役割を担っています。

お土産用の小瓶(300ml)などのほか、出雲市のアニマルレスキューへ寄付ができる「WAN NYANプロジェクト」という純米酒が販売されています。ラベルもとっても可愛いので、お酒が好きな人だけではなく犬猫が好きな方にもおすすめしたいです!

■旭日酒造
住所:島根県出雲市今市町662
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休(※基本的には年中無休ですが、臨時でお休みを頂く事があります。事前にお問い合わせ下さい。)
参考リンク:旭日酒造有限会社

執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch

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