まだまだ物価の高騰が続く世の中。信用調査会社の「帝国データバンク」が「カレーライス物価指数」というちょっとユニークなデータを公表しています。


これは、カレーライスで使用する原材料や調理にかかる水道光熱費などを独自に試算した指数のこと。

この数字を見ると、価格高騰が食卓へおよぼす影響をよりリアルで身近に知ることができそうです。では詳しくチェックしてみましょう!

【過去最高値を更新!】
2025年4月10日におこなわれた発表によると、2025年2月分のカレーライス物価指数は1食407円となったそう。

具体的な費用としては、カレー具材(ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、輸入牛肉)が209円、ごはん(ライス)が169円、カレールーが25円、水道光熱費が4円という内訳です。

全体の約5割を占めるのがカレー具材。費用は前月と同じながら、野菜価格が高騰した2024年8月の高騰以来の高値です。

さらにごはんも見逃せません。コメ店頭価格が高止まりしていることを背景に、前年同月からなんと+77円となる大幅アップ……!

全体では前月(369円)から+11円、1年前の2024年2月から(319円)は+88円も上昇し、11カ月連続で最高値を更新しているといいます。

【今後の見通しは?】
今後の見通しについても厳しい状況が続く様子。

農林水産省の調査によると、ニンジン、ジャガイモ、タマネギといった野菜類の価格はいずれも平年を上回る見通しだそう。さらに輸入牛肉についてもトランプ関税による価格高騰のリスクがあり、価格は横ばい~上昇傾向となるようです。

電気・ガス代については政府による負担軽減策で3月調理分までは値下がりが続きますが、4月以降は反転上昇が見込まれます。


よって3月以降は1食420円前後とさらなる上昇が予想されると予想できてしまうのです……!!

【この価格高騰、いつまで続くの…】
カレーライスといえば安くておいしい定番メニューのイメージがありますが、そんなカレーライスですらおうちで作るのに1食400円以上かかるだなんて、ちょっと驚いてしまいますね。

もう少し価格をおさえるのであれば、「ニンジンやジャガイモ、タマネギではなく、旬の野菜や見切り野菜を買う」「カレールーは大手メーカーからプライベートブランドに切り替える」「肉の代わりに厚揚げを使う」などが思い浮かびますが、カレーライスを作るなら好きな具材を使って心ゆくまで楽しみたいというのが正直なところ。

価格の高騰がおさまる日は来るのか、今後のカレーライス物価指数にも注目していきたいですね。さらに詳しく知りたい方は、参照元からご覧ください。

参照元:プレスリリース
執筆:鷺ノ宮やよい

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