梅雨から夏にかけて発生しやすい「食中毒」。今年は気温が上がるのが早いので特に注意したいものです。


夏の食中毒予防の基本は「つけない」「増やさない」「やっつける」! 今日からさっそく “家庭でできる食中毒予防” をはじめてみませんか。

【食中毒の原因は?】
食中毒の主な原因は細菌・ウイルス・自然毒・化学物質・寄生虫など。症状が軽ければ「風邪を引いたかも…」くらいで済むけれど、重症化すれば命にかかわることもあるといいます。

■食中毒の原因となる代表的な細菌・ウイルス
サルモネラ菌 / 黄色ブドウ球菌 / 腸炎ビブリオ / 腸管出血性大腸菌 / カンピロバクター / ノロウイルス

冬はウイルス性の食中毒が多いけれど、夏は細菌性の食中毒が多いのだそう、というのも、食中毒の原因菌の多くが、20℃くらいの温度で活発になり、35~40℃で急激に増殖する性質を持つからです。

【夏の食中毒予防3原則】
食中毒を引き起こす原因となる細菌は、どれも身近に存在しているものばかり。大王製紙エリエールによると、夏の食中毒を予防するために大切なのは「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つなのだとか!

■その1:食べ物に細菌を「つけない」
細菌は、手やまな板、包丁などを介して食品に移って食中毒を引き起こします。①~⑦をおこなうことで「つけない」を徹底しましょう。

①調理前に爪のあいだや手首までしっかり洗う
②取り扱う食材が変わるたびに手を洗う
③加熱せずに食べる食材は先に下ごしらえを済ませて取り分けておく
④野菜や魚は表面についた汚れをしっかり洗い流す(※菌が飛び散る可能性があるので肉は水洗い厳禁)
⑤生肉や魚を調理したあと次の食材を扱うときは、まな板や包丁などを都度よく洗って殺菌
⑥可能であれば、肉・魚用と野菜・果物用で、包丁とまな板を使い分ける
⑦おにぎりや寿司を作るときは調理用手袋やラップを使うのがおすすめ

■その2:食べ物についた細菌を「増やさない」
購入した食材はすみやかに低温保存。室温で長く置くことは避け、食べるまで時間がかかる場合はすぐに冷蔵庫に入れます。

大きい食材を保存するときは、素早く冷却されるよう「小分けにして冷凍」。冷凍した食材を解凍するときは、自然解凍よりも流水や電子レンジを使用するほうが、短時間で解凍できるため細菌の増殖を防げるみたい。

■その3:付着した細菌を「やっつける」
食材の中心までしっかり加熱すること。
また、焼き肉やしゃぶしゃぶをするときは、生肉に触れる箸と食事用の箸を使い分けてください。

調理後の包丁やまな板、スポンジなどは、よく水洗いしてから熱湯で消毒(定期的に塩素系漂白剤で消毒すると安心)。使い終わった食器や調理器具、三角コーナーのごみをキッチンに長時間放置するのも、食中毒防止の観点からは厳禁!

【あなたはコレできてる?】
最後に「家庭でできる食中毒予防6つのポイント」をチェックしておきましょう~!

・消費期限を確認して食べきれる量を購入する
・生鮮食品やお惣菜などはすぐ冷蔵庫・冷凍庫へ
・「生のまま食べるもの」「加熱調理が必要なもの」をしっかり分ける
・食材の中まで十分に火を通す
・食事のまえにしっかり手を洗う
・残った食品はキレイな手指&食器で保存

調理から時間が経ちすぎた料理は、もったいないけれど思い切って捨ててしまいましょう。また、手指やテーブルを除菌するときは市販のウエットティシューが便利ですよ~!

参照元:エリエール、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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