レストランが話題のサウジアラビアパビリオンですが、同様に注目されているのがパビリオン併設のIRTHカフェ。こちらの「サウジコーヒー」が気になりすぎるので、買いに行ってきました!

同じくIRTHカフェで販売されているフードや、広報の方に聞いたサウジコーヒーの作り方などもご紹介しちゃいます☕

【パビリオン入る前でも並べるよ】
IRTHカフェは、パビリオン入場列と同じところから分岐するように待機列があります。
パビリオンを見たあとに並ぶこともできるのですが、朝イチの時間帯に真っ先にカフェに並ぶと比較的空いているのでオススメ。
メニューにはエスプレッソやフラットホワイト、ラテといった普通のコーヒー系飲料もあるのですが、やっぱり気になるのはカルダモンを使っているという「サウジコーヒー」。

待機列にはドリンクメニューだけが置いてあったのですが、カフェエリアに近づいてくると、サンドイッチやデザートなどが冷蔵ケースに陳列されているのが見えてきました。

ラム肉を使った「マンディ・サンドイッチ」(1900円)や “サゴパール” と呼ばれる小さなつぶつぶが入った「サゴダナ・チーズケーキ」(ハイビスカスオレンジジンジャー/レモン/マンゴーそれぞれ600円/700円/900円)など、あまりに美味しそうなフードの数々! 小売のピクルスなどもあり、目移りが止まりません。

レジ横にはガラスドームに入った焼き菓子が複数売られているのが見えて「あれはなんだ…」と遠目からジリジリ気になり続けていました(笑)。

【おもてたコーヒーと違う!】
最終的に私が購入したのは「サウジコーヒー」(700円)とハルヴァというクッキー(700円)。コーヒーには袋入りのデーツがついてきました。店内席などはないので、パビリオン外周でいただきます。

受け取ってまず驚いたのがその色! コーヒーというより、お茶を思わせるような琥珀色なんです。

ひとくち飲んでみてさらにびっくり。コーヒーの味……全然しないかも??? 鮮烈なのはカルダモンの香りで、スパイスティーを飲んだかのような印象。

で、これが甘いデーツやクッキーにめちゃくちゃ合うんですよ~! クッキーはしっかり甘いのですが胡麻の風味がよくて食べごたえがあり、カルダモンのバチッと効いたサウジコーヒーのお供にピッタリでした。


コーヒーと思って飲むとまったく違う味わいに驚いてしまいますが、スパイス好きの私にはとてもおいしかったです。

【サウジコーヒーの作り方】
それにしても、どう作るとこういう味わいのコーヒーになるんだろう?と不思議に思って広報の方にたずねてみたところ、サウジコーヒーは粗挽きにした浅煎りアラビアコーヒー豆を煮出して作る飲み物だそう。

大きな鍋に水を入れて火にかけ沸騰させ、コーヒーを加えたら火を弱めて10~15分ほど煮出したあと、潰したカルダモンとクローブを加えてさらに煮るんですって。最後にサフランを入れて色づけし、特徴的な黄金色に。

火を止めて粉が沈むのを待ちながら蒸らし、濾しながら伝統的なポット「ダッラ」に注いで完成。慣れ親しんだコーヒーとまったく違う味わいになるのも納得の作り方でした。IRTHカフェでは、ダッラは熱した砂の上に置かれて保温されていましたよー!

サウジアラビアでは、サウジコーヒーは挨拶や接客に欠かせない飲み物で、使用するスパイスは家庭や地方、部族によっても大きく異なるのだそう。コーヒーも浅煎りが一般的なものの、焙煎具合によっては仕上がりの色にも違いが出るみたいです。

【ぜひ1度味わってみて】
IRTHカフェは人気のため並ぶこともありますが、サウジアラビアパビリオンの外壁はかなり高いため、意外と日陰が多いです。また先にお伝えしたとおり、朝1番などタイミングを見計らえば、比較的スムーズに購入できると思います。

サウジアラビアのおもてなしの心「サウジコーヒー」、ぜひ味わってみてください~!

参考リンク:サウジアラビアパビリオン
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch

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