値上げ続きでお金が貯まらない、とお悩みの皆さん。まずは冷蔵庫から見直しませんか?

……イヤ、なんで冷蔵庫!?!?と首を傾げた人もいるかもしれませんが、なんと収納のプロによると冷蔵庫を整理するだけで節約につながり、浮いたお金を貯金できちゃうのだとか。


ということで今回は、そんな収納のプロから「お金が貯まる冷蔵庫収納術」を教えてもらいましょ~!

【お金が貯まる冷蔵庫はコレ!】
家庭用の電化製品の電気使用量は、エアコンに次いで「冷蔵庫」が2番目に多いともいわれています。だから、冷蔵庫を見直せば節約につながるというワケ!

収納を研究して20年、住まいの収納の専門家である旭化成ホームズ株式会社(ヘーベルハウス) LONGLIFE総合研究所 主席研究員 伊藤香織さんに聞いた、お金が貯まる冷蔵庫の特徴はこちらです。

①整理整頓の基本は「全部出す」「分ける」「処分する」
お金が貯まる冷蔵庫のキーワードはずばり「整理整頓」。中身をすべて取り出して現状を把握し、食べるモノ・食べないモノ・食べられないモノに分けて、以下に該当した場合は処分しましょう。

<食べないモノ・食べられないモノ>
傷んでいる / 変色している / 消費期限が切れている / 開封後半年以上使っていない

②カテゴリーごとに食品がグルーピングされている
食材の種類ごとにカテゴリーを分けておきましょう。また「朝食セット」「ごはんのお供」「お弁当に使うモノ」といったかたちで、使うシチュエーション別に分けておくと、忙しいときでも使いやすさアップ◎。

③黄金比7割ルールを満たしている
食材をしまうとき、冷蔵室は7割以下、冷凍室は7割以上を心がけましょう。

冷蔵効率を考慮すると、冷蔵室の収納は7割以下。ものを詰め込みすぎると電気代が無駄にかかってしまう可能性があります。逆に、冷凍室の収納は7割以上のほうがお互いを冷やす効果が高まり、冷凍効率がアップするそうです。

【キーワードは「節電」&「整理収納」! 気をつけたいポイント】
さて、ここからは気をつけたいポイントについてチェックしていきましょう。

■その1:節電につながる見直しポイント
・ものを詰め込みすぎない
・ムダな開閉はしない
・開けている時間を短く
・設定温度を適切に
・壁から適切な間隔で設置

経済産業省・資源エネルギー庁の発表によれば、これらのポイントに気をつけると年間約190円~1910円の節約につながるのだとか!

■その2:整理収納のポイント
①目線の高さに合わせて定位置を決めて収納すること
・上の段=目線より上の高さには賞味期限の長い食品
また、大人しか食べない、飲まない食品は子どもの手が届かない高い場所にセットする。
(例:お酒、おつまみ、美容ドリンクなど)

・目線の高さ=賞味期限の長い食品(使い忘れ防止)
また、家族みんなが出し入れする食品「朝食セット」「ごはんのお供」「お弁当に使うモノ」などは、目線の高さがベスト。

食品をカテゴリーごとにわけるのはもちろん、「朝食セット」「ごはんのお供」「お弁当に使うモノ」のように使うシチュエーションで分けると誰でもわかりやすく、忙しいときでも使いやすさがアップします。

②真ん中をフリースペースにして「コの字」に収納すると一目瞭然
・奥から順番にモノを置く=奥が見えず取り出しにくくなるのでNG
・食品は重ねずに、浅く「コの字」に配置する
・手前側をフリースペースにするとなにが入っているか一目瞭然

③冷凍室は「縦」収納でスペース効率化+取り出しやすく
・肉や野菜はフリーザーバッグで保存(ブックエンドを使うと◎)
・なにが入っているかわかるように食品名を書いておく

④野菜室は「種類ごとの仕分けと上段トレー活用」で使い忘れを防ぐ
・野菜の種類ごとにボックスや保存袋を活用する
・紙袋やペットボトルなどを活用して縦収納
・使いかけの野菜は野菜室の上段のトレーにまとめる

中身を見やすく整理整頓すれば、食品ロスを防ぐことにもつながります。

すべてのポイントをクリアしたら、最後にこちらをチェックして再確認してみて~~!!

■理想の冷蔵冷蔵庫のチェックポイント
☐奥まで見通せて、しまい忘れ、使い忘れが起きにくい
☐賞味期限の短いものは目線に入る位置で管理
☐収納量は冷蔵室は7割以下、冷凍室は7割以上が目標
☐冷凍室は縦収納
☐野菜室はボックス収納

このような冷蔵庫収納ができれば、お金が貯まるだけでなく、食品ロスも防げます。 チリも積もれば山となる。冷蔵庫を見直すことで貯金額を増やしちゃいましょう♪

 

参照元:経済産業省・資源エネルギー庁、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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