この夏、大阪へ遊びに行く計画を立てている方にぜひともおすすめしたいのが、Osaka Metro(地下鉄)が発行しているデジタル乗車券。

特に1泊以上する予定があっていろいろな施設をまわりたいなら、絶対に使ったほうがおトクと言い切れるくらい特典てんこもりなんです。


ただ、乗車券の種類がめちゃくちゃ多いんですよね。なので今回は、目的別のおすすめを3つピックアップしてみました。使用の際の注意点などもお伝えします!

【迷ったらコレ!観光スポットもカバー】
大阪を遊び尽くしたい!という人には「スルッとKANSAI大阪周遊パス(1day)」が鉄板かも。地下鉄だけじゃなく大阪シティバス(一部区間、一部路線を除く)、大阪市内を走る私鉄各線(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海、一部区間を除く)も乗り放題。

そのうえ「大阪といえばココ!」と言いたくなるような観光施設が約40カ所も入場可能になるんです。
代表的な施設を挙げると、梅田スカイビルの空中庭園展望台やHEP FIVEの観覧車、道頓堀川を遊覧する各種クルーズ船、通天閣の一般展望台やTOWER SLIDER、天王寺動物園など。入場料金を合算しただけで完全にもとが取れてしまう……!

発売期間があり、有効期間は購入から3ヶ月と設定されているので、お出かけ前にチェックしてくださいね。

■スルッとKANSAI大阪周遊パス
料金:1day 3500円、2day 5500円、エリア拡大版 4300円
対象路線:Osaka Metro・阪急・阪神・京阪・近鉄・南海の指定区間
購入方法:スルッとQRtto
発売期間:
【1day】2025年3月25日から2026年3月31日(利用可能最終日)まで
【2day】2025年3月25日から2026年3月30日(利用可能最終日)まで
【エリア拡大版】2025年3月25日から2026年3月31日(利用可能最終日)まで
※有効期間は購入日から3か月、利用可能最終日を優先する

【行きたいところはメトロですんじゃう人~!】
「地下鉄しか乗る予定がない」という人には「Osaka Metro 26時間券/48時間券」がおすすめです。時間経過のタイミングは購入時ではなく、自身で使用開始時に設定する方式なので、前もって購入しても大丈夫。ただ利用開始期限の設定があり、そちらは購入日から30日以内です。
新幹線利用の場合も新大阪駅から地下鉄(御堂筋線)に乗れますし、Osaka Metro全線に乗り放題なので宿泊先も地下鉄で移動できるならおそらく1番おトク。また無料ではありませんが、大阪城の天守閣や梅田スカイビルの空中庭園展望台など20カ所以上の観光施設の割引が受けられます。


ちなみにこちら、有効期間内に改札内に入場すればOK。目的地で改札を出るときに有効期間を過ぎていても、出場に問題はありません。

■Osaka Metro 26時間券/48時間券
料金:26時間券 大人1100円・小児550円、48時間券 大人1800円・小児900円
対象路線:Osaka Metro全線(いまざとライナー除く)
購入方法:e METROアプリ、スルッとQRtto
発売期間:2025年1月19日から2025年10月13日まで
利用開始期限:購入日から30日以内

【観光施設が不要ならこっち】
行き先がはっきり決まっていてJRも地下鉄も乗りたい!という人には「大阪スマートアクセスパス」。こちらはJR西日本の自由周遊区間とOsaka Metroの全線が1日乗り放題になるデジタル乗車券です。
観光施設の割引などはありませんが、シンプルに1日の移動をカバーしてくれればOK!という場合に使いやすそう。ゆめ咲線でも使えるので、USJへ行く際も利用できますね! こちらは購入時に使用日を設定する必要がある点に注意が必要です。

■大阪スマートアクセスパス
料金:1200円(子ども用の設定はなし)
対象路線:大阪環状線、JRゆめ咲線、新大阪駅、JR難波駅、いまざとライナーを除くOsaka Metro全線
購入方法:KANSAI MaaSアプリ限定
発売期間:2025年1月10日から2025年10月31日
※ご利用日の1ヶ月前の10時からご利用日当日の16時まで発売(発売期間内に限る)
※購入時に利用日指定、利用日の変更は「KANSAI MaaSアプリ」で可能(使用開始前かつ利用当日の16時まで)

【気をつけたいポイント】
これらのデジタル乗車券を利用する場合、注意点もいくつかあります。まずひとつめ、いずれの乗車券も購入サイトでの会員登録が必須であること。また、場合によってはアプリのダウンロードが必要になるので、事前に準備しておくのが良さそう。「スルッとQRtto」はウェブ版も利用OKです。

ふたつめ、乗車時に使うQRコードには有効時間があります。複数人数分の乗車券を同時に購入して分配することは可能ですが、改札を通る前に都度更新が必要なので、スクリーンショットなどで対応はできません。
乗車券の分配手順については、各販売サイトをご確認くださいね。

ちなみに、すべての改札機にQRコード読み取り機がついているわけではないので、改札を通る前にちょっと意識しておくとよさそうです。

【行きたい方面などで選ぶのもアリ】
ほかにも、京都方面へ向かうなら「京阪・OsakaMetro 1日フリーチケット」、奈良方面へ向かうなら「奈良・斑鳩1dayチケット【Osaka Metro版】」など、行きたい方面に特化したデジタル乗車券も用意されています。
最近は「切符を買う」という行為をしなくなっていて気づきにくいですが、旅先での移動に伴う交通費は合算すると意外とバカにならないもの。

おトクな1日乗車券があれば気兼ねなく電車を乗り降りできて、思いがけない途中下車も楽しめるかも。ぜひお出かけの前に、自分にぴったりの乗車券がないか探してみてくださいね!

※各乗車券の詳細については参考リンクからご確認ください

参考リンク:デジタル乗車券|Osaka Metro
執筆・撮影:森本マリ
Photo:(c)Pouch

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