いまや世界的に高齢化がすすんでいるわけですが、誰しもいつかは年をとって「おじいちゃん」「おばあちゃん」になります。

どうせならイキイキとした老後を過ごしたいですし、イケてるジジババになりたいもの。
たとえばそう、木曜殺人クラブのメンバーのようにね。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflix映画『木曜殺人クラブ』を観て、カウチポテトになっちゃお~!

【あらすじ】
とある高齢者施設で活動する「木曜殺人クラブ」のメンバー。引退しても元気がありあまっているエリザベス、ロン、イブラヒム、ジョイスの4人は、迷宮入りした殺人事件の謎を解くことを生きがいにしていました。

そんなある日のこと、なんと本物の殺人事件が起こってしまうのです。

しかも殺されたのは高齢者施設のオーナーのひとり。彼の死によって「住まいを失うかもしれない」という窮地に立たされたメンバーは、本腰を入れて事件の謎を解こうとするのですが───。

【ココが見どころ!】

<その1:探偵ごっこから一転、本物の殺人事件に>
あくまでも “お気楽な探偵ごっこ” にすぎなかった「木曜殺人クラブ」。ところが、身近な人物の死をきっかけにガチの捜査をはじめることになるのです。

「本物の殺人事件なんて最高!」とよろこぶ少々不謹慎なシーンもありますが(笑)、基本的には彼らは本気。

探偵ごっこで培ってきた経験を活かして、名推理を連発。「ボケたふりをして話を聞きだす」という、高齢者ならではの作戦(?)もお手のもの。
さらには、人の良さそうな警官をつかまえて味方に引き入れ、次々に証拠をつかんでいくのです。

<その2:過去が気になりすぎる「木曜殺人クラブ」のメンバーたち>
ジジババと侮るなかれ、木曜殺人クラブのメンバーは皆ただものではない。そして、そのただものではない部分をフル活用して事件解決への糸口を探していきます。

ロンは名を馳せた活動家、イブラヒムは元精神科医、そして新メンバーとして加入したジョイスは看護師として働いていた経験があります。

そして極めつけは、リーダー的存在のエリザベスです。

鋭い視点で事件を暴き、人を欺く姿はまるで女スパイさながら。劇中には、仲間の警官に「MI5(英国情報局保安部)のトップ気取り?」と尋ねられるシーンもあるのですが、もしかしたら本当に元MI5なのかもしれないと思わせる凄みがある。エリザベス、あなたはいったい何者なの~~!?

<その3:犯人はいったい誰なのか>
それにしても、殺人事件の犯人はいったい誰なのでしょう?

ここからは少しネタバレになってしまうのですが、本作で起こる殺人事件は1件だけではありません。

それぞれの殺人はまったく別のところで起きたのか、それともつながっているのか。そもそもなぜ殺人は起きたのか。各シーンにちりばめられた「真相のタネ」を拾い集めて、すべての事件を紐解いてみてください。

【続編希望します!】
世界的ベストセラーとなった同名小説を映画化した本作。
ワイスピの肝っ玉母ちゃんことヘレン・ミレンさんを筆頭に、豪華キャストが集結していることでも注目されています。

ヘレン・ミレン(『クィーン』『ワイルド・スピード』シリーズなど)
ピアース・ブロスナン(『マンマ・ミーア!』『007』シリーズなど)
ベン・キングズレー(『ガンジー』『シンドラーのリスト』など)
セリア・イムリー(『輝ける人生』『ノッティングヒルの洋菓子店』など)

早々たるメンツがそろっているうえに、ストーリーも秀逸だしファッションも素敵! もっと彼らを見ていたいので、どうか製作陣の皆さま、続編をお願いします。

■今回ご紹介した作品
『木曜殺人クラブ』(原題:The Thursday Murder Club)
2025年8月28日からNetflixで独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Giles Keyte © 2024 Netflix

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