もともと細めでコシのないうどんが好きな私。アートの取材で香川へ行ったものの、讃岐うどんをそこまで「マスト!」とは思っていませんでした。ところが、本場・香川のうどん屋さんを訪れてその考えは一変。地元の人に愛されまくる「讃岐うどん」の本当の魅力を知ることになったんです。【老舗「さか枝うどん 本店」】訪れたのは「さか枝うどん 本店」。香川県観光協会公式サイト「うどん県旅ネット」で県庁裏の超人気老舗セルフ店と書かれているうどん県お墨付きのお店です。朝7時から営業していて、県庁職員の皆さん御用達のお店なんだそう。同行した香川県の方の中には「高校時代からずっとここに通っている」という猛者も……!【なんでもセルフで自分好みに】店内に入ると、観光客でなく地元の方もたくさんいて賑わっていました。メニューはかけ、ひやかけ、ぶっかけ……と並んでいて「かけ 小」は320円とかなりお手ごろ価格。「天ぷら わかめ おにぎり いなり」は130円です。あまりお腹いっぱいにならないようにと「小」を注文したのですが……多くない? どうやら普通に1人前の量だそう。そしてそして、ここからが盛り上がるところ。初体験のセルフ湯切りです! いや~ん、楽しい。熱々になあれ~(笑)。あっためた麺を器に盛って、続いては天ぷらコーナーへ。たっくさんの種類が並んでいて目移りしちゃう。実はメニューを見たとき、天ぷらのお値段表記ざっくりすぎん?と思ったのですが、なんと全種類、同じ価格なんですって。卵も海老天もかぼちゃもアジフライもちくわも、ぜ~んぶ130円!最後にこれまたセルフでつゆを注ぎます。まるで食堂の麦茶みたいな勢いで注がれるつゆに思わず笑いが……これで私の讃岐うどん、完成~!【いりこだしの風味がサイコー】さっそく食べてみると、いりこだしの風味に思わず目を見開くおいしさ。ええ、おつゆってこんなに違うんだ!「讃岐うどん」のチェーン店は入ったことがありますが、まるっきり違う味わい。大阪で食べ慣れてきた「うどん」の味とも全然違う。ガツンと濃厚ないりこだしの風味があるから、しっかりコシの強い麺との相性がいいのかも。天ぷらにもちゃんとだしの香りが行き渡って、うどんも天ぷらも味がボケないバランスが最高。はじめて台湾で本場の魯肉飯を食べたときのような「今まで食べてた讃岐うどんなんだったんだ?」という衝撃がありました。「自分好み」にしても、芯となるだしと麺の美味しさは揺るぎない感じ。これが本場の讃岐うどんか……そりゃあ名店渡り歩きたくなるわ~!【1食は食べてみてほしい!】ちなみに同行していたほかのライターさんのトッピングは「金時豆の天ぷら」でした。めずらし~! 今思えば、もう少しいろいろ天ぷら吟味してみてもよかったかも。香川県の方によると、必ずしもセルフ方式が一般的というわけではなく、お店によるとのこと。セルフ湯切りを体験してみたい場合は、あらかじめお店の情報をチェックしてから訪れてくださいね。こういう旅先で出会う食文化って本当に旅の醍醐味だなって、あらためて思います。うどんマストじゃないとか思ってた過去の自分にチョップしたい。皆さんも、香川に行ったらぜひ1食は讃岐うどん、食べてみてくださいね。私もまた、違ったお店で食べてみたいです!※価格はすべて税込みです。・さか枝うどん 本店住所:香川県高松市番町5-2-23電話番号:087-834-6291営業時間:7:00~15:00定休日:土曜日・日曜日定休、祝日不定休座席:50席参考リンク:うどん県旅ネット執筆・撮影:森本マリPhoto:(c)Pouch画像をもっと見る●関連記事香川はそうめん県だった…!? 讃岐うどん店「はなまるうどん」で「うどん県のそうめん」が登場するよ~っ食べログ有名レビュアー “うどんが主食” プロデュースのうどんを食べてみたよ / 高級店の味を知り、たどり着いた究極のうどんとは…?うどん県から生まれた香川県の「年明けうどん」を食べてみました #買って応援【楽しい】生地を好きな太さや形にカットできる「讃岐うどん」が爆誕! ほうとう風やリボンみたいに結んでもOKなんだって丸亀製麺のモバイルオーダーは待ち時間ゼロで最高! 持ち帰りならではの思わぬメリットも…