15年前に起きた東日本大震災。あの日、私は東京にいて、実家がある福島に何度も連絡を試みていました。


けれど、しばらく電話はつながらなかった。なぜなら、みんなが家族の安否をたしかめようとして回線がパンクしたから。わずかにあった公衆電話の前にも長蛇の列ができたことを覚えています。

こういうときのために災害伝言ダイヤルがあります。でも、使い方を知らない人は案外多いと思うのです。

【災害で困ること、それは家族との連絡手段】
スマホが当たりまえのいま、電話番号をしっかり把握している人は少ないもの。また、スマホを使えない場合の備えも万全とはいえません。

三井住友海上エイジェンシー・サービスが小学生の母親1000名を対象におこなった調査によると、約6割が「子どもが保護者の携帯番号を言えないと思う」と回答。また、同じく約6割が「(我が子は)公衆電話を使えないと思う」「公衆電話の使い方を教えたことがない」と答えていました。

災害時の連絡手段として、災害用伝言ダイヤル「171」を選んだのは2.5%にとどまり、ほとんどがスマホに依存した連絡手段に頼っているよう。また、36.9%は連絡手段自体を「特に決めていない」と回答しています。

【災害伝言ダイヤルの使い方】
ご紹介した調査は「子どもがいる家庭」を対象にしていますが、子どもがいなくても「家族の携帯電話番号を覚えていない」という家庭は多いのではないでしょうか。


しかし、少なくとも家族の携帯電話番号(もしくは自宅の電話番号)だけは覚えておいたほうがいい。なぜなら災害伝言ダイヤル「171」を使うとき役立つからです。

<災害伝言ダイヤルとは>
災害時に家族や友人の安否確認をおこなえる「声の伝言板」。固定電話や携帯電話などの電話番号宛に安否情報(伝言)を音声で録音できる+全国からその音声を再生できる。災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される。

<利用方法>
①「171」にダイヤルする
②録音の場合は「1」、再生の場合は「2」をダイヤル
③「連絡をとりたい人の電話番号」をダイヤル
④伝言を録音・再生できる

<利用できる電話>
加入電話(プッシュ回線、ダイヤル回線)、公衆電話、ISDN、携帯電話・PHS、IP電話から利用可能
※③の電話番号は03などの市外局番で始まる電話番号、携帯電話・PHSの電話番号、IP電話の電話番号が対象。

伝言録音時間は「1伝言当たり30秒以内」。1電話番号あたり1~20伝言まで登録でき、登録できる伝言数を超えると古い伝言から削除されます。

また災害用伝言ダイヤルは、パソコンやスマホから安否情報が確認できる「災害用伝言板(web171)」と連携しているため、それぞれで登録された伝言内容を相互に確認できます。

<災害用伝言板(web171)の利用方法>
①災害用伝言板(web171)へアクセス
②連絡をとりたい人の固定電話番号や携帯電話番号を入力
③伝言を登録・確認

詳しくはNTTおよび総務省の公式サイトからご確認ください。いざというときのために、家族と使い方を共有しておきましょう。

参照元:NTT東日本、NTT西日本、総務省、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ

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