クラスメソッドは、AWS関連ビジネスにおける2024年の実績からAWSの拡大に大きく貢献したシステムインテグレーター(SI)に贈られるアワード「Consulting Partner of the Year -Japan」において、AWSの日本最優秀SIパートナーとして表彰いただきました。
これまでも、「AWSサービスパートナー オブ ザ イヤー」や、グローバルにおける最優秀パートナーである「SI Partners of the Year - GLOBAL」などを含め、5度の受賞実績があるクラスメソッド。
今回は、このような実績を積み重ねてきた背景を、執行役員 兼クラウド事業本部 本部長の菊池修治と、東日本営業本部 本部長の三浦暁史に話を聞きました。

「即レス」が支える、日本一への地道な歩み
— 今年も「Consulting Partner of the Year -Japan」に認定されましたね。菊池:一安心です。最初に受賞したのは2018年頃ですが、それまではAWSパートナーとして一定の評価は得ていたものの、AWSを扱うベンダーの中でも、先頭集団の後方に位置していたと自認していました。トップを走る企業に追いつき、全社的にも「日本一を目指す」という明確な目標を掲げ、全社一丸となって取り組んできた結果が2018年の受賞でした。その後、翌年は惜しくも受賞を逃しましたが、再び受賞し続け、2022年には世界で最も優れた実績を達成した企業として、グローバル最優秀SIパートナーに選出されました。その後も地域ごとのビジネス展開において、継続的に高い評価をいただいています。
— 受賞を重ねる中で、社内にどのような変化があったのでしょうか?
菊池:特に劇的な体制変更などがあったわけではありません。日々の積み重ねとスピーディなナレッジ共有、そして技術力が成果につながっています。
クラスメソッドには、AWSパートナーとして国内最多となるAWSの全認定資格保有者が在籍しています。資格の保有者数だけで言えば、もっと社員数が多い会社があります。クラスメソッドは、他社と差別化するためにも、全認定資格保有者を増やし、突き抜けた技術力を持つことにこだわっています。
そんな専門性の高いメンバーが、何か技術的な疑問をSlackに投稿すれば、1分以内に反応してくれる。
— やはり、DevelopersIOの存在は大きいですね。
菊池:はい。元々は、代表の横田がかつて個人ブログで書いていた技術情報の発信から始まっています。読者の方が疑問を解決できたという経験から、社員一人ひとりが誰かのためにアウトプットする文化を実現する目的で立ち上げた技術ブログです。
このDevelopersIOで、どこよりも「速く」「やってみた」を発信することが、クラスメソッドの技術力の原点になっています。
— AWS社もDevelopersIOをみてくださっているとか。
菊池:一般的にはメーカーがベンダーのブログを参考にするということはないでしょう。それだけクラスメソッドならばもう「やってみた」だろう、と想起いただき、情報を信頼いただけているということだと思います。

エンジニアと営業が築く、壁のない信頼関係
– エンジニアと営業の連携について、クラスメソッドならではの特徴や工夫はありますか?三浦:これまでの他社での経験も踏まえて、一般的にIT企業においては営業とエンジニアの間に距離があるものだと考えていました。しかし、クラスメソッドではその隔たりがありません。
たとえば、大手飲料メーカー様のご支援事例では、グローバル展開しているグループ企業複数社にまたがる情報を営業チームが一手にまとめ、プロジェクトをリードしていました。結果的に、収集したグループ会社のIT統制状況等の情報を、営業担当がグループ本社に報告する、なんていう場面もよくあります。お客様からは「うちの会社の情報に最も詳しいのはクラスメソッド」と言われるほどです。エンジニアからも「どうやってそんなにお客様の状況を把握しているのか」と驚かれるほどの関係性が築けており、こうした一体感とスピードある対応が、クラスメソッドの強さのひとつだと思います。
— そのような信頼の源泉はなんでしょうか?
三浦:とにかくお客様の疑問点を「持ち帰らない」ことだと思います。お客様との商談中に出た疑問は、その場でSlackで社内に相談としてポストされます。そこに「即レス」がくるので、数分後にはお客様に返答できる。次回のお打ち合わせまで持ち越すことがありません。複数の開発企業とお取引がある企業様は、他企業とのレスポンスの差に驚かれるそうです。そのような積み重ねにより生まれた信頼が現れるのがオフラインで開催されるAWS社のイベントです。
— やはり、文化に支えられているのですね。
三浦:そうですね。クラスメソッドはすでに800名を超える規模の会社になりましたが、組織が成長することで「誰のものでもない溝に落ちてしまう仕事」が生まれがちなんですよね。そんな仕事に対して、自ら手を挙げて取り組む社員が多いのはクラスメソッドの良いところだと思います。社員一人ひとりが仕事や課題を自分ごととして捉え、声をかければすぐに誰かが手を上げ、行動に移してくれます。このような文化は、お客様の課題解決に取り組む際の姿勢にも表れているのではないでしょうか。お客様からは「依頼の枠、期待を超えた提案がもらえた」というお声をいただきます。

クラスメソッドのさらなる挑戦
— 今後のクラスメソッドの展望についてもお聞かせください。三浦:やはりAI領域には注力しています。日々サービスが誕生し勢力図が変わっているAI市場ですが、自社の業務で活用して仕事の生産性を上げつつノウハウを溜め、お客様の課題解決に活かしていきたいです。
菊池:AWSパートナーとして多くのお客様から信頼をいただけるようになったと感じており、今後はそれ以外の領域、たとえばデータ基盤や小売企業向けソリューション、その他人材系のソリューションでも、お客様が抱える課題に対して確かな価値を提供できるパートナーとして認識していただけるよう努めていきたいと考えています。
