写真家・高橋恭司が、イギリス南東部の町ダンジェネスに映画監督デレク・ジャーマンを訪ねてから、約30年の時を経て刊行となる写真集。
ジャーマンが最晩年を過ごしたコテージと庭、2010年代後半のベルリン、ロンドン、東京の路上。
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イギリス南東部、原子力発電所のある町、ダンジェネス。映画監督のデレク・ジャーマンは、1986年、HIV感染の宣告を受けたころこの町と出会い、打ち捨てられた小屋《プロスペクト・コテージ》を住まいとしながら、小石だらけの地に庭をつくる生活を始める。庭には、草花だけでなく、流木、腐った鉄など、海岸で拾い集められた漂流物を用いた造形が施された。
高橋恭司は、ジャーマンが亡くなる2年前の1992年にダンジェネスを訪れる。「そこは世界の終わりのような場所だった。同時に、そこには全てがあった」と、写真家は語る。
「写真はいつも世界の終わりを続ける。」
映像と写真の世紀にジャーマンが遺したものへの返答が、ここにある。
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■ 書籍情報 ■
「WOrld’s End」高橋恭司
本体価格 4,000円|2019年8月26日発売予定
アートディレクション|クリストフ・ブランケル
(Christophe Brunnquell)| 並製 280x225mm
ISBN: 978-4-908356-12-4 C0072
発行:ブルーシープ
(C)2019 Kyoji Takahashi (C)2019 Blue Sheep Co.,Ltd
全国書店、Amazonなどでも販売。
http://bluesheep.jp/
https://www.instagram.com/bluesheep_info/
時が止まっている、光が押さえつけられている。明るい闇?明るい終わりが続いている。
知人からデレク・ジャーマンのポートレイト撮影の依頼を受けて、その時はじめて、プロスペクト・コテージを見ました。
自分が写真に撮りたいなと抽象的に考えていたことが、ここに具体的にあるなと感じました。世界の果て(エッジ)が目の前にあるなと。写真や映像になってはじめて完成する造形が目の前にあった訳です。
デレク・ジャーマンは非常に優れた美術家だと思います。30年経ってより一層強くそう思います。写真と映像の時代である20世紀の最後にデレク・ジャーマンの庭があり、『BLUE』があった訳です。あれから30年経ってどう思うか。その答えが、WOrld’s Endの中にあるのではないのでしょうか。
高橋恭司
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高橋恭司 KyOji Takahashi
1960年生まれ。写真家。 90年代より広告や海外雑誌『Purple』などで時代の本質を鋭く捉えた美しい質感のある写真を発表し、今日の写真家に多大な影響を与えている。
デレク・ジャーマン Derek Jarman
1942年生まれ。映画監督、画家、詩人、舞台美術家。1974年『イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・サン』で映画監督としてデビューする。以降の監督作品に『セバスチャン』『ジュビリー』『カラヴァッジオ』『ザ・ガーデン』『BLUE』など。生前よりゲイであることを公表。1994年エイズにより死去。
■『WOrld’s End』の刊行記念展覧会 & トークイベント ■
1992年に高橋恭司が撮影したイギリス・ダンジェネスのデレク・ジャーマンの庭、近年のベルリン、ロンドン、東京の写真プリントと、ポスタープリント、新作映像、写真集の制作過程で綴られたテキスト等を、2会場で展示します。高橋恭司が捉えた「世界の終わり」と、それに連なる「世界の終わりがつづく世界」の写真をお楽しみください。
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1. Books and Modern+Blue Sheep Gallery
8月16日(金)− 9月7日(土)12:00~19:00
※休廊:日曜・月曜日
〒107−0052 東京都港区赤坂9−5−26 パレ乃木坂201 03-6804-1046
https://booksandmodern.com
2. nap gallery
8月28日(水)− 9月28日(土)12:00 − 18:30
※休廊:日・月・火・祝, 9月4日(水)− 9月7日(土)
■トークイベント: 9月28日(土)14:00 − 15:00
高橋恭司 × 伊藤貴弘(東京都写真美術館 学芸員)
〒 101−0021 東京都千代田区外神田6−11−14 アーツ千代田3331 206
03-6803-2429 http://napgallery.jp
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