「漢文」と聞くと、どうしても漢字の羅列が頭に浮かんでしまい、難しく取っつきにくそうな印象を受ける人も多いのではないでしょうか。
*本書はNHK「テレビで中国語」の連載を単行本化したものです。
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老人のお説教ばかりが漢文だと思ったら大間違いです。本書で紹介する漢文の名言には、ドラマチックな個性があります。実在の人物であれ、架空のキャラクターであれ、名言や名セリフはその言葉を吐いた人の人生の一部。その時代背景、名言を口にした人の胸に秘めた思い、人生のドラマを紐解いていくことで、私たちはそこから生きる術を学ぶことができます。
第1部「世に残る名言」では、昔の本に載っている名言や歴史の節目で発せられた名文句を取り上げます。第2部「人生をつむぐ暦」では、季節のめぐり、時代の変化など、時の流れを念頭に置いた言葉を集めています。
■名言例
・好雪片片、不落別処(好雪片片、別処に落ちず)
訳:いい雪だ。ひとひらひとひら、それぞれ決まったところに落ちてゆく。
掛け軸や色紙でもよく見かける、有名な禅語。空から白い雪が降る。雪は一見、でたらめに、ばらばらに落ちているように見える。でも実は、それぞれの雪は、落ち着く先が決まっていて、他の場所には落ちない。人生も、この世のありかたもみな同じだ、という意味。
・千里之行、始於足下(千里の行も、足下より始まる)
訳:千里の道も一歩から
千里の道のりの旅も、最初の小さな一歩を踏み出すことから始まる。同様に、目標がはるか先に見えるような大きな事業も、身近なところから手をつけて仕事を始め、一つ一つ着実に進んでいけば、いつか必ず完成できる。出発点で立ちすくむより、ともかくまず勇気をもって前に進もう、という意味。
【著者】
加藤 徹(かとう・とおる)
明治大学教授。1963年東京都生まれ。東京大学文学部、同大学院で中国文学を専攻。著書に『貝と羊の中国人』(新潮新書)、『漢文力』(中公文庫)、『京劇「政治の国」の俳優群像』(中公叢書・サントリー学芸賞)、『本当は危ない「論語」』(NHK出版新書)、近著に『日中戦後外交秘史』(新潮新書・共著)他多数。
■『漢文で知る中国 名言が教える人生の知恵』構成
まえがき
1 世に残る名言
聖と俗
友とライバル
2 人生をつむぐ暦
兎と不老長寿
形骸化した儀礼
芸の教え
コオロギと中国人
あとがき
■商品情報
[画像2: https://prtimes.jp/i/18219/279/resize/d18219-279-789372-0.jpg ]
出版社:NHK出版
発売日:2021年1月25日
定価:1,870円(本体1,700円)
判型:四六判
ページ数:240ページ
ISBN:978-4-14-081850-3
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140818506
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