本年2021年は、プロイセン・フランス(普仏)戦争の講和に反対し立ち上がった、パリ市民による自治政権1871年パリ・コミューンが成立してから150年の節目にあたります。
これを記念して、大佛次郎記念館と日仏会館・フランス国立日本研究所との共催で「パリ・コミューン150年 大佛次郎記念館カリカチュア・コレクション」展を開催します。
作家・大佛次郎(1897-1973)は1930年代からパリ・コミューンを題材にしたノンフィクションの構想を温め続け、作品は1964年、フランス4部作(『ドレフュス事件』(1931)、『ブーランジェ将軍の悲劇』(1936)、『パナマ事件』(1960)、『パリ燃ゆ』(1964))の最後を飾る『パリ燃ゆ』として結実しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/14302/808/resize/d14302-808-5e9027cd05baf5477dc4-0.jpg ]
本展では、大佛次郎が執筆の際に収集した資料を核にして、その後記念館が拡充したコレクション(カリカチュア約2600点、ポスター約150点)の中から、約40点を選び、書籍等の資料約10点とあわせて紹介します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/14302/808/resize/d14302-808-646e8b5814ae6c96e489-2.jpg ]
これら資料の多くは粗末な紙に刷られています。しかし150年の歳月をへて今なお、私たちに多くのことを語りかけてくれます。大佛の愛した「民衆」の切実な叫びのほか、大衆に訴え「世論」を形成するための情報操作、メディアをめぐる政府とパリ・コミューンの緊張、あるいはパリ・コミューンが抱えた国際的事情など、そこからは様々な状況が伝わってきます。これらメディアや情報に関するいろいろな事柄は、一昨年来のコロナ禍のなかにあって、私たちが直面してきた問題にも通ずるものです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/14302/808/resize/d14302-808-30f29822216a0340316c-1.jpg ]
日仏文化交流の拠点である東京・恵比寿の日仏会館で150年前のパリ民衆の願いやエネルギー、そして大佛次郎が『パリ燃ゆ』にこめた思いを、カリカチュアやポスターを通じて多くの方に感じとっていただきたいと思います。
【展示会期】
2021年11月14日(日)~11月24日(水)
【開催時間】
12:00~17:30(入場は17:00まで)
【会場】
公益財団法人 日仏会館 2階ギャラリー(東京都渋谷区恵比寿3-9-25)
【料金】
入場無料
【休館等】
会期中の閉廊なし
【主催】
大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)日仏会館・フランス国立日本研究所
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ