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■企業概要
中間層の増加により、肉消費量は1960年代(23キロ/年)と比べて倍増(2013年時点で43キロ/年)しており、現状の農業・畜産業の体制では、2030年ごろまでに需給の均衡が崩れ始めるとされています。こうした世界的なプロテインクライシスに対して、陸上養殖は一つの解決策になり得ますが、従来の大規模なシステムは高額な初期投資と運用費が必要であり、生産リスクも高いことから、一部のプレイヤーのみしか参入できない課題を抱えています。
ARK社の提供する小型・分散型の閉鎖循環式陸上養殖システムは、大型の陸上養殖と比較して、初期費用を1/100、付属設備のIoT化により運用費を1/3まで削減することで、今までアクセスできていなかったプレイヤーが陸上養殖を行うことが可能となります。さらにエネルギー源として太陽光や風力等の再生可能エネルギーを活用することで、ゼロエミッションでの陸上養殖を目指します。システムは9.99平方メートル のコンテナサイズであるため、広大な土地を必要とせずに設置が可能となり、消費地の近くで新鮮な海産物を提供することも可能となります。
将来的には、対応品種(魚類や海藻)の拡大、ARK社による種苗・エサ・水等のトータルサポートも検討しており、養殖事業者の継続的かつ長期にわたる事業成長を支援する体制構築を目指します。
■資金調達の目的と使途
ARK社は今回の調達資金をもとに、同社の陸上養殖システムを活用した実証実験およびチーム強化を進めていきます。
本ラウンドは当社パートナーであるJR東日本の子会社でCVCのJR 東日本スタートアップ株式会社(以下:JRS社)や当社グループ会社である株式会社リバネスキャピタルをはじめとした方々との共同出資です。すでにJRS社・福島県浪江町との福島県浜通りにおける実証実験の実施が決定しています(https://jrestartup.co.jp/news/2022/02/63632/)。当社は、企業・スタートアップ・アカデミアのエコシステム構築とARK社のプロジェクト開発支援、および各種専門チームによる製造・HR・PR等の支援を行うことで、ARK社の事業成長を加速させてまいります。
■担当者コメント
ARK社の開発した小型・分散型の閉鎖循環式陸上養殖システムは、従来の海上養殖による環境破壊といった問題解決はもちろん、ゲノム編集などを含めた新規の魚種養殖の実証等にも応用が期待されています。
また、再生可能エネルギーを活用し、地域の発電所や工場に併設することで、温暖化排出ガスの抑制と同時に地域で鮮魚の生産も可能になります。引き続き、世界の課題解決の為、リアルテックファンドは共に走ってまいります。
(リアルテックホールディングス株式会社 グロースマネージャー 室賀 文治)
*正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)
■株式会社ARKについて
設立年月:2020年12月
所在地:東京都渋谷区広尾1-7-20
代表者:竹之下 航洋
資本金:600,000円
事業内容:閉鎖循環式陸上養殖システムの設計・開発・製造及び付帯サービスの開発と提供
公式サイト:https://www.ark.inc/
出資時期:2021年12月
■リアルテックファンドについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ60社以上に投資しています。 2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。
■リアルテックホールディングスについて
地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。
HP: https://www.realtech.holdings
<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact
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