この溶融スラグは、静岡市西ケ谷清掃工場(シャフト炉式ガス化溶融炉)で地域から排出された一般廃棄物を約1,700~1,800℃の高温で溶融処理により産出される資源物であり、高温溶融する過程で有害成分が取り除かれるため、高品質で非常に安全な製品です。
当社のシャフト炉式ガス化溶融炉は、これまで他の焼却施設では埋め立てが必要となっていた焼却灰や処理ができなかった災害廃棄物なども適切に処理することが可能で、最終処分量を極小化することにより、廃棄物処理行政の課題に貢献しています。さらに地域の一般廃棄物(家庭ごみ)から産出された資源物(溶融スラグ)が、周辺地域で農業や水産業に利用されるという当該モデルは、SDGs(国連の持続可能な開発目標)や地域循環共生圏の構築に資するものであり、今後、静岡市をはじめとする関係者の皆さまのご協力もいただきながら、他地域にも積極的に展開してまいります。
※ 静岡市西ケ谷清掃工場から産出される一般廃棄物由来のスラグ肥料は、2017年に農林水産省の「仮登録」を受け、2019年からJA静岡経済連を通じ「SKケイカル」として販売されています。このたび、全国で初めて農林水産省により、スラグ肥料として「本登録」(2022年3月25日付)を受けました。
<参考>一般廃棄物溶融スラグの肥料化
https://www.eng.nipponsteel.com/csr/report/environmental_solution/utilization_of_the%20slag.html
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