権威ある建築賞、3つ目の受賞!

末期癌患者のためのコモン型ホスピスが、「令和4年度 日事連建築賞 60周年記念賞」を受賞いたしました。日本の権威ある建築賞である、2021年度グッドデザイン賞ベスト100、日本建築家協会2021年度JIA優秀建築賞、の受賞に続き3つ目の受賞となります。


 静岡県新富士にある川村病院の緩和ケア病棟|いまここ|での受賞となります。コモン型ホスピスという在宅と病院施設の中間といえる施設を提案し、末期癌患者の緩和ケアに加えて、訪れた家族や友人たちが、ゆったり過ごすことが住まいのようなホスピスです。病院特有の「孤立」ではなく、日常と地続きとなる終の住処が評価されました。(https://www.njr.or.jp/prize/
[画像1: https://prtimes.jp/i/30662/5/resize/d30662-5-204c0687cc2ee5afa48b-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/30662/5/resize/d30662-5-e25c71bbd7590c63583f-3.jpg ]


[画像3: https://prtimes.jp/i/30662/5/resize/d30662-5-23961cba8fd1476aced7-6.jpg ]


【JIA優秀建築賞 審査員の講評】日本建築家協会HPより抜粋
 優秀建築賞に選出された新富士のホスピスは、末期癌患者が終末を過ごす病棟として計画されたが、設計者が提案したのは自宅の庭を眺めながら安らかに最後の時を過ごせるような患者の気持ちに寄り添った設えであった。緑陰の中に病室を散在させ、雁行する廊下と光庭で繋いでいる。良い意味で力の抜けたプランニングである。図面や写真で見た通りの温かみがあり、スケール感が良く、自然と調和のとれた空間が展開されていた。病院関係者の話を聴き驚いたのは、生きる気力や自己治癒能力を誘発する不思議な力をこの施設が持っていることであった。入居者が元気になり家族も働く人も皆明るい気持ちになれる、これだけポジティブな影響力を人の心に与える建築に出会ったことが無く感銘を受けた。「見たことがないものを求めることはできない」というクライアントの言葉が印象的であった。(審査委員長:建築家/佐藤尚巳 氏)

 「新富士のホスピス」は末期癌患者の人生最後の居場所の設計である。通常の効率的な医療施設としてではなく、患者やその家族の視点に立ったホスピスは前例がなく、新たに見出す必要があった。
これは人生の閉じ方の設計と言ってもいい難題だ。医療関係者であるクライアントとの濃密なやり取りから「居方」を鍵とした形式が導き出され建築化されたわけだが、特筆すべきはそこに至る建築家の態度にある。確かな指針もない中、死という極めてシリアスな主題を扱うという事態にあって、彼は全てを受け止めるという方法を取った。不都合は取り繕わず、認め、共有し共に歩く。その姿はかつての超越的存在であろうとする建築家像とは明らかに一線を画するもので、ある種素朴とも映るデザインとは対照的に、ラディカルでさえあった。そこには社会的な建築家像の更新という価値があり、3.11以降の建築家像の一つの理想的な典型とも見えた。(建築家/原田真宏 氏)
http://www.jia.or.jp/member/award/kenchikusen/2021/index.html

【山崎健太郎/建築家】
 設計を担当した建築家山崎健太郎(https://ykdw.org)は、2015年に、斜面を利用しただんだんの保育園「はくすい保育園」でグッドデザイン賞ベスト100+未来づくりデザイン賞受賞。また2017年には、世界4大アワードの一つであるドイツのiF DESIGN AWARD でも建築カテゴリーで日本人初の金賞を受賞。現在、建設中のデイサービスは、子供や高齢者、障害者がごちゃ混ぜで過ごす施設で、2018年に森美術館で開催された「建築の日本展」や若手建築家の登竜門と呼ばれている「SD review2016」に展示されるなど、子供や高齢者、障害者のための建築で注目を集めています。

株式会社山崎健太郎デザインワークショップ (https://ykdw.org)
代表取締役 山崎健太郎
現在、早稲田大学、東京理科大学、工学院大学非常勤講師、法政大学兼任講師
1976年 千葉県生まれ
2008年 山崎健太郎デザインワークショップ設立
2015年 日本建築学会作品選集新人賞
2015年 グッドデザイン賞ベスト100 + 未来づくりデザイン賞(経済産業省商務情報局長賞)
2017年 iF DESIGN AWARD 2017 GOLD AWARD
2021年 グッドデザイン賞ベスト100
2021年 日本建築家協会JIA優秀建築賞 その他受賞多数

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
編集部おすすめ