- PQShieldのUltraPQ-Suiteにより、世界のテクノロジーサプライチェーンの企業が新しいポスト量子暗号(PQC)標準に対応可能
- UltraPQ-Suiteは、重要なユースケースに対応する卓越した広範囲のIPを提供し、超高速、超小型、超セキュアで高度に最適化されたPQC実装を提供
- UltraPQ-Suiteには、既存の公開鍵とPQCの両アルゴリズムを統合した、高保証でPQCファーストのルートオブトラストソリューションである新製品PQPlatform-TrustSysを追加

ロンドン、2025年4月24日/PRNewswire/―ポスト量子暗号(PQC)ソリューションの主要プロバイダーであるPQShieldは本日、PQPlatform-TrustSysを皮切りに、新たに更新された製品スイートを発表しました。PQPlatform-TrustSysは、ASICおよびFPGAハードウェアで、NSAのCNSA 2.0のような規制で定められた新しいPQC標準への準拠を実現する、量子安全な新しいルートオブトラストソリューションです。


PQPlatform-TrustSysは、PQShieldのUltraPQ-Suiteの中で「超セキュア」の柱となるものです。UltraPQ-Suiteは、世界のサプライチェーンが新しい暗号技術標準への移行を進める中で、重要なユースケースに対応する、超高速、超小型、超セキュアという幅広い高度に最適化されたPQC実装を提供します。

標準化後の世界を支える、細部に特化したPQC実装
PQShieldの多様な製品スイートにより、組織は優先事項に最も適したPQC実装を選択できます。これは、高性能、高セキュリティ、低フットプリントのいずれかのソリューションを必要とする製造業で重要性が高まっています。

超高速、超セキュア、超小型の3つの柱は、PQShieldが最適化問題に正面から取り組むお客様に、高品質のPQC製品を提供できることを示しています。
- 超高速は、ネットワークのコアで高性能PQCを実現し、FPGAまたはASIC内の新規および既存のアプリケーションを高速化します。PQShieldの、このカテゴリの中核製品であるPQPerform-Latticeは、1秒あたりの鍵カプセル化回数を最適化することで、強力な遅延性能を維持し、消費電力を最適化します。ファイアウォール、ルーター、ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)のようなアプリケーションなど、ネットワーク分野で特に重要です。
- PQShieldの超セキュアの実装は、高度に洗練されている攻撃者から狙われる製品、例えば、最高レベルの完全性を必要とするライフサイクルの長い重要なインフラ機器での使用に最適化されています。サイドチャネル攻撃(SCA)や故障注入攻撃(FIA)への耐性も、このカテゴリでは重要です。完全性が特に重要なのはデバイスの構成証明の場合で、デバイスの改ざん・侵害・不正なファームウェア/ソフトウェアの実行がないことの確認が、リモート信頼確立には不可欠です。PQPlatform-TrustSysは、この柱におけるPQShieldの主要製品ですが、既存セキュリティ実装の将来性を確保する幅広いモジュール型IPもあります。

- 超小型のターゲットは、メモリーに制約のあるデバイス、組み込みシステム、マイクロコントローラー、およびエネルギースマートメーターや産業用制御機器といった、すでに現場で使用されているデバイス内の実装です。PQShieldの主要超小型製品であるPQCryptoLib-Embeddedは、最小の市販PQC実装です。エンドツーエンド暗号化(E2EE)通信チャネルを保護し、データの機密性と完全性を確保する効率的なPQC実装を必要とする、OEMおよびデバイスメーカーにとって特に有用です。

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PQShieldは、世界のPQC標準(現在までの全PQC標準の共著者)、暗号アルゴリズム、特許技術、プロトコル、およびセキュリティ技術に関する深い知識を持っており、競合他社やオープンソースの代替製品とは一線を画しています。同社のソリューションは、NIST、Common Criteria、SESIP、PSAなどの認証に沿って、クラウド、エッジ、または政府機関グレードの標準を満たすように厳密にテストされています。

PQPlatform-TrustSysの発表 - PQCファーストのルートオブトラスト
2024年には、PKfail脆弱性によりセキュアブートとセキュアアップデートのメカニズム内の、複数のセキュリティ問題が明らかになりました。セキュアブートとセキュアアップデートはマルウェアからの保護において重要な役割を担うため、組織を保護し、プラットフォームのセキュリティを維持するにはPQCへの更新が必要です。

製品開発者は、NISTが定めた明確なタイムラインに従って、既存および新規の規制要件をどちらも確実に満たす必要があります。PQC対応と、セキュアブートにとってさらに重要な2035年までのRSA完全廃止の両方が対象です。世界および業界全体での現在のガイダンスを見ると、移行期間が5~10年なのは明らかです。
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PQShieldのラインアップの最新製品であるPQPlatform-TrustSysは、これらの課題に対応するように設計されており、メーカーが最小限の時間と労力でサイバーセキュリティ規制に準拠できるよう支援します。 PQCファーストの設計で構築されているため、古いアーキテクチャーによる制約がない、強力で効率的な耐量子セキュリティ実装が可能です。


PQPlatform-TrustSysは、鍵の発行元と、鍵の失効を含む権限の追跡により、包括的な鍵管理を実現します。これは、大規模な暗号技術導入時の安全性確保に不可欠なのに、見落とされがちな要素です。これにより、ルートオブトラストで重要な操作に制限を適用し、ホストシステムが侵害された場合でもセキュリティを維持できます。さらに、鍵の発行元と権限属性の両方が、プライベート周辺機器バスに接続されている暗号化アクセラレーターに拡張されます。

デバイスが潜在的な攻撃者に物理的にさらされている場合(コンシューマーデバイス、自動車、通信ネットワークにおけるASICおよびFPGAハードウェアのほとんどの実装が含まれます)、タイミング、電源、および障害脆弱性を悪用する、いわゆる「サイドチャネル攻撃」も考慮する必要があります。

PQShieldの創設者でCEOのAli El Kaafaraniは次のように述べています。「新しい標準が発表された昨年は、量子セキュリティに向けた進歩において極めて重要な年でした。2025年は、実装という真の課題に直面する年です。実装ユースケースの幅広さを考えると、メーカーの優先事項を満たすようにPQCを展開するには、十分な柔軟性とクリプトアジリティを提供する必要があります。」
「PQShieldのUltraPQ-Suiteを発表して、サプライチェーンの取り組みを支援できることを誇りに思います。当社の超セキュア、超高速、超小型製品は、メーカーがPQC実装を選択する際に直面する主要な課題に対処し、市場に投入する次世代のデバイスやデジタルインフラをより簡単に保護できるようにします。」

PQShieldの製品担当副社長のAxel Poschmann博士は次のように述べています。 「ASICおよびFPGAメーカーが量子安全な製品を市場に投入することを支援する、PQPlatform-TrustSysの発表を嬉しく思います。このハードウェアは、世界的な技術サプライチェーンにおいて重要な役割を担っており、ポスト量子暗号技術への対応を支援することで、量子セキュリティへの世界的な移行を全体的に加速できます。」
今回の発表に先立ち、PQShieldは暗号モジュール認証プログラム(CMVP)を通じてFIPS 140-3認証を取得しています。
CMVPは、暗号モジュールを評価し、政府機関や組織にセキュリティ製品の評価基準を提供するとともに、独自のシリコンテストチップを開発して、製品がすべて「ファーストタイムライト(最初から正しい)」で提供されることを証明することを目的としています。

PQShieldについて
PQShieldは、ポスト量子暗号技術(PQC)企業であり、世界のテクノロジーサプライチェーンの重要なセキュリティシステムとコンポーネントを最新化する量子安全暗号技術ソリューションを構築しています。当社はハードウェア、ソフトウェア、およびクラウド向けに量子安全暗号技術の現実世界での高品質で安全な実装を提供しています。また、世界中のポスト量子暗号技術の標準化プロジェクトにおける主要な貢献者でもあります。
英国に本社を置き、10カ国にわたって90人の強力なチームを擁するPQShieldの貢献は、Bloomberg、Wired、Fast Company、および世界経済フォーラムから認められています。同社の出資者はAddition、Oxford Science Enterprises、Chevron Technology Ventures、Legal&General、Braavos Capital、Kindred Capital、Crane、Innovate UKなどです。同社の技術資料の広範なカタログはこちらからご覧いただけます。

PQPlatform-TrustSysについて
PQShieldのPQPlatform-TrustSysは、メーカーが最小限の時間と労力でサイバーセキュリティ規制に準拠できるよう設計されています。ASICおよびFPGA実装用に以下の機能を提供します。
更新可能なファームウェア セキュアブート セキュアアップデート セキュアなリモート構成証明 セキュアなライフサイクル管理 セキュアなデバッグとテストの有効化 標準準拠の暗号化サービス アジャイルな鍵保管と鍵管理 鍵の失効 真性乱数発生器(TRNG)および物理複製困難関数(PUF) 他の暗号化アクセラレーターを接続するプライベート周辺機器バス企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000103613.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp
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