量子バイオテクノロジーを活用した超高速品種改良サービス「中性子線スピーディ育種(R)※1」を提供する 株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役CEO:菊池 伯夫、以下「QFF」)は、農林水産省「フードテックビジネス実証事業」(令和5・6年度)における採択番号17のテーマ「中性子線育種技術を利用した乳酸菌開発サービス」のフェーズ1を完了したことをお知らせいたします。本実証にて、食品用微生物である乳酸菌への変異導入に成功、輸送時の困難も解決し、乳酸菌の新たな育種サービス実現に向け大きく前進しました。
※1 QFF公式サイト「5分でわかる スピーディ育種」ページ(https://qff.jp/quantum_tec/)
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中性子線スピーディ育種(R)︎は、乳酸菌など微生物の育種にも最適です。
■ 主な成果- 乳酸菌2系統へ中性子線照射し、コロニー形態・色・連鎖性など形態的変異を確認。
- 輸送時の困難を解決し、実用性を立証。
- 変異導入が成功したことで、酸性耐性・整腸作用等を高める有用株の選抜(フェーズ2)、アレルギー緩和や植物代替乳製品向け菌株創出(フェーズ3)へと進む計画を確立。
※乳酸菌開発について、詳しくは下記担当までお問い合わせください。
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乳酸菌の顕微鏡写真
■ 今後の展開フェーズ2(2025年度)
・変異株の機能評価(酸性耐性・増殖性・整腸作用など)
・食品メーカー向け素材菌株の導出
フェーズ3(2026年度以降)
・量産体制と自動評価系の構築
・アレルギー緩和用や植物代替乳製品向けの新規菌株創出
・乾燥菌体輸送手法の検証と機能性表示食品への応用
中性子線照射や解析ノウハウを活かして、食品用微生物の高機能化を短期間で実現するプラットフォームを構築し、フードテックビジネスの一端を担う企業として、全力で取り組んで参ります。
■ 事業背景「乳酸菌」は人々の健康に欠かせない存在で、新たな機能や生産性の改善といった開発のニーズが高く、効率的な改良手法が求められています。しかし乳酸菌のような微生物は、溶液中にいることからガンマ線、重イオン線、紫外線等、従来の放射線育種では思うように開発できない状況がありました。
QFFが世界で初めて社会実装※2 した中性子線スピーディ育種(R)では、溶液中の微生物にも照射によるエネルギーを一様に及ぼすことができ、さらに突然変異率も従来技術の15~300倍と非常に高いことが特長です。微生物においても効率のよい変異体生成を実現できます。
本実証により、原核生物である乳酸菌に、従来にはないスピードと精度で有用変異を導入できることが確認され、健康志向食品・プラントベース市場に向けた新素材創出に弾みをつけました。
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中性子線による 微生物育種
地球規模での気候変動、人口増加、食の多様化等により食料生産の需要は拡大の一途です。環境負荷の低減や持続可能な食料供給等、様々な「社会課題の解決を加速」する必要に迫られる中で、QFFは物理学博士である菊池伯夫CEOのもと、中性子線育種技術の事業化に成功いたしました。
■ 実証事業 概要事業名: フードテックビジネス実証事業(令和5・6年度)
採択番号: 17
テーマ: 中性子線育種技術を利用した乳酸菌開発サービス
実証期間: 2024年度
実証事例集URL: https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sosyutu/attach/pdf/index-120.pdf
※P36-37に掲載
<本件に関するお問い合わせ>株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ ビジネスソリューション部:内藤
E-mail:shunsuke.naito@qff.jp Tel:03-6661-1611
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会社概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/130495/table/9_1_77a2395a7e51d621fff1b30072534e58.jpg?v=202507300516 ]
※2 日本国内及び海外の「加速器を用いた商用の中性子線育種サービス」として世界初。特許3件取得済。2025年7月現在、自社調べ。参照:JATAFFジャーナル 11巻9号(2023) 中性子線を用いた突然変異育種への期待 久保山 勉企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000130495.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp