本研究は、東京大学 森川・成末研究室が有する機械学習分野における高度な知見・技術と、当社が蓄積してきた金融データを掛け合わせ、AIと金融機関の暗黙知を活用することで、従来の信用リスク評価モデルでは捉えきれなかった評価要素の発見を目指します。
2025年5月1日より初期調査を進めてまいりましたが、本日より、財務データに依存しない顧客クラスタリングに基づく新たな信用リスクモデルの研究開発フェーズへと移行し、プロジェクトの本格的な研究段階に入ります。当社が持つ多様な顧客属性のデータの可能性に着目し、従来の枠組みにとらわれない信用リスクの可視化と定量化に挑戦してまいります。
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【共同研究開始の背景】
近年、データドリブン技術の進展により、取引情報や消費者行動などのデジタルデータ化が進み、こうしたデータを活用した新たな価値創出の可能性が広がっています。これに伴い、経済環境の急激な変化や多様化する顧客ニーズに対応するため、保有データの戦略的かつ有効な利活用は、金融機関にとって喫緊の課題となっています。
また、FinTechの進展により、財務データに加えて非財務データの活用も加速しており、信用リスク評価の領域においても従来の枠組みを超えた分析が可能になりつつあります。さらに、機械学習モデルではディープラーニングをはじめとする多様な手法が実用化され、分析精度や柔軟性が一層向上しています。
こうした技術とデータの高度な融合により、金融機関等においても、従来の手法では捉えきれなかったリスク要因を的確に把握できる、新たな信用リスク評価モデルの構築が期待されています。
「No.1テクノロジーバンク」を標榜する当社は、AI・機械学習分野において卓越した研究実績を有する東京大学 森川・成末研究室と提携し、同研究室の先端的な技術と知見、ならびに当社が蓄積してきた豊富な金融データを活用して、より高度で精緻な信用リスク評価モデルの構築に取り組んでいます。
本共同研究を通じて、当社は、変化の激しい経済環境にも柔軟に対応可能な信用リスク評価モデルを確立し、お客さまの利便性を損なうことなく、高度なリスク管理を両立させた最適な金融サービスの提供を目指してまいります。
【GMOあおぞらネット銀行株式会社について】
「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げ、新しいネット銀行として2018年7月に誕生しました。システム開発を内製化することで、お客さまに寄り添った金融・決済サービスをスピード感をもって提供しています。
【国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 森川・成末研究室について】
東京大学 森川・成末研究室では、モノのインターネット(Internet of Things)、次世代無線通信、無線給電、データ駆動型社会デザインに関する研究を進めています。モノのインターネット時代の情報ネットワークはどうあるべきか、情報通信技術はどのように社会を変えるのかという問いに対して、明確な指針を示すことを研究目的としています。次世代の「キラーアプリケーション」を念頭に置いた基盤技術の開発を進めるとともに、「Proof of Concept」のプロトタイプ構築にも取り組んでいます。
【GMOあおぞらネット銀行株式会社 会社概要】
本店:東京都渋谷区道玄坂1―2―3 渋谷フクラス
代表者:代表取締役会長 金子 岳人、代表取締役社長 山根 武
資本金:241億2,996万円
URL:https://gmo-aozora.com/
【国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 森川・成末研究室 研究室概要】
所在地:東京都文京区本郷 7-3-1 東京大学工学部2号館12階121C1
教員:教授 森川 博之、准教授 成末 義哲
URL:https://www.mlab.t.u-tokyo.ac.jp/企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000034650.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp