ユーシービージャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:菊池 加奈子)は、6月3日(火)東京ミッドタウン日比谷にて「化膿性汗腺炎(かのうせいかんせんえん)〔HS:Hidradenitis suppurativa〕」を知る公開イベント「話すことからはじめる、肌サイン」を開催しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93734/13/93734-13-64b61fafe3bc1cb439443144bd1da4ef-1315x880.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
HS(化膿性汗腺炎)は、わきの下やお尻、太ももの付け根、関節部などに発生しやすく、皮膚の痛みや腫れ、炎症を伴う慢性の皮膚疾患です。
イベントには、山口さやか先生(琉球大学大学院 医学研究科 皮膚科学講座・講師)、岩間恵さん(タレント・モデル)、バービーさん(お笑い芸人)の3名が登壇。岩間恵さんとバービーさんは日々のライフスタイルやスキンケアの秘訣、過去の肌悩みに関する体験談を共有し、肌と向き合うことの大切さについて語りました。山口さやか先生からは、HS(化膿性汗腺炎)の症状や治療法についての解説とともに、肌に異変を感じた際には、皮膚科を受診することの大切さをお話いただきました。イベント会場には多くの観覧者が集まり、HS(化膿性汗腺炎)を知るきっかけとなる啓発の場となりました。
* 3. Saunte DM, et al.:Br J Dermatol. 173(6):1546-1549, 2015.
また、本イベントの様子は、ユーシービージャパン YouTubeにてアーカイブ動画として公開いたします。
URL:https://youtu.be/0elZa2xlUio
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=0elZa2xlUio ]
【トークイベントレポート】
■疑わしい症状があればぜひ皮膚科に来てほしい(山口さやか先生)[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93734/13/93734-13-3df6ffde197c36da743d92dac06b63f5-741x651.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
山口先生は「患者さんの多くはHSという病名を知りません。病名を伝えても初めて聞いたという方がほとんどです」とHSの現状をお話され、HSのセルフチェック項目も紹介しながら、初めて知る方にもわかりやすくHSを詳しく解説いただきました。
「症状が悪化すると、痛みや悪臭を伴う膿のせいで、社会生活に影響が及ぶことや、気分が落ち込むなどの精神面の影響で社会的に孤立してしまうこともあります。そのため早期に適切な治療を行うことがとても大切です」と強調しました。
最後に、「HSはデリケートな場所にできやすい病気でもあるので、まずはこういった病気があることを皆さんに知っていただきたい。疑わしい症状があればぜひ、早めに皮膚科を受診してほしいですし、もし身近にHSの方がいらっしゃれば、こういう病気があることを理解していただけたら」と呼びかけられました。
■一人で抱え込まずに家族や皮膚科の先生に相談することが大切(岩間恵さん)[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93734/13/93734-13-7746e12a2aa8adb6044898d84688bded-796x652.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
学生時代に肌荒れに悩んだ経験があり、現在も繰り返しニキビが出やすいことが気になっているという岩間さん。これまでにも皮膚科の受診経験があるものの、日頃「こんなことで皮膚科に行っていいのだろうか」と皮膚科に行くタイミングに悩むことがあるとお話され、山口さやか先生からは「様子を見ていても良くならない、生活に困るなど、心配なことがある時は皮膚科に相談してほしい」とアドバイスを受けました。
最後は「今まで知らなかった病気を知ることができて良かった。何かあったら一人で抱え込まずに、皮膚科の先生に相談することが大切だと思いました」とお話されました。
■一人で悩むよりも専門家のところへ(バービーさん)[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/93734/13/93734-13-4d43a07e2cd177d37cee212b597276fe-649x649.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日頃の肌管理において大切にされているポイントは「原因を突き詰める」とお話されたバービーさん。思春期の頃から長年悩まされてきたニキビについて、「皮膚科に通い始めて、原因をきちんと教えてくれる先生に出会ってから、自分の肌のことを知ることができて目から鱗だった」とご自身の体験を紹介。専門家に相談する大切さを、体験談を交えながら語りました。トークセッションでは、ニキビとの違いやHSの特長について山口先生に積極的に質問。「知らなかったことを先生から教えてもらって、やっぱり専門家のお話を聞くべきだと思いました」とコメントしました。
最後に、肌悩みを持つ方に向けて、「行ってみたら意外とすぐに解決することもあるから、一人で悩むよりも専門家のところに行って話してみて」とメッセージを送りました。
【化膿性汗腺炎(HS)について】
化膿性汗腺炎(HS)は、慢性かつ再発性の痛みを伴う消耗性の炎症性皮膚免疫疾患です1,2。主な症状は、炎症性結節、膿瘍、排膿性瘻孔(いくつかの結節や膿瘍が皮膚の下でつながり、トンネルのようになった状態)で、好発部位として、腋窩や鼠径部、臀部、肛門周囲、乳房下部などに発症します1,2。HSは再発を繰り返し、病変部位の重度の痛みは患者さんのQOLに影響します1,2。HSは思春期以降の人にみられ、試験を実施したほとんどの国で人口の約1%が罹患しています1,2。本邦においては疫学調査がなされているものの正確な患者数や有病率は不明です。欧米ではHS患者の約三分の一にHSの家族歴がありますが、日本においては2~3%と報告されています3。痛み、排膿、瘢痕といった症状は、身体的な負担だけではなく、周囲の目が気になることで、社会的孤立や自尊心の低下につながり、対人関係、教育、仕事など、あらゆる生活および精神領域に影響を及ぼす可能性があります1,3,4。
【UCB(ユーシービー)について】
UCB(www.ucb.com)は、ベルギーのブリュッセルに本社を置くグローバルバイオファーマで、ニューロロジーや免疫・炎症領域の重篤な疾患と共に生きる患者さんのより良い生活の実現を目指して、革新的な医薬品の研究開発ならびにソリューションの提供に力を注いでいます。約40カ国に拠点を置き、従業員数は9,000名あまりを擁しており、2024年の収益は61億ユーロでした。UCBはユーロネクスト・ブリュッセル証券市場に上場しています。
ユーシービージャパン株式会社は、UCBの日本法人として1988年に設立され、抗てんかん薬、関節リウマチ治療薬および乾癬治療薬を中心に医薬品事業を展開してきました。2023年より希少疾患領域でも治療薬の販売を開始しました。
ユーシービージャパンの詳細についてはhttps:/www.ucbjapan.comまたは、LinkedInをフォローしてご覧ください。
1 Jemec GBE. Clinical practice. Hidradenitis suppurativa. N Engl J Med. 2012;366(2):158-164.
2 Sabat R, Jemec GBE, Matusiak L. et al. Hidradenitis suppurativa. Nat Rev Dis Primers. 2020;6:18.
3 化膿性汗腺炎診療の手引き策定委員会、葉山惟大, 井上里佳, 大槻マミ太郎ほか、「化膿性汗腺炎診療の手引き 2020」 『日本皮膚科学会雑誌』 2021年 131 巻 1号 p.1-28
4 Koumaki D, Ourania E, Bozi E, et al. Perspectives On Perceived Stigma And Self-Stigma In Patients With Hidradenitis Suppurativa. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2019;12:785-790.
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