大阪歴史博物館では、令和7年(2025)11月5日(水)から令和8年(2026)1月12日(月・祝)まで、8階特集展示室において、特集展示「デザインの玉手箱・鐔」を開催します。

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 刀剣の外装を彩る鐔は、刀装具のなかで最も目立つ金具です。
特に鉄の透鐔(すかしつば)にはさまざまな趣向を凝らしたデザインが施されています。
 当館では、平成30年(2018)度に、関西最大級の刀装具コレクターであった勝矢俊一氏(1895~1980)旧蔵の刀装具類927点の寄贈を受けました。
 本展では寄贈された勝矢コレクションの刀装具から、透鐔のデザインに着目し、未公開作品を含む約40点を展示します。直径10センチにも満たない世界に繰り広げられるデザインの妙をお楽しみください。
主な展示資料(1)馬透鐔(うますかしつば) 無銘 江戸時代 大阪歴史博物館蔵(勝矢コレクション)
 旧蔵者の勝矢俊一氏は、刀装具のコレクターであり、かつ刀装具研究者でもありました。そのため同氏のコレクションには、研究上の比較検討のために集めたと思われる、よく似た構図の作品群があります。
 この6枚の鐔はいずれも馬を透彫にした構図ですが、馬の顔やたてがみの表現が少しずつ異なります。この違いが写し崩れなのか、意図的なデフォルメなのかは分かりませんが、六頭の姿かたちの違いをお楽しみください。


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(2)竹生島図透鐔(ちくぶしまずすかしつば) 銘 丹州住定道 江戸時代 大阪歴史博物館蔵(勝矢コレクション)
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 定道(さだみち)は江戸時代の丹後の人です。この鐔は、波にたわむれる愛らしいウサギを思い切った構図でとらえた作です。世に知られていた謡曲「竹生島」の一節「月海上に浮かんでは、兎も波を走るか」をイメージしたものと考えられます。波と兎を取り合わせた意匠を見て、江戸時代の教養人ならば「竹生島」と読み解くことは容易だったことでしょう。



(3)山水図鐔 銘 染谷知信 江戸時代 大阪歴史博物館蔵(勝矢コレクション)
 作者は江戸時代後期の染谷知信(そめやとものぶ)。文人画家の谷文晁(たにぶんちょう)に絵を学んだと伝えます。この鐔は、縦長楕円の地板に、川を渡る人や家屋で憩う人、そして遠景には山を配し、水墨山水画のような世界を表した作です。
 さまざまな金属の表面には特殊な形状の鏨(たがね)で凹凸がつけられ、質感に表情が加えられます。このような表現は、筆致の細やかな違いを重視する文人画の影響を受けたものと考えられます。


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開催概要[表1: https://prtimes.jp/data/corp/135074/table/110_1_c5320016efdb0c484d2acee01f1cac44.jpg?v=202509010646 ]
関連行事(展示解説)[表2: https://prtimes.jp/data/corp/135074/table/110_2_286f17a2c23788264f5efb38d913b9e7.jpg?v=202509010646 ]
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