[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136367/9/136367-9-8a696d410ab7cdbf0bd28fd545455cf9-920x450.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「象牙を使わない箏コンサート」チケット販売中
- 世界から日本での象牙の売買禁止が求められている
- 象牙代替品を選ぶ日本の消費者
- 新素材による高品質和楽器アイテムの開発
- 邦楽界にも象牙代替品支持の声
- 10月31日開催!新素材の箏爪での演奏の初披露と箏とアフリカ打楽器のコラボで世界とつながる音楽を体験するコンサート
1.世界から日本での象牙の売買禁止が求められている 象牙の国際取引がワシントン条約により禁止されたのが1990年。その後も、アフリカでの象牙目的のゾウの密猟は止みませんでした。
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サバンナゾウ トラ・ゾウ保護基金提供
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マルミミゾウ(シンリンゾウ)撮影:萩原幹子
ゾウを絶滅から守るため、2016年のワシントン条約締約国会議で象牙国内市場閉鎖の勧告が決議されました。そして世界のおもな象牙消費国では、国内での象牙の売買を狭い例外を除き禁止しました。
各国で進められた象牙国内市場閉鎖は象牙の価格を下落させ、ゾウの密猟や違法な象牙の押収の減少につながったと国連機関の報告書は述べています。
「合法象牙を販売すれば市場が満たされて密猟が減る」という意見があります。しかしワシントン条約のゾウ密猟監視プログラムで収集されたゾウの死因に占める密猟の割合から、条約管理下での日本と中国への「一回限りの象牙取引(ワンオフセール)」の後にアフリカでの密猟が増加、そして中国の象牙国内市場閉鎖の後に減少したことが明らかになりました。
象牙国内市場閉鎖がゾウの密猟減少に効果があることは明らかです。
一方日本政府は「日本国内の象牙取引がアフリカゾウの密猟やそれに由来する象牙の密輸を助長しているという証拠は示されていません」としていますが、日本が関与した国際違法取引があったことが2025年2月にワシントン条約事務局の「ゾウ取引情報システム(ETIS)」のウェブサイトで公表されました。
さらに6月には象牙をマンモスと偽ってネットオークションで販売していた疑いで、象牙店の経営者が逮捕されました。(参考:トラ・ゾウ保護基金ウェブサイト「象牙の違法輸出に関与していたとみられる、東京象牙美術工芸協同組合の組合員が逮捕される」)
日本国内にある象牙は251t、世界の象牙在庫の37%(2024年2月28日時点)にあたります。そのため日本の象牙市場と在庫がゾウの密猟を再び激化させる引き金になるのではと懸念され、象牙国内市場閉鎖が世界から求められています。
これまでも国内外の環境団体から、たびたび国内市場閉鎖の要請書が関係大臣あてに送られていましたが、6月には米国下院議員の超党派22名が日本の衆参環境委員会に象牙国内市場閉鎖のために行動するよう求めた要請書が届けられました。
そして2025年11月24日~12月5日にウズベキスタンで開催されるワシントン条約第20回締約国会議に向け、ゾウの生息国であるブルキナファソ、エチオピア、ニジェール、セネガルから、日本の象牙国内市場閉鎖を勧告するよう求める提案が提出されています。
2.象牙代替品を選ぶ日本の消費者[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136367/9/136367-9-1346fd9068120aebe116ccf0ef75e8ce-1064x776.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
インターネット調査による象牙代替品のマーケットリサーチ結果
野生生物保全論研究会(JWCS)は、8月にインターネット調査によるマーケットリサーチを行いました。その結果は以下の通りです。
・「買いたい象牙製品や今後買う予定の象牙製品はない」と88.3%が回答
・「象牙と同じ品質の新素材が開発され、象牙と同じ価格で販売された場合、象牙代替品を選ぶ」と64.1%が回答
・「象牙を取るためにゾウが殺されていることを知っていた」と63.6%が回答
・代替品よりも象牙を選ぶ人はゾウが殺されていることを知らない傾向があり、ゾウが殺されていることを知っている人は代替品を選ぶ傾向があった。(有意水準1%で有意差あり)
この調査結果は、日本の象牙の需要は少なく象牙国内市場を閉鎖しても影響は小さいことや、象牙代替品が過半数に選ばれており、ゾウが密猟されている現状を知れば、さらに代替品が選ばれる可能性を示していると考えられます。
3.新素材による高品質和楽器アイテムの開発 象牙と同等の代替素材はないと考えられていた和楽器アイテムでも、新素材を使った製品が開発されました。このたび竹由来のセルロースナノファイバー(CNF)を使用した象牙の聴感に迫る箏爪が完成したため、植物原料配合樹脂製の箏柱とともに、その音色を確かめていただく「象牙を使わない箏コンサート」を開催します。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136367/9/136367-9-505aa3a71eeb74dc5b27190329104d18-263x435.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Sera Creations 眞田典子
Sera Creations眞田典子/象牙代替素材を使った和楽器アイテムを制作・販売 私が箏を習い始めた当時は当たり前だった先生の言葉「象牙の箏爪を買うように」に対して、「象牙は誰にでも必要なのだろうか?」と違和感を覚えたことが、和楽器アイテムに使われる象牙代替素材の開発を始めたきっかけでした。
今なお、象牙は自然死したゾウの牙のみを使っていると誤解し、残虐な密猟が行われてゾウが絶滅の危機に瀕していることなど全く知らない人はまだ多いように思います。
正確な情報が行き渡っていないのです。
現在、邦楽器の象牙代替としてはプラスチック製品が多く使われていますが、残念ながらプラスチックは環境負荷が問題になっています。単に象牙を使わないというだけではなく、環境面への配慮も必要だと感じていた折、幸いにも竹由来のセルロースナノファイバー(CNF)に出会いました。
和楽器の「和」には、和らげる・調和する・平和などの意味があるそうです。
その和楽器によってゾウを絶滅の淵に追いやったり、象牙の取引をめぐってアフリカの人々に分断を生んだりしてはならないと思います。
ゾウを守り、伝統を繋げ、象牙に頼らない生活の糧を創っていく。「象牙の国内市場閉鎖」はそのための一つの扉に過ぎず、その扉を開けた先にある景色を皆で共有できれば、これほど素晴らしいことはありません。
4.邦楽界にも象牙代替品支持の声 邦楽の演奏者の中にも、ゾウの密猟と絶滅の問題に真摯に向き合う方がいます。今回のコンサートに向けてメッセージを寄せてくださいました。
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箏奏者・作曲家 明日佳
箏奏者・作曲家 明日佳 お箏の演奏には、永い歴史の中で音色を探究した結果として、道具として象牙が使われてきました。 しかし、これからの未来は、もう生産すべきではないと思っています。
今すでにある象牙は大切に使いつつも、サスティナブルなお箏の世界を作るためには、プラスチックでも象牙でもない製品を考えていく必要を感じています。
【明日佳(あすか)】
若手屈指の超絶技巧主と称賛され、邦楽・古典に確固たる礎を持ちながらも、既成概念に囚われないオリジナリティ溢れる活動を展開している。世界中の様々な音楽シーンで活躍するアーティストやパフォーマー達とのコラボを積極的に行なう新進気鋭の箏奏者・作曲家。
琵琶演奏家 水島結子 琵琶の音色は長く象牙と共に響いてきましたが、素材の背景に目を向けることも今に生きる演奏家の大事な役割だと感じています。古き良きものを大切にしながらも時代に合わせた新しい素材や演奏者の在り方にも意識を開いていくことで、音と共に未来への対話が始まると信じています。
【水島結子(みずしまゆいこ)】
琵琶演奏家/『琵琶新聞』研究家
友吉鶴心に師事。演奏のみならず、日本で初めて『琵琶新聞』の研究を始め、科学研究費助成事業基盤研究Cにて「近代琵琶楽の成立と展開」を論文発表。2017年『東久邇宮文化褒賞』受賞。
演奏活動を中心に若手琵琶奏者育成、近代琵琶の研究・論文発表、大学講義、琵琶製作者育成や楽器代替素材の研究と多岐にわたり琵琶音楽の発展に勤める。
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琵琶演奏家 水島結子
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箏演奏者 北川聡栄
箏演奏者 北川聡栄 箏は今では世界各国で愛されている楽器となっています。この日本の素晴らしい楽器をこれからも多くの方々に弾いて頂くには、箏爪の素材である象牙に頼らない未来が必要だと強く思います。
伝統、技術、テクノロジーから生まれる、和楽器の新たな素材に期待しています。
【北川聡栄 (きたがわ あきはる) 】
イギリスを中心にヨーロッパで箏の演奏やアウトリーチに努める。箏×シンセサイザーデュオ、Kodamaのメンバー。箏曲講師。
5.10月31日開催!新素材の箏爪での演奏の初披露と箏とアフリカ打楽器のコラボで世界とつながる音楽を体験するコンサート象牙を使わない箏コンサート ~箏曲の地平線を望む夕べ
主催 認定NPO法人野生生物保全論研究会(JWCS)
共催 認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金/Sera Creations
後援 公益社団法人日本動物園水族館協会/国際自然保護連合(IUCN)日本委員会/認定NPO法人アフリカゾウの涙
日時 2025年10月31日(金)18:30-19:45
会場 東京ウィメンズプラザホール(東京 渋谷区)
チケット 一人1, 500円(親子室チケットは小学生以下無料)
申込 チケット販売サイトPeatixからお申し込みください
https://ivoryfreeconcert2025.peatix.com
プログラム
17:00 開場
イベント開始までホールでは、野生生物保全論研究会が発信しているポッドキャストを使った音声番組「生きもの地球ツアー」をお楽しみいただけます。ホワイエでは野生生物保全論研究会と共催団体のトラ・ゾウ保護基金の活動紹介、また象牙代替素材を使用した和楽器アイテムの展示を行います。
18:30 開会あいさつ
18:35 講演
19:05 演奏
19:40 閉会あいさつ
19:45 終了
<講演>
「ゾウの密猟と日本の象牙市場」 認定NPO法人トラ・ゾウ保基金 坂元雅行
「アフリカのゾウを守る象牙代替への挑戦~再生可能資源から作る新素材nanoforest~」 中越パルプ工業株式会社開発部 橋場洋美
<演奏曲>
古典箏曲・現代箏曲
アフリカ伝統曲 箏とジェンベのコラボレーション
演奏者
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/136367/9/136367-9-d8e2ec7474041687dbcdd32bce8efb6e-1800x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
マクイーン時田深山
マクイーン時田深山(マクイーン ときた みやま) 地球の住民として色々考え直さないといけない状況になっています。
人類や環境だけでなく、文化や伝統の存続と発展に向けて、象牙に代わる、地球に優しい素材の開発を進めることが不可欠だと感じています。
これまで何世紀にもわたり使わせてもらった象牙への感謝の気持ちを忘れず、今あるものは大事に使い、邦楽をはじめ伝統芸能の未来を守るために、皆で力を合わせて前進できることを願っています。
(プロフィール)
即興、現代音楽、オリジナル曲を中心に活動。オーストラリア出身。伝統に基づきながら現代人が面白い、聴きたいと思える独自の音楽を目指す。ソロに加え様々な編成で活動し、自然体で豊かな表現が定評を得ている。東京ジャズフェスティバル、ドイツのMoers Festival等に出演し、バンクーバー交響楽団、Australian Art Orchestra、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2019年にAsian Cultural CouncilのグランティとしてNYに滞在し、現代音楽、実験音楽、即興音楽に携わる。2020年に欧、米、豪、日本の作曲家の作品を収録したソロアルバムをリリース。
Yonan Bah (ヨーナン バー)(プロフィール)
ギニア国立舞踊団「Ballet National Djoliba バレエ ナショナル ジョリバ」所属ジャンベソリスト。
8歳よりコナクリの伝統音楽学校でギニアの伝統音楽とジャンベを学び始める。
10歳で、世界的に著名なギニア人パーカッショニスト、ファタブー カマラ師に弟子入り。
2020年には、ギニア代表公演メンバーパーカッショニストとして、ドバイEXPO2022に出演。
現在は東京を拠点にし、ジャンベのワークショップや公演活動、さらにギニアの言葉「スス語」講座、ギニアツアーの主催など、幅広い形でギニアの音楽と文化の魅力を伝えている。
モデルとして、プロモーションビデオ出演などでも活躍中
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Yonan Bah (ヨーナン バー)
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