空と海の間に存在する250年のメカニカルアート

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[動画: https://www.youtube.com/watch?v=48noncz2ipU ]

ブレゲは250周年を記念する第5弾を発表します。「オーラ・ムンディ」では初の仕様で、50本限定の「マリーン オーラ・ムンディ 5555」です。
このモデルは、2層を成す文字盤のギヨシェ彫りとサファイアクリスタルのそれぞれに駆使されたメティエダールに焦点を当て、手仕事の職人技に敬意を表します。インスピレーションのもとになったのは、地球の夜景をとらえたNASAの《ブラック・マーブル》です。これとは逆に、1972年にアポロ17号の宇宙飛行士が撮影して世に広まった《ブルー・マーブル》は、光に照らされた昼の地球を表しています。
「マリーン オーラ・ムンディ5555」は、夜景を選ぶことによって、動き続ける世界を表現します。夜景に見える都市の明かりは、地球がけっして眠らないことを思い起こさせ、世界を駆け巡る旅行者のために考案されたこの時計にとっては、まさにぴったりです。
ブレゲゴールドを初めて採用するこの「マリーン オーラ・ムンディ 5555」は、ブレゲが特許出願中の新しい発光エナメルダイヤルを取り入れています。それぞれのオーナーは、24のタイムゾーンに好みの都市をパーソナライズすることができます。

新たなフロンティア
この新しい「マリーン オーラ・ムンディ 5555」で、ブレゲは地球と海とを結び付けます。そしてブレゲ・マニュファクチュールが今まで見たことのない夢のような旅へと誘います。この時計は、210年前にアブラアン-ルイ・ブレゲがフランス王国海軍時計師に任命されたことに端を発する歴史的な遺産を受け継いでいます。それは1815年のこと。ルイ18世は偉大な時計師ブレゲに対し、科学や探求の限界を押し広げられるような精巧な時計を考え出す先見の明に感謝の意を表しました。

今日では、世界の大海は、かつて何世紀も越えることが困難だったフロンティアなどではありませんが、海を舞台に新たな挑戦が繰り返し試みられた探求心こそ、この50本限定モデルとして発表される「マリーン オーラ・ムンディ 5555」を活気づけます。時計の中心に職人の手仕事によるユニークなデザインが形作られ、そこに伝統と現代性、芸術的なノウハウと見事な技術、無限に広がる海と水平線や地平線が体現されています。

2層構造の文字盤
新しい「マリーン オーラ・ムンディ 5555」は、現行コレクションのモデルをベースにしており、ケースは直径43.9mm、事前にプログラム可能なインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示によるデュアル・タイム、日付表示、デイ/ナイト表示、タイムゾーンと同調する都市名などの特徴が備わるキャリバー77F1を搭載しています。これに加え、「マリーン オーラ・ムンディ 5555」には、初となる大きな特徴があります。まずその文字盤です。
ひと目で気付く特別な点は、奥行き感や球面効果の演出です。それは、文字盤の独特の構造のおかげです。実際に文字盤は、2つの要素から成り立っています。ゴールド製の文字盤のベース面は、青い空から青い海へとグラデーションを成すように装飾されており、この精巧な時計を象徴する《空と海》からの着想がそこに読み取れます。
次に文字盤のベース面にギヨシェ彫りで経線と緯線が繊細に刻まれます。文字盤は平坦であるにもかかわらず、実際にカーブした地球に見えるような騙し絵を作り出します。そうした錯覚は、東西南北へと向かう経線と緯線をギヨシェ彫りで描いたそれぞれの線から生まれます。
この錯覚を誘う細工が文字盤の最初の構成要素、すなわち球面をもたらします。
2番目の構成要素は、奥行き感です。目的は、宇宙からの視点のような錯覚を与えることにあり、例えば、コレクターが大気圏の熱圏あたりから地球を俯瞰するような視点です。これを達成するために、ブレゲはギヨシェ文字盤に透明なサファイアクリスタルを重ねました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/89724/37/89724-37-e9cea7a6e91f99194dc545c98ede3c64-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


エナメル画の伝統と革新
サファイアクリスタルの文字盤には、類例がないほど数々のメティエダールが駆使されています。完全な手作業によって両面に3段階のエナメル画が施されています。まず始めは、ミニアチュール・エナメルの技法で描かれた大陸です。サファイアクリスタルもまた平坦ですが、ブレゲのエナメル画職人によって、それが丸みを帯びた地球のようになります。職人は、下部に置かれたギヨシェ彫り文字盤が生み出す錯覚のイメージをさらに引き伸ばし、大陸の輪郭を文字盤外縁のフランジに接するあたりまで描いています。
これらの大陸は、サファイアクリスタルの裏面に描かれています。その作業は極めて繊細です。というのは、ブレゲの職人は、サファイアクリスタルの表側で大陸が正しい位置にくるように、モチーフを鏡像で描かなくてはならないからです。
これがグランフー・エナメルと名付けられた高温焼成の技法で仕上げられる第1段階のエナメル画になります。
次に第2段階として、ブレゲの職人はこのサファイアクリスタル文字盤を裏返し、連なる雲をその上に描写して構図に生き生きとしたリアリズムを与えます。この雲もまたエナメル画で描かれ、グランフー・エナメルで焼成されます。しかし、大陸の輪郭が定まっていても、雲のほうは流動的です。雲は大陸の上に浮かび、大地の表面を成しているかのようです。ブレゲのエナメル画職人たちは、ここで各人の裁量によって独創的な技を発揮します。大海原に浮かぶ雲は、それぞれのブレゲの職人のインスピレーションに任せられ、その描写には多少なりとも魔法なり秘密があります。したがって「マリーン オーラ・ムンディ 5555」のひとつひとつがユニークピースになるのです。
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そして最後となる第3段階は、今度は夜を明るく照らす都市の表現です。夜を輝かせる手段として最も一般的な選択肢といえば、スーパールミノバを利用することでしょう。しかしブレゲがミニアチュール・エナメルのために選んだのは発光エナメルです。それは職人が創作するものですが、極めて高度な技術によって生まれます。
この革新的な技法は、250年に及ぶメゾン・ブレゲの革新の伝統に書き加えられました。

常に唯一無二の存在
ブレゲは、この50本限定シリーズの特別な個性を強調するために、「マリーン オーラ・ムンディ 5555」の他とは異なる独自のディテールを際立たせることにしました。ケースは、初めてブレゲゴールドで作られています。また、この特別限定モデルでは、ポリッシュ仕上げのセンターラグが備わります。さらに、ポリッシュとサテン仕上げを並べて施し、新しいブレゲゴールドの美しさを引き立てています。
ケースバック側では、250周年を記念する特別なギヨシェ彫り模様「ケ・ド・ロルロージュ」による2本の縁飾りが目に入ります。サファイアクリスタルには他の250周年記念コレクションのモデルと同様に250周年記念ロゴが刻まれ、そこから見えるキャリバー77F1のローターにも初めてブレゲゴールドが用いられています。文字盤側では、50本限定の「マリーン オーラ・ムンディ 5555」を手に入れたオーナーの方々がディスクの都市名を好みに応じてアレンジできるようになっています。

77F1、比類なきキャリバーの代表
「マリーン オーラ・ムンディ 5555」が搭載するムーブメントは、キャリバー77F1です。このしっかりとした造りのムーブメントは、「オーラ・ムンディ」の誕生からコレクションを支えてきました(キャリバー77F0が2022年に77F1に進化)。77F1は、時刻と日付に加え、24のタイムゾーンに属す代表的な都市を選択することによって、それぞれに対応した時刻と日付を表示します。
時計市場では他にないブレゲならではの仕組みは、機械的メモリーによるインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示です。
8時位置のプッシュボタンで最初の都市を選び、3時位置のリュウズで時刻と日付を設定しておけば、あとは8時位置のプッシュボタンを押して第2の都市とタイムゾーンを調整するだけです。すると時計の機構は、カムやハンマー、差動装置から成る巧妙なシステムによって時刻と日付を計算します。こうして、8時位置のプッシュボタンを押すだけで、任意に第1タイムゾーンと第2タイムゾーンの表示が切り替わり、それぞれの日付も自動的に調整されます。4時位置のデイ/ナイト表示は、タイムゾーンの時刻表示の午前と午後を区別します。
キャリバー77F1はいくつかの特許で保護されています。まず、デュアル・タイムゾーン機構を含む時計製品に関するもの。2つ目は、メインの針による任意のタイムゾーンの時刻表示。3つ目は、時計製品のためのプログラムと再プログラムが可能な機械的メモリーの歯車に関するもの。最後は、連続して動く針を通じて時系列を表示する仕組み(デイ/ナイト表示)に関するものです。


CEO グレゴリー・キスリングのコメント


「オーラ・ムンディ」がこれほどユニークなのはなぜでしょう?
時計製造では初のモデルなのです。ムーブメントは、旅行者がプッシュボタンを押すだけで、時計の動きを妨げることなくひとつのタイムゾーンから別のタイムゾーンへと瞬時に移動することを可能にした、まったくあたらしいものでした。この機構は、時刻と、それに「追随」するカレンダーの日付、そしてデイ/ナイト表示に同時に働きます。
シンプル、正確さ、タイムレスな気品を結び付けた快挙と呼べます。

以前ブレゲは「オーラ・ムンディ」の世界地図の装飾に関して、文字盤の中央にさまざまな大陸、例えばヨーロッパ、アジア、南北アメリカなどを選べるようにしたことがありましたが、こうした多様性は今回の新作でも同じでしょうか?
今回はひとつしかなく、私たちの起源であるヨーロッパの景観を中央に置きました。これはまた、世界地図や大地の姿の最も古典的な表現にもなっています。

「オーラ・ムンディ」という名称の起源は何ですか?
モデル名の「オーラ・ムンディ」は1990年代に生まれました。デュアル・タイム表示の新製品のために名称を探さなくてはならなかった当時、GMTやワールドタイムといったごく一般的な名称は避けたかったので、「世界の時間」をラテン語に翻訳した言葉を用いることにしました。それ以来、この名称はブレゲと密接に結び付き、今では機械的メモリーによるインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示のデュアル・タイムゾーン・ウォッチの代名詞になりました。

このモデルをなぜロンドンで発表するのですか?
ブレゲにとって、イギリスは歴史的にも常に市場を成し、メゾンは創業当初からイギリスで知られていました。したがって250周年の世界巡回にロンドンが含まれないことなど論外でした。この都市は、近くのグリニッジに世界時間の基点となる本初子午線が通るため、そのこともまた旅行者に向けて時計を発表するための明らかな理由になります。ロンドンで私たちの時計を発表することは、世界全体を結ぶこの歴史的な場所に敬意を表すことにほかならないのです。


副社長・パトリモニー部門責任者エマニュエル・ブレゲのコメント


「オーラ・ムンディ」の歴史的起源は何ですか?
アブラアン-ルイ・ブレゲはその生涯を通じて、時計製造における天才的な才能と、自らの作品を世界中に届けたいという強い志を結びつけていました。パリで創業された彼のメゾンは、すぐにフランスの国境を越えて展開していきます。
フランス革命以前からすでに、ブレゲは国際的な影響力の重要性を理解しており、19世紀初頭には信頼のおける友人や販売代理店の協力を得て、海外における販売ネットワークを構築しました。彼の時計は、イギリス、スペイン、ロシアをはじめ、ポーランド、ドイツ、イタリア、トルコ、さらにはアメリカ合衆国に至るまで、多くの愛好家たちを魅了しました。
この「旅」と「開かれた精神」へのオマージュとして、ブレゲは「オーラ・ムンディ」を発表したのです。


GMTウォッチとデュアル・タイムゾーン・ウォッチはどこが違うのでしょうか?
GMTウォッチは、現地時間と参照する別時間の2つを簡単に素早く読み取ることができますが、たいていは別時間を針で示します。このデュアル・タイムゾーン・ウォッチの場合、さらにその先を行きます。つまり、一段と複雑な機構が備わり、異なる2つの時間を同時に直感的に読み取れるようになっているのです。

ブレゲとイギリスの関係が非常に象徴的なのはなぜでしょう?
ブレゲとイギリスとのつながりは、18世紀後半にまでさかのぼります。すでに1780年代半ばには、ブレゲは英国王室や、貴族、さらには科学界の著名人たちを魅了していました。ジョージ3世や摂政王太子(後のジョージ4世)は、当時の時計製造に精通した見識ある愛好家であり、ブレゲの作品にも深い理解を示していました。彼らは数十年にわたってブレゲに重要な時計を注文し、その一部は現在も「ロイヤル・コレクション(英国王室の所蔵品)」として見ることができます。
さらに付け加えると、かつてブレゲは年間生産の最大30%をイギリスで販売していたこともあり、イギリスは過去およそ2世紀半にわたって、ほぼ途切れることなくブレゲがプレゼンスを保ち続けてきた国でもあります。このことは、私たちが非常に誇りに思っていることの一つです。

詳細を見る

ブレゲ ブティック銀座 ☎03-6254-7211
ブレゲ ブティック伊勢丹新宿店 ☎03-3352-1111 大代表
ブレゲ ブティック日本橋三越本店 ☎03-6665-0143
ブレゲ ブティック阪急うめだ本店 ☎06-6313-7863

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