[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/167901/2/167901-2-0a8952f43794a340b77cd434ba10d14b-2400x1260.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
結果概要- 調査では、高校生の保護者の 69% が生成AIを「日常的に」または「たまに」利用していると回答した。子どもの利用状況についても同じく 69% が「日常的に」または「たまに」使用していると答えている。
- 子どもが学習で生成AIを使うことについては、保護者全体の 69% が「賛成」または「やや賛成」と回答。保護者自身の利用度が高いほど、子どもの利用にも前向きである傾向が見られ、自分が「日常的に使う」と答えた保護者の 91% が賛成し、「たまに使う」と答えた保護者でも 74% が賛成している。
- 懸念も見られた。全体の 77% の保護者が生成AIを使うことに対しての懸念が「とてもある」「ややある」と回答しており、特に「日常的に使う」と答えた保護者では 86% が懸念を持っていた。
- 賛成度と懸念の関係を見ると、「活用にとても賛成」と答えた保護者の 50% が「懸念がとてもある」とし、「ややある」を含めると 86% が何らかの懸念を抱いていることが分かった。つまり、活用自体には賛成していても、活用の上での懸念は根強く存在している。
- 懸念内容として最も多かったのは、「すぐに答えを求めるようになり、考える力や問題解決力が育たなくなる」(63%)「自分で調べたり考えたりする機会が減り、困難な課題に粘り強く取り組む姿勢が育たない」(54%)といった学習姿勢への影響であった。
- 望まれる機能やルールとしては、フィルタリング機能(52.6%)や、自分で考えることを促す仕組み(50.3%)が多く挙げられている。
結果に対する考察 Knock 教育AIラボ 所長 辻本直人調査では、68%の保護者が高校生の学習での生成AI活用に賛成と答え、すでに生活にかなり浸透していることがうかがえます。一方で、77%が不安を感じており、主な懸念は「考える力・問題解決力が育たない」(63%)、「粘り強く取り組む姿勢が育たない」(54%)といった学習態度への影響でした。
とりわけ、日常的に生成AIを使う保護者の91%は活用に賛成しつつ、86%が懸念も抱いている点が象徴的です。保護者自身が生成AIを活用するほど、その価値とリスクを同時に体感しているためだと考えられます。かつてのスマートフォンやSNSの急速な普及の歴史と同様に、「便利さとリスクの両立」をどのように図るかが、まさに今問われています。
私見としては、現場の多忙さや環境の違いに配慮しつつ、活用事例の共有や短時間で参加しやすい研修、情報提供などを通じて、無理のないかたちで保護者や教育関係者が生成AIに触れる機会を増やしていくことが有効だと考えます。
また、子どもたちによる生成AIの活用については、利用の可否を二者択一にせず、目的や場面を限定した試行と振り返りを積み重ねることで、良い点と課題を具体的に把握しやすくなるでしょう。現在はサービスごとに年齢制限があり(多くは13歳以上、18歳未満は保護者同意)、2024年12月には文部科学省から『初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン』も示されましたが、保護者・学校・子どもを巻き込んだ議論は始まったばかりです。今後は、活用方法の設計と課題への対策を並行して進める必要があります。
具体的な対策の実行にあたっては、利用者側とシステム側の両輪が必要になると考えます。利用者側では、保護者・指導者・生徒それぞれのリテラシー向上や、学校と家庭での合意形成、運用ルールの明確化が有効です。システム側では、学習向けの設定やフィルタ、モニタリングや時間制限、考えるプロセスを促す設計などの改善が選択肢になり得ます。
個別結果【保護者の活用度】
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【高校生の子どもの活用度】
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/167901/2/167901-2-435141f928c45e8754c71bbe86be044b-1075x271.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【子どもが生成AIを学習で活用することに対する意見】
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/167901/2/167901-2-2f0a9af1ad017bb393a8e08c3628f5fe-1075x641.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【学習での生成AI活用への懸念】
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/167901/2/167901-2-c4adbbda3347327c46b1a4e059a909bc-1075x596.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【心配点や懸念点】
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/167901/2/167901-2-e526c28f879bc1c9a03c5b9e59c2d4d8-1075x521.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【望ましい対策】
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<調査内容>
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査期間:2025年9月3日~9月7日
■調査対象:高校生の子どもを持ち、3ヶ月以内に学習や受験について子どもと話したことがある保護者
■有効回答数:222人
割合は四捨五入しており、総数と内訳の計が一致しない場合があります。
本調査の内容を引用する場合は『Knock 教育AIラボ』による調査であることがわかるようにご記載くださいますようお願いいたします。
<Knock 教育AIラボについて>AIチューター「Knock」を開発するHanji株式会社が運営し、生成AIの教育現場での活用を主題として調査研究を行うラボです。独自の調査や有識者との意見交換、生成AIの活用事例の紹介などを行うことで、教育×生成AIの未来について議論する場所になることを目指しています。
<Hanji株式会社について>設立:2023年12月26日
オフィス所在地:東京都品川区東五反田2-5-2 THE CASK GOTANDA 907
代表取締役CEO:村田 洋佑(むらた ようすけ)
事業内容:中高生向けのAIチューター「Knock」の開発・提供
コーポレートサイト:https://hanji.inc/
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