やや甘口でさっぱりとしていてキレがいいので、食事との相性もバツグン。よく冷やして、ストレート、ロックでお楽しみください。徳島県内では乾杯の定番となっており、徳島の懐かしい香りを伝えるお土産としても最適です。
現在、そんなすだち酒の30周年を記念したキャンペーンを本家松浦酒造では開始しました。商品をご愛好頂いている皆様から、記念ラベルやテーマソング、想いでエピソードを募集しています。
直近ではすだちの不作に見舞われるなど、発売から苦難がありながらも様々な挑戦を重ねてきた「しゅムリエ すだち酒」。本ストーリーでは、商品誕生の誕生から30周年の軌跡をお伝えします。
200年以上も続く本家松浦酒造。女性の社会進出に合わせたお酒造りが、すだち酒のきっかけへ。
「しゅムリエ すだち酒」を造ってきた本家松浦酒造場は、江戸時代からお酒造りを営んできた徳島県の酒蔵です。1807年にお酒造りを始めてから、「鳴門鯛」という日本酒や「田舎侍」といった焼酎、リキュールまで幅広くお酒造りをし、県内外のお客様に届けてきました。歴史と伝統を大切にしながら、 お客様に喜んでいただける、鳴門鯛ならではの旨い酒を作り続けています。全量徳島県産米にこだわり、酵母も徳島県産酵母を多く使用。生産者の方々の声に耳を傾け、よりよい酒造りのために原材料の知識を深めて挑戦してきました。2022年には十代目蔵元である松浦素子が杜氏に就任し、諸先輩の指導を受けながら日々酒造りの研鑽を積んでいます。
そんな本家松浦酒造がすだち酒を造るきっかけとなったのは、1991年のこと。当時、徳島で開催される東四国国体に合わせ、徳島のお土産になるお酒を作ろうと、八代目蔵元 松浦恭之助にひとつの思いが思い浮かびました。
時代は男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出が本格的になってきた頃。これからは女性が積極的にお酒を飲む時代が来るのではないか。そんな考えから「女性のためのお酒」を作ろう!と開発に取り組んだのです。
すだち酒の材料の中で最も重要なすだち果汁は、質の良い徳島県特産にこだわり、供給先を探しました。本家松浦酒造の看板商品である日本酒“鳴門鯛”も材料に取り入れることにしました。その他、はちみつなどの厳選した材料の配合に何度も試行錯誤を重ねた末、ついにすだち果汁のリキュール”すだち酒”を完成させました。
そうして、1993年に「ほんのりスィート、すっきりヘルシー」というキャッチコピーと共にすだち酒が世に送り出します。現在でも、徳島の女性や若者を中心に愛され、徳島の乾杯の定番酒となっていますが、発売から程なく多くの注文をいただけました。当時の社員へ発売時の様子を伺うと、生産が追いつかず連日夜遅くまで残業をして瓶詰めしていたと振り返ります。
発売当初、すだち酒は透明瓶に詰められていましたが、その後すだち色のグリーンのワインボトルに変更。より、すだちっぽいイメージが伝わる形になります。また、ラベルには商品名と共に、すだちのイラストを配しました。このデザインが現在まで続く県民に親しみのあるラベルのベースとなっています。
(当時のラベル)
すだち酒の人気も広がり、すだち酒をベースとした新商品や新ラベルが続々登場。そして、県外を超えて、国外へ。
発売から大きな反響が生まれた「しゅムリエ すだち酒」。その魅力を伝えるため、またお客様から届く声を反映して様々な挑戦を重ねてきました。続々と当時した新商品群
発売から13年が経った2006年、すだち酒の姉妹品が登場します。しゅムリエ すだち酒スリムパックが販売を開始しました。その翌年、健康志向の高まりから和食に注目が集まる中、和風テイストのカクテル「すだちスパークリング(すだすぱ)」を発売しました。ウォッカベースで爽快な香りとキレ、良い後味、さらに甘さを押さえめで、焼き鳥や刺身などの和食に合うお酒となっています。
4年後の2011年、さらに新商品を投入します。すだち酒ハイボール、松浦 すだち酒スパークリングの登場でした。「キャップを開けてすぐ飲める」がコンセプトのRTD(Ready To Drink)商品となっており、通常のすだち酒より「甘さひかえめ」で喉ごしよく、爽やかに楽しんでいただけるような味の設計にしました。
(左から順番に、しゅムリエ すだち酒スリムパック、すだちスパークリング(すだすぱ)、すだち酒ハイボール、松浦 すだち酒スパークリング)
地元の魅力を伝える、応援することを目指して作ってきたパッケージデザイン。
発売開始から15年のタイミングで、すだち酒初の限定ラベル「阿波踊りラベル」が登場します。徳島の一大イベント「阿波おどり」のお土産として、2008年より県内外のすだち酒ファンのみなさまにご好評をいただきました。
次に登場したのは、すだち酒 ヒトノユメ限定ラベルです。「ヒトノユメ」はチャットモンチーのメンバーでもある詩人高橋久美子さんと画家白井ゆみ枝さんにより2009年に結成されたアートユニット。高橋さんの出身大学のある徳島で開催された詩と絵と建築の展覧会に合わせて2011年に限定販売しました。
その3年後、徳島県民に愛されるゆるキャラ「すだちくん」。そんな「すだちくん」をすだち酒のラベル全面に採用し、すだちカラーのラベルを新発売。すだちくんラバーに愛されるなど好評でした。しかし同時に、多くのお客様が発売当初からのオリジナルラベルに格別の愛着を抱いてくださっているという、嬉しい事実にも気づかされました。
(左から、ヒトノユメ限定ラベル、「すだちくん」を採用した限定ラベル)
2019年、すだち酒ラベルに徳島のマスコット“すだちくん”が再登場します。気がつく人にしか気がつかれない、ラベルデザインのマイナーチェンジ。すだち酒のタイトルの右側にちょこっと、ゆるキャラのすだちくんがお目見えしました。ぜひ、すだち君の胸に輝くSのマークと併せて、ご確認ください。
その後、2020年にはインディゴソックスラベルをデザインしました。四国4県を活動地域とするプロ野球独立リーグの四国アイランドリーグplus。将来のNPB選手を目指そうとする選手たちによる、熱い戦いが繰り広げられています。そんな地元を盛り上げるべく、チームの本拠地である徳島の試合球場で販売されました。
(写真、一番右がインディゴソックスラベル)
発売から約20年。海外へ進出。
2014年、すだち酒が海外への輸出を開始しました。生産量の99%以上を徳島県が占めるすだちが「すだち酒」となってとうとう海外へ進出。開発当時のコンセプト「ほんのりスィート、すっきりヘルシー」が海外のお客様にも大好評です。
すだち酒シリーズ、累計で出荷本数300万本超。30周年に合わせた挑戦。
順調に開発・販売を続けてきた「しゅムリエ すだち酒」ですが、2023年春に商品をお届けできない状況に陥ります。2022年が収穫が少ない裏年にあたったこと、天候不順などが重なり、さらに農家の担い手不足という大きな課題を抱えた状況で、すだちの生産においてこの10年で最も少ない記録的な不作となりました。すだち果汁の調達に努力したものの、十分な量のすだち果汁の調達が困難な状況となったのです。しかし、現在は商品を問題無く届けられるようになり、無事に30周年を迎えることができました。また、今回の30周年を機に、様々なキャンペーンを実施することとなりました。
①すだち酒30周年記念ラベルデザイン募集
皆様から応募をいただいたデザインが、記念ラベルとして商品化されます。
②あなたのすだち酒ソングを聞かせて!
すだち酒30周年記念を祝うテーマソングを募集します。
③あの時すだち酒飲んだなぁ
皆様の心に残る「すだち酒の思い出」エピソードを大募集
また、本家松浦酒造オンラインショップでは、30周年を記念した「すだち酒おためし2本セット【乾杯グラス2個付き】」を販売開始し、すだち酒をまだ召し上がったことのないお客様に興味をもっていただくためのきっかけづくりを行っています。
このような取り組みを通じて、お客様との関係性を強化していきます。