再生可能エネルギー発電×️ウルトラファインバブル(UFB)技術を題材に、学生が持続可能なまちづくりを構想する探究学習を創出

地域から未来を変える、新しい教育プロジェクトがいま、始まる。

パブロス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:神田昌典、以降パブロス)は、環境インフラ事業を手がける株式会社カクイチ(本社:長野県長野市、代表取締役社長:田中離有、以降カクイチ)と武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」を、教育共創プラットフォームPABLOSとの連携を通してサポートしている。

本プロジェクトでは、再生可能エネルギー発電を備えたスマート倉庫、ウルトラファインバブル(UFB)を活用した農業実験、そして学生が地域とともに学ぶ“探究学習”を融合させている。
農業・教育・テクノロジーが交わる「新しい学びの村」が、いよいよ動き出す。

「地域資源を、教育の力で再生する」

カクイチはこれまで、ガレージ建築から再生可能エネルギー発電・「水」に付加価値をつける技術へと事業を拡張し、全国各地で地域社会に根ざした拠点づくりを進めてきた。

「フォレストビレッジ」とは

「サステナブル(持続可能)」を大きなテーマに、地域活性化と次世代技術を融合させた、防災拠点機能も備えた多彩な施設を含むまちづくりの構想である。

  • ガレージやコミュニティービレッジ
  • 地域の魅力を発信する農産物直売所
  • 環境調和型の企業を誘致する産業ゾーン
  • 太陽光発電システム
  • 地域の子どもたちの要望を受けた「森の中の図書館」 など

3者のビジョンが一点で重なった

パブロスは、今回カクイチがフォレストビレッジ・教育プロジェクトとして教育分野へと拡張した同プロジェクトを、武蔵野学院大学と共に連携・支援することとなった。

本プロジェクトは、最初から3者がそろってスタートしたわけではない。

カクイチが掲げているのは、「再生可能エネルギー発電と水の技術を軸に、地域で電気も水も自給できる“循環型エネルギー社会”を実装したい」というビジョン。スマート倉庫、太陽光発電、ウルトラファインバブル(UFB)技術。これらはすべて、「災害に強く、環境負荷が小さく、地方から未来をつくる」ための実装手段として磨かれてきている。

一方、パブロスは、探究学習と知識共有を支援するデジタル図書館「PABLOS」を基盤に、「教育支援を新しい“学びの共創モデル”として、事業価値を生み出す新しい教育の経済モデルへ転換したい」という構想を掲げ、事業を推進している。授業アウトリーチ、単位取得型インターンシップ、探究リンクカップ、奨学NFTなどはすべて、産学官が連携し、探究学習を通じて社会課題の解決を推進し、“探究で生まれた成果を、社会や事業開発とつなげる”ための仕組みである。


武蔵野学院大学は、建学の精神として掲げる「他者理解」を土台に、小規模大学ならではのきめ細やかな教育を重視し、その一環として、インターンシップ授業では、地域の企業や団体と連携した Project-Based Learning(PBL) を通して、実社会で求められるスキルを育む学びを積み重ねてきている。

これまでは、狭山市内企業との協働を中心に取り組みを展開してきたが、次のステップとして、「産学官が連動し、より大きな教育効果を生む教育機会をつくれないか」「より社会性の高いテーマに挑戦したい」「再生可能エネルギーなど先端技術に関する学びも取り入れたい」、という思いを持ち、それを実現する企業パートナーを探していたのだ。

この3者のビジョンが重なり、

・カクイチ:循環型エネルギー社会の創出

・パブロス:産学官連携による新しい教育支援の経済モデルづくり

・武蔵野学院大学:産学官連携による新たな教育事業

という形で、本プロジェクトに結集した。

「地域のエネルギー・農業・教育を一体としてデザインする“学びのフィールド”をつくれないか?」その答えとして生まれたのが、フォレストビレッジ・教育プロジェクト。

学生が現場で探究を行い、企業が技術で支え、地域が協働する。教育と農業を融合した「地域循環型イノベーションモデル」がここに誕生した。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ...の画像はこちら >>


■プロジェクト概要

名称:フォレストビレッジ・教育プロジェクト

目的:再生可能エネルギー発電・️ウルトラファインバブル(UFB)技術・探究学習を融合した、農業と学びの社会実装モデル

所在地:埼玉県狭山市(武蔵野学院大学構内および近隣地)

運営体制:株式会社カクイチ/武蔵野学院大学/パブロス株式会社

主な取り組み:大学・地域・企業の産学官連携による探究プログラム開発

・️ウルトラファインバブル(UFB)による農作物の成長促進実験

・工場見学を通した太陽光発電やガレージ等商品の学習

開始時期:2025年度下期(実証開始)

特徴:教育・農業・産業をつなぐ「地域循環型イノベーションモデル」

■【プロジェクト(授業)での取り組み】

武蔵野学院大学の 「インターンシップB」の授業では、カクイチと共同で「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」を実施している。大学が所在する狭山市において、カクイチが持つ技術や商品を参考にしながら、新たなまちづくりとしてフォレストビレッジの企画案を考案するという内容だ。

授業では、企業研究、会社訪問・工場見学、ウルトラファインバブルを実際に使った野菜育成の調査などを進めていく。各チームが練り上げたフォレストビレッジ案は、2026年1月の授業で発表される予定である。

【カクイチ社員による大学授業での講演

カクイチの鈴木取締役、奥田取締役による大学授業での講演。企業紹介に始まり、新規事業を作る上でのポイント、フォレストビレッジの概要から開発秘話、当プロジェクトで学生たちに期待することなどが説明された。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


会社訪問・工場見学

学生たちは、カクイチの会社・工場見学に参加。事業説明を受けた後、実際の製造現場や設備を見学し、カクイチの取り組みや企業理念を実体験した。
夕刻からは、同社が所有する「アンシェントヴィラ」にて合宿。今回の学びについて、ディスカッションや振り返りのワークを行った。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動
パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


ウルトラファインバブル実験

授業内で学生たちは、カクイチが開発したウルトラファインバブル(UFB)発生装置を用いてUFB水を生成し、様々な種類の野菜を対象に、UFB水と通常の水道水による発育の違いを実験的に調査・分析している。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


フォレストビレッジ企画考案

社員による企業・事業説明、会社・工場見学、商品価値の実体験(ウルトラファインバブル)等を通して得た学びを基に、学生たちは新たなまちづくりとして独自のフォレストビレッジ構想を企画・立案する。最終的に、カクイチ社員や地域の行政職員に向けて、プレゼンテーションを実施する予定である。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


■各連携パートナーの紹介

株式会社カクイチ

1886年(明治19年)創業、長野県に本社を置く老舗企業である。創業以来の金物・鉄鋼事業を礎に、現在は、社会課題解決型企業へと進化を遂げている。 頑丈な鉄骨ガレージや倉庫を提供する「ハウス事業」、ウルトラファインバブル技術で農業の未来を変える「アクアソリューション事業」、そして再生可能エネルギーを生み出す「太陽光発電事業」を展開。 これら多角的な技術とノウハウの全てが、「フォレストビレッジ」計画に結集されている。

同社が展開する倉庫・ガレージは、災害時の電力供給・設備保全・営農管理に活用できるため、教育現場だけでなく、自治体・農業法人・地域企業のインフラ投資モデルとしても注目されている。

【プロダクト1】地域の防災拠点となる「防災対応型倉庫」

プロジェクトの拠点となるのは、太陽光発電システムを備えた同社の倉庫である。これは単なる倉庫ではない。


  • 災害時のエネルギー拠点に: 停電時にも電力を供給し、地域の避難所や防災拠点として機能する。
  • 新たな交流拠点に: 学生や地域住民、企業が集うワークショップやイベントスペースとしても活用できる。
既に全国で153,000棟の販売実績を誇る建築技術を活かしたこのスマート倉庫は、教育現場はもちろん、自治体の防災インフラや、農業法人のBCP対策、地域企業の新たな事業拠点として、新しいインフラ投資のモデルになると考えている。

同社が展開する倉庫・ガレージは、災害時の電力供給・設備保全・営農管理に活用できるため、教育現場だけでなく、自治体・農業法人・地域企業のインフラ投資モデルとしても注目されている。

カクイチのガレージ・倉庫事業

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


【プロダクト2】農業の常識を変える「ウルトラファインバブル(UFB)技術」

特許技術であるウルトラファインバブル発生ノズルを通して生成されるUFB水は、植物の根の吸収力を向上させ、以下のような効果が実証されている。

  • 成長促進による収穫量アップ
  • 病害抑制による農薬使用量の削減
  • 保水性向上による節水効果
この技術は、気候変動の影響を受けにくい、持続可能な農業を実現する切り札である。ウクライナの農業復興支援にも活用されているこの技術を、学生たちが実際に活用し学ぶことで、未来の農業を担う人材を育成する。同時に、収益向上と環境負荷低減を両立したいと考える全国の農業生産者へ、新たなソリューションとして提案を拡大していく。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


※このプロジェクトの基盤となっているのが、カクイチのアクアソリューション事業である。

武蔵野学院大学

建学の精神として「他者理解」を掲げ、小規模大学ならではのきめ細やかな教育カリキュラムを展開している。当授業では、21世紀に求められる知識・スキルを総合的に育成するため、産学官連携による実践的なProject-Based Learning(PBL)を実施している。

学生は、教室内の学びにとどまらず、企業・自治体・地域団体などと協働しながら、社会課題の解決に挑むプロジェクトに参加する。そのプロセスを通して、主体性・協働性・創造性といった実社会で必要とされる力を育成している。


パブロス株式会社

探究で事業を生み出す、教育テクノロジー企業である。学校や企業で生まれた“探究の成果”をデジタル資産として社会に循環させ、挑戦が次の挑戦を呼び込む

――そんな「学びのエコシステム」を築いている。本プロジェクトでは、学生や地域活動の成果を可視化し、教育と産業をつなぐ“橋渡し役”としてプロジェクト全体を支えている。

パブロス、カクイチと武蔵野学院大学による「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」始動


■ 産学官連携で、未来を共創する

産学官が連携し、学生は現場のリアルな課題から学ぶ。企業と地域がその学びを支え、共に未来をつくっていく。 教育・産業・地域が交わる、新しい共創のモデルがここにある。これが、日本の地域再生と人づくりの原型となるはずだ。

「フォレストビレッジ・教育プロジェクト」は、未来を耕す新しい共創のはじまりである。

■ 今後の展開

  • 2025年度: 産学官連携による授業開始(️ウルトラファインバブル(UFB)農業実験等)
  • 2026年度~: 全国連携拠点としての展開を本格化

■お問い合わせ

・カクイチ株式会社 経営企画室

toiawase@kaku-ichi.co.jp

株式会社カクイチHP

ガレージ・倉庫事業

ウルトラファインバブル事業
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