骨髄移植により薬を飲みたくない自分にマッチした「デジタル漢方」という新たな対処法を広めるために



日本では毎年花粉症の季節になると鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状に悩まされる人が多くなっています。

症状の悪化を防ぐために、アレルギー薬を服用するのが一般的ですが、東洋医学の理念に基づいて体の中の「経絡(けいらく)」を気血(きけつ)がスムーズに流れるように整えるアプリケーションが「My Relief(マイリリーフ)」です。

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花粉による不快感への一般的なアプローチである“薬“ではなく、新たな選択肢として、スマートフォンの画面に左右の指を触れるだけで、体内のエネルギーのバランスを整え、花粉による不快な症状にアプローチする、完全無料のセルフケアプログラムとなっています。


My Relief(マイリリーフ)を運営する特定非営利活動法人(NPO)ミンイーの代表理事を務めるのは、ファッションビジネスや英語教師といった多様なキャリアを歩んできたリエさん。

かつて難病を患い、骨髄移植の経験があるリエさんは、再生医療に関心を持ったことがMy Relief(マイリリーフ)に関わるきっかけになったといいます。

今回は、骨髄移植の経験から学んだことやNPO法人での活動、​​将来的に見据えるビジョンについてリエさんに話を聞きました。

骨髄移植を受け、命の瀬戸際で学んだ「生きることの尊さ」

── まずはこれまでのキャリアの変遷を教えてください。

私自身、セレクトショップ大手のアパレル会社に約10年ほど在籍していました。最初はショップアシスタントからスタートしましたが、少し語学ができたこともあり、国内外のバイイングに携わっておりました。私が所属していたのがカジュアルセクションだったので、ヨーロッパやアメリカなどに訪れる機会も多かったです。

その後、「日本にある良いものを海外に出したい」という思いから独立し、インポートとエクスポートの両方を扱う小さなアパレルのショールーム兼セレクトショップを運営していました。

これから頑張っていこうと思っていた矢先、100万人に5人の確率で発症する「再生不良性貧血」という病気を患ってしまい、4年間の闘病生活を送ることになりました。

その後、再び社会に復帰しようと考えるなかで、「アパレル業界は流れが速く、4年もブランクがあると復帰は難しい」と思ったため、体への負担を抑えながら自分の得意なことで社会に還元できる仕事として英語講師を選びました。

国際資格のTESOL(英語教授法)も取得し、民間の英会話スクールで約7年ほど教育に携わりました。

── 予期せぬ重い病気を経験されたことで、どんなことを学ばれたのでしょうか。

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再生不良性貧血は難病に指定されており、根本的な治療法が確立されていないため、最終的に骨髄移植を受けることになりました。


そこで痛感したのは、「死は決して遠いものではなく、誰にでも訪れる」という現実でした。ともに闘病していた仲間が次々と旅立っていくなかで、「やりたいことができる」という日常は、決して当たり前ではなく、かけがえのない時間なのだと知りました。

また、闘病中に友人が「またいつか、仕事や人間関係といった“日常に悩める日”が来ることを祈っている。」と書いてくれた一文が今も心に残っています。

本当に命の瀬戸際に立つと、それまでの悩みがいかに些細なことだったかに気づかされるんですよ。でも健康になると、どうしてもそういった感覚を忘れがちですが、今あるコンディションに感謝し、大切にして一瞬一瞬を全力で生きることの大切さを身をもって学びましたね。

ミンイー財団創設者との出会いがMy Reliefに関わるきっかけに

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── My Reliefに関わるようになったきっかけを教えてください。

骨髄移植を経験したことから、自分の体の一部を再生させる「再生医療」に興味を持っていた時期に、ウイルスバスターで著名なトレンドマイクロ社の初期メンバーの方を通じて、同社創業者でありミンイー財団創設者でもあるスティーブ・チャンにお会いする機会をいただいたのがきっかけです。

当時スティーブが70歳という年齢で「花粉症などの“国民病”に苦しむ人々を一人でも多く助けたい」と情熱を持ち、東洋思想に基づいたウェルネスプログラムに全身全霊で取り組んでいる姿に深く共感し、2023年11月頃からプロジェクトに参加したのです。

現在はMy Reliefのマーケティングおよび事業推進を担当しています。台湾チームと連携しながら日本市場での展開をリードし、外部パートナーと協働してプロモーション戦略の企画・実行に取り組んでいます。ユーザーとの接点を大切にしながら、より多くの方に安心してサービスを届けられる仕組みづくりを進めるのが主な業務です。

──この事業やサービスへの想いがあれば教えてください。

私はもともと重度の花粉症でした。
骨髄移植の治療過程で使用した大量のステロイドの影響もあり、長年症状は抑えられていました。しかし、年々花粉の飛散量が増える中で、再び症状が戻ってきてしまいました。

骨髄移植の後遺症として腎機能に障害があり、現在は体調を維持するために毎日7種類の薬を服用しています。そのため、「これ以上薬を増やすことは腎臓に負担をかけてしまうのではないか」という不安を常に抱えていました。

長ければ2か月近く続く春の花粉シーズンは、追加の服薬ができない私にとって大きな試練です。しかし、「My Relief(マイリリーフ)」を活用することで、薬の追加をできるだけ抑えられているという実感があります。だからこそ、この事業には強い思い入れがあります。

私のように、薬に頼れない方、あるいはできるだけ薬に頼りたくないと考えている方にとっては、とても心強い選択肢の一つになるのではないかと思っています。

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また、スティーブが個人の私財を投じ、「まだ出会ったことのない誰かの辛さを少しでも和らげたい」と本気で取り組んでいる姿勢に、私は強く心を動かされました。

利益のためではなく、「誰かの役に立ちたい」という純粋な思いから始まっていることが、このプロジェクトの原点にあります。私自身も、ドナーさまからいただいた骨髄のおかげで、今こうして生活することができています。だからこそ、いただいた善意を次の誰かへとつないでいきたい。


そんな思いも、この取り組みに向き合う原動力の一つになっています。

実際にLINEを通じて寄せられるユーザーの声には、「最初は正直、半信半疑でした」「本当に無料なのかと疑っていました」といった率直な言葉もあります。それでも、「薬に頼らずに過ごせている」「スマートフォンだけでここまで楽になるとは思わなかった」といった感想をいただくたびに、この挑戦が確かに誰かの日常を支えているのだと実感します。

そうした一つひとつの声が、私にとって何よりの励みであり、次の一歩を踏み出す力になっています。

「即効性」を求める日本人に対し、東洋的アプローチを伝える難しさ

── 日本でMy Reliefの魅力を伝える難しさをどのように感じていますか。

日本においては、治療の「即効性」を求める傾向が非常に強いと感じています。西洋医学のように「飲んですぐに効く」ものとは異なり、My Relief(マイリリーフ)は東洋医学のアプローチに近く、継続することでコンディションを整えていくものです。そのアプローチの違いを理解していただくことに難しさを感じていますね。

また、サービスが「無料」であることに対して、「どこか怪しい」「税金を使っているのではないか」といった不信感を抱く方も一定数いらっしゃるのも課題です。

── その壁を乗り越えるために必要なことは何だと思いますか?

疑念をなくすためには、地道にMy Relief(マイリリーフ)の魅力を伝え、認知を広げていくことが大事だと思いますし、「3分45秒」というサービスの時間を、いかに日常の“スキマ時間”に組み込んでいただけるかが鍵になるでしょう。

通勤中やテレビを見ながらなど、すき間時間に“ながら”で無理なく習慣化していただくことで、継続的な改善につなげられるように、サービスの理解を深めていく普及活動が重要になってくると思います。

目指すは「100万人のユーザー体験」。実態データをもとに本格的な研究へと繋げたい

── 最後に今後の展望についてお聞かせください。


当面の大きな目標は、「100万人のユーザー体験」を達成することです。

My Relief(マイリリーフ)は、指先に備わる豊かな感覚受容機能に着目し、スマートフォンの画面に表示される図形に両手の指で触れる、約4分間のシンプルなセルフケアプログラムです。東洋医学の考え方をもとに、経絡を流れる気血(エネルギー)の巡りを整えることを目指しています。薬に頼らず、時間や場所を選ばずに取り組める点が特長です。

このプログラムの仕組みや可能性をより深く解明していくためには、実数に基づいたデータとエビデンスの蓄積が不可欠です。そのため、まずは100万人のユーザー体験を実現し、客観的な検証を経て、本格的な研究のステージへと発展させていきたい――それがスティーブの掲げる目標です。

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多くの方にMy Relief(マイリリーフ)を体験いただくことで実態データを積み上げ、次のステージである「本格的な研究・解明」へと繋げたいと考えています。

また、台湾で先行して提供している「エモーション(感情)」プログラムについても、将来的には日本への展開を視野に入れています。My Reliefと同様に、指先の触覚を活用してエネルギーバランスを整える設計となっており、睡眠の悩みや心のコンディションといった日常的なテーマにも向き合う内容です。

スティーブは、「失敗を恐れず、プロセスの中で何を学び、検証し、最適化を重ねていくか」を何よりも大切にする人です。私たちもその姿勢を受け継ぎ、この挑戦的な取り組みに日々反映させながら、国民病「花粉症」に悩む方々へサービスを届け続けていきたいと思っています。

「100万人のユーザー体験」。


その先に待っているのは、実態データに基づいた「デジタル漢方」のロジック解明という、医学の新しい扉です。

あなたが今日、スマホに指を置く「3分45秒」の体験が、自分自身を整えるだけでなく、世界中の不調に悩む人々を救うための貴重な一歩になります。

▼「100万人の体験」の一人になり、新しいセルフケアを始めてみませんか。

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