女性だけの30分健康フィットネス「カーブス」には、店内に掲げられたこの言葉のように、運動を通じて人生が大きく変わったという方がたくさんいます。
今回は、36歳でクラシックバレエを再開した、亜美里さん(47歳)のケースを紹介します。子どものときに果たせなかった夢を実現しただけでなく、筋トレで体が変わったことで、栄誉ある「パ・ド・ドゥ」(主役の男女ペアによる踊り)に挑戦することを勧められた彼女に、そのときの気持ちやこれからの夢をインタビューしました。
- なぜ、大人になってからバレエを再開しようと思ったのですか。
3歳から小学校高学年までクラシックバレエを習っていましたが、受験でやめてしまったんです。それが心残りで、「できるものなら、もう一度踊りたい」という気持ちはどこかに持ち続けていました。そんなとき、一緒にバレエ教室に通っていた友人と街を歩いていたら、偶然、かつて一緒に踊った曲が流れてきたんです。街中でバレエの曲が流れること自体、珍しいことなので、びっくりしたのと同時に、懐かしい気持ちになりました。その曲と、「また一緒に舞台に立とうよ」という友人の言葉に背中を押されて、36歳でまたバレエを始めることにしたのです。
- 再開してみて、どうでしたか。
ブランクが長いので、元の状態に戻すのが大変なことはわかっていましたが、想像した以上でしたね。はじめの2、3年は、「なんでこんなに?」と思うほど、体が動きませんでした。
思い返せば、その頃から体にいろいろな不調が現れるようになったと感じています。30代のときとくらべて、肌の調子とか、疲れやすさとか、体の回復力が違ってきました。そして、痩せにくくなりました。
それが顕著だったのが、コロナのときです。通っているバレエ教室が閉鎖になり、体を動かす機会がなくなった途端、体重が目に見えて増えていきました。そのときは、10キロ近く太ってしまって…、バレエをやっていると人に言うのが恥ずかしいくらいの体重になっていました。それで、カーブスに通うことにしたんです。
- 痩せるために、運動をしないといけないと思ったのですね。
カーブスのことはチラシを見て知ってはいましたが、「本当に痩せるのかな」と半信半疑ではありました。60代から80代の高齢の方が通っているイメージで、「やさしい運動で効かないんじゃないかな」とも思っていました。
通い始めて1年も経たないうちに、元の体重に戻すことができました。お腹まわりもすっきりして、ウエストにもくびれができました。
カーブスで運動をしていてよかったと思うのは、体重や体脂肪が減ったことだけではありません。筋肉がついたこと。それが、一番だと思っています。バレエだけをやっていたときと、カーブスに通いながらバレエをやっているのとでは、踊りが全然違ったんです。筋肉が鍛えられたからだと思いますが、つま先で立ったとき、軸がブレない。安定感があるし、足もよく上がるようになりました。踊っている自分でもわかりましたが、観ている人にもわかるようで、発表会に来てくれた友人からも、「踊りがすごく変わったね。やっぱり筋トレしているからだね」と、褒められました。

2024年夏のバレエ発表会で(写真中央)
- バレエの最大の見せ場である「パ・ド・ドゥ」にも選ばれたのですよね。
バレエをやっている人ならわかると思うのですが、まずはヴァリエーションという、舞台の真ん中で『1人で踊る』のが目標で、主役の男女が『2人で踊る』パ・ド・ドゥは、最終目標のようなもの。小さいときから続けていないと、なかなか踊れるものではありません。
私のなかでは、『1人で踊る』のが小さいときの夢で、それを果たせないままやめてしまったことが心残りでした。だから、大人になってバレエを再開し、その夢を実現できたことで満足だったんです。それがまさか、パ・ド・ドゥを踊ることになるなんて、思いもよらないことでした。この年齢で、男性と組んで踊る体力的な自信もありませんでした。でも、先生から「歳をとるほど筋肉が落ちて、思うように踊れなくなる。もし、やりたい気持ちがあるんだったらやってみる?」と声をかけていただいて…。友人や夫からも「チャンスがあるのなら、やったほうがいい」と言われ、挑戦することにしました。
- 踊ってみて、どうでしたか。
昨年11月に『海賊』という作品で、パ・ド・ドゥを踊りました。軸足1本でポーズを保ったまま軸足を中心にゆっくりと回る『片手のプロムナード』や、男性が女性を持ち上げる『リフト』など、難易度の高いものでしたが、筋トレを続けていたおかげで、何とか無事に終えることができました。

バレエ『海賊』で、パ・ド・ドゥを踊ったとき
- 筋肉がついてよかったと思うことは、ほかにもありますか?
これも筋トレをして体力に自信がついたからだと思いますが、今まで「無理だろう」と思っていたことにも、挑戦するようになりました。走るのが何より嫌いだったのに、夫が楽しそうに走っているのを見て、3年前には人生ではじめてマラソン大会に出場しました。カーブスで筋トレを続けているから、きっと大丈夫だろうと、いきなり10kmのコースを走りましたが、1時間で完走することがでました。
また昨年は、夫と富山県の立山に登りました。じつは子どもの頃、立山に家族で登山をするのが毎年恒例だったんです。久しぶりの登山だったので、自信はなかったのですが、思いのほか、すいすいと登れて、自分でも驚きました。夫とは、「つぎは富士山に登ろう」と話しているところです。
いまは、大阪万博でボランティアをしていますが、長時間立ちっぱなしでもカーブスでいつも言われている「腹圧を入れる」ことを意識することで腰痛をぶり返すことはありません。先日は、来場者として訪れ、母を車椅子に乗せて朝から半日、会場内を押して回りましたが、どこにも痛みが出ず、翌日はカーブスで筋トレに励むことができました。

立山の登山で夫と一緒に
- これからの夢を教えてください。
私にとってバレエは、試練ではありますが、喜びでもあるので、これから先も限界が来るまでは、ずっと踊り続けたいと思っています。そしてまた声をかけていただけるなら、もう一度、パ・ド・ドゥを踊りたい。前回の作品より、さらに難易度の高い、憧れの作品があるんです。いつの日か、そんな日が来ることを夢見て、DVDの映像を何度も見返して、研究しています。その夢を叶えるためには、筋肉が必要。何もしていなければ、体はどんどん衰えていくだけですが、筋トレをしている限り、いまの体を維持することはできます。声がかかったとき、迷いなく引き受けられる自分であるために、これからもカーブスで筋トレを続けていくつもりです。
「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」とは
女性の健康に必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」が
「1回30分」「予約不要」でできる女性専用のジム。独自に開発した油圧式マシンは、ひとりひとりの体力や筋力に合わせて簡単に強度を調節でき、「専門コーチのサポート」もあるので、運動が苦手・不安な方でも安心して取り組むことができる。