18年間連続ドレッシング国内シェア1位!「深煎りごまドレッシング」は今年で発売20周年を迎えましたPR TIMES×
焙煎したすりたてのごまの香りとコクが特徴のクリーミーなドレッシング「深煎りごまドレッシング」は、2000年に誕生し、今年で発売20周年を迎えた。発売から2年後の2002年以降、18年間連続で売上トップと幅広い世代から支持を得ている。ごまの持つ健康的なイメージや、汎用性の高さも人気の秘密だ。
「深煎りごまドレッシング」誕生秘話

開発担当、山本英彦(現・研究開発本部 上席研究員)
「お客さまからの支持」=「ドレッシングシェア単品ナンバーワン」への思い
1988(昭和63)年頃の国内ドレッシングシェア単品ランキングでは、1位の「中華ドレッシング」を筆頭にランキング5位までをキユーピーが独占していました。しかし、その後、他社の参入が激化してナンバーワンの座を奪われるだけでなく、ランキングベスト5からキユーピーの商品は消えてしまいました。社内では、この単品ランキングを「お客さまからの支持」と捉えていて、お客さまが本当に食べたいドレッシングの開発をし、その結果単品ナンバーワンを奪回することが渇望されていました。当時、主に業務用のドレッシングの開発を担当していた私は、新しい発想で、圧倒的なおいしさをもつドレッシングを開発したいと日々考えていました。その中でようやくたどり着いた答えは、キユーピーの得意な「ごま」でした。
素材自体の持つ健康感や日本人なら誰でも親しみのあるフレーバーだったこと、“コク”や“うまみ”につながるオイルや甘みと相性が良いこともごまの強みでした。当時、業務用ドレッシングでシェアナンバーワンだった「和風ドレッシング ごましょうゆ」など、キユーピーには「ごま」を使った商品が数種あり、ドレッシングに合うごまの使い方をよく知っていました。また、キユーピーが求める素材や技術を持つサプライヤーも身近にいたことも寄与しました。
インパクトのある味を実現するヒントは自身の「コーヒー好き」から
ドレッシングによくごまを使っていたものの、乳化タイプにすると、なかなか思うようにごまの香ばしい香りがでてこない。一人、苦悩する日々を送っていました。昔から無類のコーヒー好きだった私は、あちこちのコーヒー店に足しげく通っていました。当時、急激に拡大していたコーヒーチェーン店の豆は従来に比べて焙煎度が高く、たっぷりのミルクと合わせた時にミルクに負けない、強烈なコーヒーの存在感が際立っていました。
すなわち、「深煎り」「高い焙煎鮮度」「挽きたて」のごまの香りをドレッシングに封じ込める、というシンプルな発想です。
発想はシンプルでしたが、これをドレッシングのラインでどうしたら実現できるのか。当時、研究所と工場の距離は歩いて3分、新しい製法を試しやすい環境にありました。工場に出向いて試作品を見せると、「やってみたい!」といううれしい反応が返ってきました。やる気にあふれたメンバーとの試行錯誤は楽しい時間でした。
そしてついに、これまでの製法を異にする、焙煎したてのごまの風味を新鮮なまま取り込み、香りを引き出す独自製法が完成しました。本物のおいしさには何かしら共通点がある、というのが私の持論ですが、まさか自分のコーヒー好きの趣味が開発の役に立つとは。好きなことに没頭することも大事ですね。
―――1999年、先行して業務用で「焙煎胡麻ドレッシング」を発売―――

趣味のコーヒーを自家焙煎やこだわりのエスプレッソマシンで楽しむ山本
“深煎り”だからこそおいしい。を直感的に伝えたい
「お客さまに支持される単品シェアナンバーワンの商品を」という気持ちは営業サイドも強く持っていました。当時、家庭用調味料の商品企画を担当していた色川勝己(現・株式会社ケイパック)は、山本のいる研究所を訪れ、業務用に試作されたごまドレッシングを試食し、そのおいしさに衝撃を受けます。タイミングよく工場では、ドレッシングの大量生産ができるハイスピード生産ラインが完成していたことも奏功しました。すでに市販されていた「シーザーサラダドレッシング」と合わせて、今までのレギュラードレッシング(「赤キャップ」シリーズ)とは一線を画した「金キャップ」シリーズが誕生したのです。
先に発売した業務用商品の名は「焙煎胡麻ドレッシング」。「“焙煎”はごまの状態を表しているが、“深煎り”だからこそおいしいというニュアンスと、焙煎の度合いを直感的に伝えたい」と思った色川は、市販品ではあえて「深煎りごまドレッシング」と命名しました。
―――2000年、「キユーピー 深煎りごまドレッシング」発売―――

一口食べて伝わる突出した個性は、すぐに社内の空気を「これならいける!」と確信させ、本部から最前線の営業までが一体となりました。そうして発売から2年後の2002年、「キユーピー 深煎りごまドレッシング」は、念願の国内ドレッシング単品ランキングで1位となり、お客さまから支持を頂けたと自信を深めました。
社内でも気が付けば「深ごま」という愛称で呼ばれ、親しまれています。
「深煎りごまドレッシング」20周年を迎えて
発売20周年を迎えた「深煎りごまドレッシング」への思いを、現、家庭用ドレッシング商品企画担当の林孝昌はこう話す。

家庭用本部 調味料部 ドレッシングチーム 林孝昌
私が2005年に入社した時には、「深煎りごまドレッシング」は既に多くのお客さまに支持を頂き、圧倒的にナンバーワンの売上とシェアを誇るドレッシングでした。家庭用営業として量販店などにドレッシングを販売する企画を提案してきましたが、お得意先も安心して一緒に販売いただける商品という位置付けでした。
2017年に商品企画の担当となり、改めて本品のすごさを実感しました。
認知率、購入経験、使用経験など、他と比べ抜きんでて高く、お客さまからも「子どもが野菜を食べるようになった」などありがたいお言葉を頂戴しています。
さらに多くの方に今後も使い続けていただくためにはどうすればよいか。
ドレッシングは嗜好性が高く、使い続けると飽きてくることもありますが、お客さまのご意見を調べていると、深煎りごまドレッシングは、「飽きない」、「一度他の商品を食べたけど、結局はまたいつものこのドレッシングに戻った」などのご意見が多いことに気付きました。
お客さまの満足度を上げるため、深煎りごまドレッシングの中で、嗜好や気分、季節の変化が楽しめる味種の開発や、より使い易いように容器・容量の見直しを実施しました。今春にはスティックタイプの外装に、使用済みペットボトルを使った再生プラスティックを採用し、石油由来原料やCO2排出量の削減につなげるなど環境面の取り組みも進めています。
2018年に実施した容器、容量の見直し
さまざまな取り組みを進めてきましたが、社内の議論を重ねていると、まだまだ伝えきれていない、「深煎りごまドレッシング」の魅力がたくさんあることにも気が付きました。
今後は、煎りたてのごまの香りとおいしさに加え、その隠れた魅力もお客さまに伝えていきたいと思っています。例えば、当社の研究によって、鶏むね肉を「深煎りごまドレッシング」に漬け込んでから焼くとやわらかさが増し、おいしくなることが分かりました。このような魅力も積極的に発信し、サラダはもちろんお料理にも幅広く使用いただけるように提案を続けていきます。
18年間連続ドレッシング国内シェア1位!「深煎りごまドレッシング」は今年で発売20周年を迎えましたPR TIMES×「深煎りごまドレッシング」に鶏むね肉を漬け込んでから焼くことで、しっとりやわらかく、おいしさが向上することが分かりましたPR TIMES×
「深煎りごまドレッシング」ラインアップ

左から「深煎りごまドレッシング」8ml×6、180ml、380ml

