Aniboは、そんな課題から生まれたブランドです。
防災を“特別なもの”ではなく、暮らしに自然と溶け込む存在にしたい。その想いから、《ビビりグマの冬ごもり》が誕生しました。Aniboの誕生ストーリーを、企画・開発した株式会社LEVEL1 代表 加藤一馬とAniboのデザイン監修をしているD-noum 藤井誠氏との対談を通じて紹介します。
写真左から:D-noum 代表 藤井誠氏、株式会社LEVEL1 代表取締役 加藤一馬
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Makuake クラウドファンディング
2025年12月22日(月)11:00 公開
https://www.makuake.com/project/anibo_bosai-box/
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Aniboとは?
Aniboは、「防災を“特別なこと”ではなく、日常の安心の一部にしたい」という想いから生まれたブランドです。災害に備えることは大事だと分かっていても、多くの防災グッズは押し入れの奥にしまわれ、いざという時にすぐ取り出せないのが現実です。本当に必要なのは、非常時にパッと手に取れる場所にあり、ふだんからそばにいてくれる備えだと考えました。
創業者が体験した「静かな被災」がすべての原点
-Aniboが生まれたきっかけを教えてください
加藤:私は、2011年の東日本大震災を東京の中央区晴海にある職場の地下で体験しました。目の前の高層ビルが大きく左右に揺れる光景を見て、自分の心も大きく揺さぶられるのを感じました。電車も道路も止まり、帰宅難民が街にあふれ、コンビニ、自販機から水が消え、水も電気も使えず、私は職場で3日間を過ごすことになりました。一方で、家族が住む千葉・湾岸エリアでは液状化が起こり、マンションは停電でエレベーターが止まり、妻と子は近くの小学校へ避難。トイレも使えず、配給も届かず、ただ不安な時間だけが続いていきました。
東北地方のように、直接の被災ではありませんが、生活のインフラが破壊される"静かな被災"が、一瞬にして今までの生活に大きなストレスをもたらすことを感じました。
災害への備えは「完璧」でなくていい
-都心での被災体験により、防災意識が高まったということですね
加藤:はい、そうです。備えることの大切さ、ストレスをできるかぎり少なく押さえる努力は前もって出来ます。ただ同時に、こうも感じました。
“完璧に備えることは、誰にとっても不可能に近い” ということです。
災害の規模も、タイミングも、人間には予測できません。完璧を求めて疲れたり、準備が不十分だと自分を責めてしまったりすることは、本質ではありません。
本当に大切なのは、“必要な時に、必要なものが、手に取れる状態になっていること”
それだけです。
老眼鏡が教えてくれた「本当の備え方」
加藤:防災とはだいぶ話がそれますが、私は40代になって老眼が始まりました。そこでの気づきがAniboの開発に活かされています。
老眼になったとき、しっかり対策されたメガネ購入しようとしましたが、専門店で買うと3~4万円くらいするんですよね。私は本来メガネをかけることが好きではなく、持ち歩くことで荷物が増えるのもストレスに感じました。
そこで、100円ショップの老眼メガネを10本買いました。それを、生活で視力が必要と思われる場所、例えば、寝室、書斎、リビング、食卓、トイレ、カバンなどあらゆるところに置いてみたところ、家の中での老眼ストレスがほとんど感じられなくなりました。
私が、この事例でお伝えしたいことは、高機能フルスペックな商品も良いですが、大切なのは、必要な時に、必要なものがそこにある、という状態にすることだと思います。
この体験は防災にそのままあてはまります。非常時に、すぐ手元に防災グッズがあり、サッと取って避難できる携帯性、簡易性は、商品開発においてとても重要な観点だと私たちは考えました。
非日常と日常を考える:デザイナー藤井誠が語る「もしも」と「いつも」をつなぐデザインの考え方
-このプロジェクトに参加した理由を教えてください
藤井:私たちは、プロダクトや空間、建築のデザインを専門としています。今回Anibo のデザインディレクションに参加させていただいたのは、加藤さんの防災用品への考え方にすごく共感したからです。防災用品は「奥にしまい込まれていたり」、「いかにも防災!」みたいな感じで玄関に置かれていたりしますよね。でも本当は「災害が起きた日だけのものじゃなくて、日常の生活の中に自然にあるもの」であって欲しいとーー。
そう考えていたところ、加藤さんの思いや企画コンセプトを伺い、ぜひ参加したいと思いました。
-なぜ、動物がモチーフになったのですか?
加藤:動物がもつ知恵や本能、習性といったものが、防災用品の機能ととても相性が良いという理由です。具体的にお話すると、今回モチーフとなった動物はクマです。クマは厳しい冬眠に向けて、木の実や果物を集める習性があります。これにより、寒い冬に外に出なくても乗り越えることができます。「非常時」に前もって「備える」という行動は、私たちの防災に向けた備えと全く同じです。
その考え方をプロダクトに取り入れました。防災用品の機能やスペックを伝えるよりも、動物の習性をストーリーで伝えることで、自然と防災の必要性や、ブランドの想いが伝わりやすいと考えたのが、動物を採用した理由です。
-Aniboのデザイン思想について教えてください
藤井:防災用品ではなく「暮らしにとけこむ」ことを大切にしています。そういった意味でAniboは、・飾れること
・暮らしに自然に馴染むこと
・大切な人に贈りたくなる
というテーマで、加藤さんの動物の習慣や個性をモチーフにしたコンセプトをお聞きしたときに、この箱自体がアートとして飾られたり、贈り物として送られたりすることが目的で、たまたまそこに備蓄の機能が備わっている、そんな存在になると良いなと考えました。
さとうれいなさんが描かれているイラストを見つけた時に、その柔らかさや優しい表情が、このAnibo の世界観を体現するのにぴったりだと思い、オリジナルのイラストをお願いすることにしました。
「ギフトとしての防災」──贈られて“うれしい”防災を目指して
AniboのMissionは「大切な人と、自分の暮らしを、やさしく守る。」です。自分自身のための備えることはもちろん、大切な人へ防災グッズを贈ることは、「あなたを大切に思っています」という気持ちの表現にもなります。
この考えは個人だけでなく、大切な従業員を雇用している法人も同様です。災害への備えは、大切な従業員へ「大切に思っている気持ち」を伝えることができ、安心して仕事に励んでもらえる環境を整えることが出来ます。
誰かにそっと寄り添う“思いやりのギフト”になるようにAniboは設計されています。
※ノベルティなどのご要望についても対応させていただきます
心配性のビビが教えてくれた、“そなえる”やさしさ
森の奥で暮らすビビは、ちょっと心配性。
夏の終わりになると、他の動物たちより少し早く、冬眠のための木の実を集め始めます。
その姿を見た動物たちは、
「おいおい、夏が終わったばかりだぞ」
なんて、笑いながら通り過ぎていきました。
けれどその年は冬の訪れが早く、
森のみんなは“備えが足りない”ことに気づきます。
困り果てる動物たち。
ビビは静かに声をかけました。
「よかったら、うちにおいでよ」
ビビは集めた木の実を動物たちにわけてあげました。
「ビビのおかげで助かったよ」
「笑ってしまってごめんね」
そう言いながら嬉しそうにご飯を食べるみんなを見て、ビビは思いました。
「ああ、集めておいてよかったなあ」
クマのビビが持つ優しさと“備えの姿勢”。
それを防災ボックスのかたちにしたのが、今回の《ビビりクマの冬ごもり》です。
プロダクト紹介:防災ボックス《ビビりグマの冬ごもり》
“必要なときに、すぐ手に取れる”を徹底的に追求した、防災入門者のためのスターターキットです。クマのビビが教えてくれる「静かに備えるやさしさ」をそのまま形にしました。
◎ 主な特徴
・防災士監修の20点セット:最初の24時間を乗り越えるための“最低限で最大の安心”・A4薄型デザイン:リビング棚・玄関など、日常の“いつもの場所”に置けるサイズ
・わずか1.3kgの軽量設計:女性・お年寄り・子どもでも片手で持てる
・ハンドル付きで緊急時に即持ち出し可能
・女性用/男性用/子ども用:中身がそれぞれ異なる3種類のラインナップ
・余白スペース:あなたのオリジナルアイテムを入れるスペースを少し空けてます
・暮らしに馴染むデザイン:インテリア感覚で飾れる“見える防災”を実現。
Aniboが目指す未来
防災は、恐れるためのものではありません。不安に縛られて生きるのではなく、自分らしい毎日のために備えるもの。Aniboは、
- 動物の本能
- デザインの力
- 生活に寄り添う機能
これらを掛け合わせ、「飾りたくなる防災」という新しい文化をつくります。
あなたの暮らしに、そっと安心を届け続けます。
今後も、様々な動物たちが防災グッズのデザインに登場します。
第1弾の「ビビりグマの冬ごもり」は2025年12月22日よりmakuakeにてクラウドファンディングを行います。
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▽ Makuake クラウドファンディング
2025年12月22日(月)11:00 公開
https://www.makuake.com/project/anibo_bosai-box/
▽Anibo 公式LINEアカウント
https://lin.ee/epvSAyL
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■ 株式会社LEVEL1 について
設立:2018年3月
代表:加藤一馬
事業:国内・海外メーカー製品の輸入販売、及びオリジナルブランドの企画、開発、販売。Amazon専門のビジネスコンサルティングサービス。
URL:https://level1.biz/
■ D-noum について
創立:2018年9月
代表:藤井誠
事業:プロダクトデザイン、インテリア企画・設計監理、建築デザイン監修、アートディレクション、アート制作。
URL:https://www.d-noum.com/