「カルチュア・インフラを、つくっていくカンパニー」をミッションに掲げ、生活を豊かにするライフスタイル提案を続けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)。時代の変化に合わせて進化するTSUTAYAについて、そのプラットフォームを創る最前線を担う店舗開発本部 都心開発チームをインタビュー形式でご紹介します。


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(写真左から)

・森川 瑠奈:2019年 CCC入社。新卒で「湘南T-SITE」のイベント販促企画部に配属。2020年から都心エリアの店舗開発を担当。

・高戸 佑輔:2008年 CCC入社。店舗開発本部 都心開発チームリーダー。2009年から店舗開発、店舗企画の業務に従事。2017年3月に退職後、2020年6月に再入社し、都心エリアの店舗開発を担当。

・二川 寛:2016年 CCC入社。新卒で「枚方T-SITE」のテナント管理やイベント販促に従事。その後、「名古屋みなと 蔦屋書店」の開業業務を経て、2020年より店舗開発を担当。

■CCCのビジョンは「世界一の企画会社」

高戸:

時代の変化に合わせた「ライフスタイル提案」を続けるTSUTAYAの今と、「フランチャイズ・ショー 2022」に出展するワケ。
 CCCは、「世界一の企画会社」をビジョンとして、ライフスタイルに革命を起こすような仕組み、つまり生活を新しくするインフラやプラットフォームを企画として提案しています。例えば、TSUTAYAやTカードをはじめ、書店や図書館、百貨店、家電などの様々なイノベーションが、CCCの代表的な企画です。


 現在CCCは、「ライフスタイルコンテンツ」「プラットフォーム」「データベースマーケティング」の3つを事業ドメインとして事業展開を行っていますが、私たち店舗開発本部は、お客様との接点となるプラットフォームを増やしていくことをミッションにしています。

二川:

 
時代の変化に合わせた「ライフスタイル提案」を続けるTSUTAYAの今と、「フランチャイズ・ショー 2022」に出展するワケ。
2011年に「代官山 蔦屋書店」を開業してからは、ネットに代替されないリアル店舗の価値を追求したライフスタイル提案型の書店事業に舵をきり、全国にBOOK & CAFEの展開を推進してきました。

 本を軸に得られる新しい発見や体験の創造や、知的好奇心を刺激することがCCCの「ライフスタイル提案」であり、それらを提供する居心地の良い空間を、僕たちは“インスパイアされる空間”と位置付けています。

高戸:

 我々が所属する蔦屋書店カンパニーでは2020年から「世界一インスパイアされる空間を世界に3,000か所作る」をビジョンに掲げています。これから新しい店舗プラットフォームとして広げていきたいと考えているのが、2019年11月に渋谷スクランブルスクエアに開業した「SHARE LOUNGE」を併設する「TSUTAYA BOOKSTORE」です。

■お客様が自由に使い方を選べる「SHARE LOUNGE」

二川:

 
時代の変化に合わせた「ライフスタイル提案」を続けるTSUTAYAの今と、「フランチャイズ・ショー 2022」に出展するワケ。
「SHARE LOUNGE」は、「発想が生まれ、シェアする場所」をコンセプトとした、ラウンジの居心地と本による提案性、オフィスの機能性を兼ね備えた新しい業態です。

 CCCでは、新型コロナウイルスによって世の中が大きく変化する以前から、ネットワーク技術の発達や、価値観の多様化などによって、場所や組織にしばられない新しい働き方や生き方が選べる時代、つまり“個の時代”への移行を見据えて、この「SHARE LOUNGE」の展開を2019年に開始しました。

 新型コロナウイルスによって、自由な働き方がより求められるようになったことを受けて、お客様からの支持が広がり、現在は国内に12店舗、台湾に1店舗を展開しています。

高戸:

 「SHARE LOUNGE」は、“オフィス”、“カフェ”、”バーラウンジ”、“書店”、”イベントスペース”といった複数の機能を兼ね備えた業態です。お客様は利用シーン、利用ニーズに合わせて自由な使い方をすることができ、事前の契約をせずに、いつでも、誰でも、ドロップインで利用できることが大きな特徴です。

 実際に渋谷スクランブルスクエアの「SHARE LOUNGE」では、PC作業や、リモート会議をするビジネスパーソン、お買い物の合間にひと休みされるご夫婦、カフェとして利用する学生など、それぞれのお客様が自由に利用していることが分かります。

 さらに、SHARE LOUNGEはイベントスペースとしても利用することができ、様々なイベントを積極的に開催し、書籍やアートに囲まれた居心地の良い空間と、そこに集う人々や情報が掛け合わされることで、“インスパイアされる空間”を目指しています。


■都心に100店舗展開を目指す「SHARE LOUNGE」

森川:

 
時代の変化に合わせた「ライフスタイル提案」を続けるTSUTAYAの今と、「フランチャイズ・ショー 2022」に出展するワケ。
私たちはこれまで、全国に1,000店舗以上の「TSUTAYA」、「TSUTAYA BOOKSTORE」、「蔦屋書店」を展開してきました。物件開発から市場調査、店舗デザイン、内装設計などの開業支援、運営マニュアルやITツールの提供、運営支援、開業後の経営サポートまでを総合的に支援することができる、FC本部としてのノウハウと支援体制に強みを持っています。

 また、「SHARE LOUNGE」は、FL率(※)40%を指標としており、独自開発したアプリによるスマートチェックインシステムの導入や、セルフサービスや独自の店舗企画、商品企画によってローコストで店舗運営を行うことを可能にし、高い収益性を実現しています。

(※FL率…売上高に占めるFood(食材費)とLabor(人件費)の割合)

 この「誰でもできる仕組み」と「高収益性」をもって、まずは都心に100店舗の展開を目指しています。

高戸:

 
時代の変化に合わせた「ライフスタイル提案」を続けるTSUTAYAの今と、「フランチャイズ・ショー 2022」に出展するワケ。
「TSUTAYA BOOKSTORE」と「SHARE LOUNGE」の複合した店舗は、誰でも気軽に訪れ利用することができる、間口の広いサービスだと考えています。

 その一例として、2021年12月に新規加盟によって「SHARE LOUNGEを併設する「TSUTAYA BOOKSTORE 名鉄名古屋」を開業いただいた名鉄百貨店においては、百貨店全体の客数の増加と、新規顧客層の開拓など、施設全体の価値向上に寄与するスタートダッシュを切っています。

 渋谷スクランブルスクエアにおいては、開業してすぐにコロナ渦となりましたが、開業以降 右肩あがりの集客数を記録しており、多くのお客様にご利用いただいています。

 今後は、商業施設や路面店舗だけでなく、タワーマンションや住宅、ホテルなど、これまで出店していなかった立地にもTSUTAYA BOOKSTOREやSHARE LOUNGEを展開していくことで、施設全体の集客力の向上、お客様への提供価値を向上させていく取組を増やしていきたいと考えています。

二川:

 実際、2022年の開業する店舗で「SHARE LOUNGE」の導入を決めていただいた企業様には、時代に合わせて変化対応していくCCCの店舗企画や、空間デザイン力、toC向けサービスの運営力に期待いただいています。今後はそういった強みを生かしながら、様々な企業とこれまでにないパートナーシップを築き、顧客価値の高い店舗展開をしていきたいです。

■「フランチャイズ・ショー」への出展

森川:

 私たちがこれから店舗展開を強化していく「TSUTAYA BOOKSTORE」「SHARE LOUNGE」をより多くの方々に知っていただくため、3月2日~4日に開催される「第39回 フランチャイズ・ショー」に出展します。

TSUTAYAは創業以来、「ライフスタイルを提案する場」として、長らくレンタルビジネスを中心としてきましたが、時代の変化に合わせて、それが「書店」や「SHARE LOUNGE」に形を変えています。


 しかしながら、「ヒトと世の中をより楽しく幸せにする環境=カルチュア・インフラ」をつくり、「こんな生活はどうですか」というライフスタイル提案をしていくという本質は変わりません。

 私たちのこの想いを知っていただき、より多くの方に共感していただけることが大事だと思っています。

高戸:

 TSUTAYA BOOKSTORE、SHARE LOUNGEという業態は、さまざまな業種業態と組み合わせることができると考えています。今回のフランチャイズ・ショーをきっかけに考えもみなかったパートナーシップが生まれることを期待していますので、ぜひCCCのブースに足を運んでいただきたいです。
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