2026年に創立50周年を迎える記念として、当社の経営陣がバトンをつなぎ、想いを語る連載の第四弾は、西日本を拠点に活動する、第三営業本部長を務める取締役の森岡俊陽です。
彗星のごとく現れ、実績を積み重ねて順風満帆に現在の地位まで駆け上がったように見える裏側で、「がむしゃらに、自分の限界を知ってからがスタート」と言い切るその素顔を覗いた。
不動産系の企業からサンセイランディックに入社し、現在は名古屋を拠点に置いて京都、大阪、福岡の各支店を統括している。週末はサーフィンを楽しむためにせっせと海に通っているせいか、日に焼けた精悍な顔つきが印象的だ。
「ゲームやバイトなど興味のあることに明け暮れた、いたって普通の学生でした。卒業後は別の会社に入社し、縁あってサンセイランディックに転職しました。自身や会社の成長、仲間の幸福度が上がればいいと思っていたのですが、折しもリーマンショック後で、仕入も販売も、それは難航しました。」
入社後、最初の上司からは、厳しさと仕事に愚直に向き合うことを教えられた。その教えは今でも大切に心にとめている。これまでいろいろな失敗を経験し、それでも結果を出し続けてきた。「結果を出す上で何よりも大切なことのひとつは、事前準備だと思っています。人間だから誰でも失敗はします。そのリスクを少しでも回避するために、僕は徹底的に事前準備をするんです。少なくともそれがわざわざ自分のために時間を割いてくれる相手に対する敬意だと思うので。」
思った通りにはならない。でもやった通りにはなる。
上に立つ者として、後輩や部下の “働きやすさ” にも積極的に取り組んでいる。
「サンセイランディックは、社員が成長できる環境が整っていて、活躍次第では評価もされるし裁量を持たせてもくれるんです。だから僕も部下達と、当社が掲げる “Win-Win-Win”の関係を築いていけるように心がけています。Win-Win-Winとは、誰か一方だけが得をするのではなく、関わった皆が満足するような結果につなげる、という意味なんですが、自分達だけでなく、お客様や部下やその家族、みんなが幸せになれるように日頃の地道な努力を怠らない。そんな環境づくりが僕の役目だと思っています。」
一方で、社内にはまだ解決すべき課題があると感じている。「正直に言うと、社内には旧態依然とした部分もまだ少し残っています。古い社内規定に捕らわれず、すべての社員が高いモチベーションを保てる環境にしなければならない。やることが山積みです。」
日常は担当地区への出張だけでなく、首都圏へも足しげく出張するため、席があたたまることがない。鞄ひとつで、どこへでもフットワーク軽く出かける。部下からどんな上司だと思われていると思うか聞いたところ、「わからないです。
誰に対しても敬意を忘れない理想の上司像をこれからも貫いていくことだろう。