Vectra AI最高収益責任者ウィレム・ヘンドリックスインタビュー

今、サイバーセキュリティの最前線で注目を集めるVectra AI。その成長の鍵を握るのが、日本市場です。2024年3月、最高収益責任者ウィレム・ヘンドリックス (Willem Hendrickx) とAPACのリーダーが来日しました。
その際に、ヘンドリックスに日本市場に対する期待や、最新のサイバーセキュリティの傾向についてインタビューを行いました。

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── Vectra AIとはどのような会社でしょうか?

Vectra AIはサイバーセキュリティの会社で、10年前に設立されました。当社は、誰も見つけられないような脅威に対して、AI技術を駆使して検知することを目的としてスタートしました。

当社は、NDR (Network Detection and Response) の市場で成長を続け、現在ではネットワーク、アイデンティティ、クラウド、アプリケーションの攻撃サービスを扱っています。さらに、24時間365日体制で脅威監視を行うMDR (Managed Detection and Response) チームも設立し、お客様の環境を管理しています。

──日本市場における取り組みを紹介してください。

Vectra AIにとって日本市場は戦略的に極めて重要です。設立から間もない7年前という早い段階で日本に進出し、国内代理店であるマクニカ株式会社との協業体制を強化してきました。現在は日本オフィスを構え、現地のニーズに応える体制を着実に拡大しています。

日本国内の多くの企業が当社のソリューションを活用しており、三菱電機、遠鉄グループ、近鉄百貨店をはじめとする幅広い業種のお客様やパートナーとの関係を深めています。日本には世界的な大企業が多く、ネットワークセキュリティの強化が不可欠です。そこでVectra AIは、日本企業に対して高い価値を提供できると確信しています。

──最新のサイバー攻撃の状況についてお教えください。

攻撃者は日々進化しており、AIを活用した高度な攻撃が増えています。そのため、防御側もAIを活用する必要があります。Vectra AIは、過去10年間にわたりAI技術の研究開発を続け、従来の手法では検知できない脅威を発見できるようになりました。当社が提供する最も重要な要素は「優れたシグナル」です。本当に重要な脅威を迅速に検知し、適切な対応を取るためのシグナルを提供します。

また、大規模レベルでのサイバー攻撃が増加しており、その影響は非常に深刻です。攻撃者はネットワークに潜伏し、IDを悪用してクラウド環境へ移行するケースが増えています。こうした攻撃手法に対抗するため、Vectra AIは幅広いカバレッジを提供し、企業の防御力を高めています。

──日本におけるサイバー攻撃についてはいかがでしょうか?

サイバー攻撃の脅威は世界共通です。日本の通信事業者が直面するリスクは、他の国の企業が直面するものと変わりません。当社のリサーチチームは、世界中の脅威を調査し、最新の攻撃手法を把握しています。また、攻撃者の手法が変化する中、Vectra AIの技術は常に進化し続けています。日本企業に対しても最新のグローバルスタンダードを適用し、セキュリティ強化をご支援できます。


── EDRを導入している企業にもNDRが必要なのはなぜでしょうか?

EDR (Endpoint Detection and Response) は非常に優れたツールです。しかし、エンドポイントだけではカバーできない領域があります。すべてのアセットを保護するためには、NDRを導入し、ネットワークの可視性を確保することが重要です。

さらに、新しい攻撃手法が次々と登場する中で、エンドポイントだけでは防御が不十分になってきました。攻撃者はエンドポイントを突破し、ネットワークやクラウドへ侵入するため、統合的な防御が求められます。EDRとVectra AIのNDRを組み合わせることで、より強固なセキュリティ対策が実現します。

──日本市場に対する思いをお教えください。

Vectra AIは、日本市場への投資を強化しています。長期的な戦略として、お客様第一の姿勢を貫き、品質を重視する日本の企業文化に適応したサービスを提供していきます。

サイバー攻撃が巧妙化し、エンドポイント対策だけでは不十分になりつつある中、ネットワーク、アイデンティティ、クラウドといった領域をカバーすることで、より強固なセキュリティを実現できます。

現在、Vectra AIは世界中で約1,500社に導入されており、毎年約300社の新規導入が続くなど、着実な成長を続けています。そして、当社は今後もAIを活用したイノベーションへの投資を続けていきます。

そして、日本企業のパートナーとの関係性をさらに高め、また、お客様第一の姿勢でビジネスを成長させていきたいと考えております。
今後、日本のより多くの企業にVectra AIの価値を提供できることを楽しみにしています。

ウィレム·ヘンドリックスのインタビューの動画版はこちら:

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再注目を集めるNDR

この度Vectra AIは、ガートナーによる初のネットワーク検知とレスポンス (NDR) のマジック・クアドラントにおいて、リーダーの1社となりました。「実行能力」と「ビジョンの完全性」において最も上位の位置付けとされています。ガートナーがNDRをマジック・クアドラントレポートに追加したことは、セキュリティチームがすでに認識していた現実を反映していると言えるでしょう。これはセキュリティ業界にとって転換点となる出来事だと考えています。現代のハイブリッドネットワークを守るには、従来のツールや事後対応型のアラートだけでは不十分であり、AIに根ざしたビジョンと、そのビジョンを実現する比類のない実行力が必要なのです。

レポートはこちらからアクセス可能ですhttps://ja.vectra.ai/2025-gartner-magic-quadrant-for-ndr

Vectra AIが導く新時代のNDR戦略

脅威の状況は進化を続けており、従来型のアプローチではもはや十分ではありません。攻撃者はネットワーク内をラテラルムーブで移行し、Living Off The Land (環境寄生型) 攻撃を行い、あらゆる隙を突いてきます。NDRは、こうした課題に正面から立ち向かうテクノロジーであり、ネットワーク全体をリアルタイムで監視・検知することを可能 ‍にします。攻撃者に先んじるためには、セキュリティは「受動」から「能動」へと進化しなければなりません。まさにそこが、Vectra AI の強みです。

攻撃者は決して攻撃の手を緩めません。
しかし、組織が正しいセキュリティパートナーとの協働体制を築くことにより、その攻撃を先回りできます。 そして、Vectra AI はそのパートナーでありたいと考えています。より多くを「見て」、より迅速に「対応し」、最も重要なものを「守る」ために、レジリエンス、革新、そして信頼で未来を切り拓いて行きます。

NDRの未来を切り拓く:Vectra AIが語る日本市場へのコミットメント


Gartner®, Magic Quadrant™ for Network Detection and Response, By Thomas Lintemuth, Esraa ElTahawy, John Collins, Charanpal Bhogal, 29 May, 2025

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この図表は、Gartner, Inc.がリサーチの一部として公開したものであり、文書全体のコンテクストにおいて評価されるべきものです。オリジナルのGartnerドキュメントは、リクエストによりVectra AIからご提供することが可能です。

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