新卒採用をはじめ、社員の成長を支える仕組みづくりや、採用戦略の立案・実行に力を注ぎながら、組織の未来を創る人材戦略に取り組んでいる。
これまでに多くの学生や社員と向き合い、採用・育成の現場でのリアルを知る熊谷に、仕事のやりがいとDYMの採用に込める想いを聞きました。
■プロフィール
1987年生まれ。群馬県出身。横浜国立大学卒業後、2011年に株式会社DYMへ新卒入社。
現在は新卒採用をはじめ、組織全体の人材育成や採用戦略の強化など、人事部全体を統括。週末は、友人との飲み会や子どもとのお出かけなど、仕事だけでなく、プライベートでも人との関わりを大切にしている。
■信頼と責任を力に、人事全体を統括
―DYMに入社した理由を教えてください。
大きい会社や一流企業に入るよりも、自分で組織を創る側の人生を歩みたいと思ったことが決め手でした。当時からDYMは、新規事業を自分たちで立ち上げる文化が強く、若手でも“事業の創り手”として動ける会社だったからです。
入社後は、社員としての成長や新しい挑戦の機会が多く、仕事を通して「自分で何かを生み出す」実感を得られる環境だと感じました。
―人事部に異動してから現在の役割について教えてください。
WEBマーケティングや新規事業に携わった後、2015年に社長から推薦を受けて人事部に異動しました。
会社のことが好きだったので、その信頼を受けられたことは素直にうれしく、責任の重さを感じつつも、大きなやりがいを感じました。
現在は新卒採用全体の統括をはじめ、社員の面談や育成、内定者・新人の研修など、人事全体を統括しています。
―採用活動で印象に残っていることについて教えてください。
7~8年前までは社長自ら説明会に登壇し、22卒あたりまでは最終面接も担当していました。当時のDYMの規模で社長が直接面接に関わるのは珍しく、組織全体として採用に注力する姿勢を強く感じました。
■組織と人材を育てる、人事部の挑戦と目標
―現在の部署が直面している課題は何ですか?
新卒採用においては、より多くの学生にDYMを知ってもらい、会社の魅力を伝える必要があります。しかし、事業拡大により人事担当者が情報収集や学びに時間を割く必要があり、若手メンバーの育成には時間がかかるという課題があります。さらに、特定の事業部に専属させると成長の幅が限定されるため、育成のバランスを取ることも重要な課題となっています。
―人事部としての目標は何ですか?
採用人数の確保と、会社全体の生産性向上です。事業部が求めるレベルに社員が成長できるよう支援し、組織全体のパフォーマンス向上を目指しています。
また、人事担当者自身が高い自覚を持って行動することも重要です。目の前の数字だけでなく、採用した社員が組織で活躍するという直接的な成果や影響を意識することです。
■学生の傾向とDYMが求める人材・カルチャー
―近年の学生の就活動向についてどう感じていますか?
失敗したくない、傷つきたくないという傾向が強いです。
近年はコスパ・タイパ重視で、志望度や適性を考慮して応募先を絞る学生が増えました。エージェントやスカウトの利用も一般化しています。
一方で、成長意欲は高く、努力を惜しまない勤勉な学生が多い印象です。
―DYMの魅力やカルチャーを一言で言うとなんですか?
DYMで活躍するのは、欲が強く勤勉で、挑戦を続けられる人です。
高みを目指す気持ちと努力が結びつき、自ら学び成長していける人材を求めています。
採用は飾らず率直に伝えるオープンなスタイルで、会社の文化やカルチャーをありのまま知ってもらうことを大切にしています。
一言で表すなら、「ずっと満足しない人たち」。業績も規模も事業領域も絶えず拡大し、挑戦し続ける社風がDYMの特徴です。
―学生の人生にも関わる採用の判断に、どのように向き合っていますか?
採用は確かに学生の人生にも関わる判断ですが、精神的にきついと感じることは全くありません。
学生自身の人生ですから、最終的に自分で選択し責任を持つことになります。親に言われて進路を選んで後悔するのも本人次第ですし、最終的にサインするのは本人の手です。
学生や内定者、新人研修の場でよく「正解を選ぶな。正解を創れ」と伝えています。選択が正しいかどうかを私が判断するわけではありませんが、その選択を正解にできるよう、努力やサポートは提供したいと思っています。本人の努力だけでなく、周囲の支えも大切です。学生や社員を“不正解にしない”という責任を持つことが、私の大きなやりがいにつながっています。
―仕事でつらい瞬間や辞めたくなることはありますか?
全くないです。人事に限らず、辞めるという選択肢は最初から考えていません。概念としてないですね。困難はあっても、どう乗り越えるかを考えるのが当たり前ですし、それが自分の成長にもつながると思っています。
―人事という仕事を一言で表すとどのようなものでしょうか?
料理人です。良い素材、つまり社員を見極め、それぞれの社員の特性に合わせて育てることで組織全体がより良くなる。素材を活かして組織に貢献できたときの喜びは大きいです。
―今後、人事として、また個人として目指すことは?
社員が困ったときに「熊谷に相談しよう」と思ってもらえる存在でありたいです。年齢差や新卒人数が増えても、信頼される人事であり続けることが目標です。個人としては、人事担当役員(CHRO)を目指しています。
―最後にメッセージをお願いします。
誰かの人生ではなく、自分の人生です。
自分の意思や欲求に忠実に生きてほしいと思います。
就活はオープンに。世間体やランキングにとらわれず、「自分はこうありたい」という思いを大切にしてキャリア選択してほしいです。
■株式会社 DYM 会社概要
(1)商号 :株式会社 DYM
(2)代表取締役社長 :水谷 佑毅
(3)設立年月 :2003年8月
(4)資本金 :5000万円
(5)売上高 :258億円(21期)、324.6億円(22期)
(6)本店所在地 :〒141-0032 東京都品川区大崎1-11-2ゲートシティ大崎イーストタワー10階
(7)従業員数 :連結 2,744名(2025年4月1日現在)
(8)事業内容 :WEB事業、人材事業、研修事業、エグゼパート事業、海外医療事業、M&A事業 等
(9)URL :https://dym.asia/