Polimill株式会社(以下、ポリミル)では、「社会を良くしたい」「課題を解決したい」と真摯に思っている、エネルギッシュな若手社員が活躍しています。スピード感を持ってビジョンや夢に向かって進むポリミルに、新たな営業メンバーが参画しました。


今回紹介するのは、自治体向け生成AI「コモンズAI」や行政支援サービスの営業を担当する船岡瑚々さん。入社以来、自治体の現場に足を運び、業務の課題や悩みを丁寧に聞きながら提案を行っています。

学生時代から社会の仕組みに課題意識を持ち、フットワークの軽さを強みに行動してきた船岡さん。入社して2ヶ月、生成AIを通じて“地域格差のない未来”を実現したいと日々奮闘する彼女に、お話を伺いました。

【プロフィール】 北海道函館市出身。大学時代に地方創生に取り組む学生団体で企画・運営を担当し、地域の現場と向き合う中で、社会の仕組みに課題意識を持つようになる。2025年10月にPolimill株式会社に入社し、自治体向けAIツール「コモンズAI」の営業を担当。現在は、社会の意思決定の構造に向き合っている。

学生時代に感じた“社会の仕組みの壁”が今の原動力に



――高校では生徒会長を務め、大学では学友会の執行部に所属していたそうですね。もともと、「周囲の環境を良くしたい」という意識が強い方でしたか?

何かを企画したり、運営したりすることが昔から好きなんです!「こうすれば今よりもっと良くなる」というものをゼロから作り上げることが特に好きで、その思いが現在の仕事にもつながっています。

もともとフットワークが軽く、「思いついたことはまずやってみよう」と、すぐに行動を起こすタイプ。たとえ小さなことでも、声が上がったら動くという姿勢が自分の強みだと考えています。

――学生時代には、地方創生や地域活性化を行う学生団体でも活動されていました。
どのような活動をしていたのですか?


廃校を再利用してイベントを企画したり、子ども食堂を立ち上げたりしました。ただ、すべてが順風満帆だったわけではありません。地域の方々や行政に提案に行くと、「学生の思いつきで続くのか」「リスクを考えているのか」と厳しい言葉を投げかけられ、大人の壁に阻まれることもありました。

それでも、「やらないまま終わるのは嫌だ」と食らいつき、何とか形にしてきました。思い通りにいかない社会の仕組みに直面した経験が、今の仕事への課題意識につながっていると思います。

“夢を売る仕事”という言葉に心を動かされて



――大学卒業後は、建設業向けパッケージソフトを扱う企業に営業職として入社されています。新卒でその仕事を選んだ理由を教えてください。

学生の頃、接客業のアルバイトを3つ掛け持ちするほど、「人と話して価値を届けること」が好きだったからです。自分が良いと思ったものを紹介し、喜んでもらえることにやりがいを感じていました。

――実際に働いてみて、思い描いていた営業職とのギャップはありましたか。

ありました。私はお客様の課題に寄り添う「ソリューション営業」がしたかったのですが、実際は決まった製品を売ることが最優先でした。

また、社内の業務効率化のために「新しいAIツールを入れませんか」と提案しても、組織が大きいために意思決定が遅く、なかなか声が届かないもどかしさも感じました。
「社会の構造を変えるのはこんなに難しいのか」と痛感しましたね。

だからこそ、もっとスピード感があり、社会課題の根本に直接アプローチできる環境で働きたいという思いが強くなり、転職を決意しました。

――そうした経験を経て、ポリミルを知ったのは、どのタイミングだったのでしょうか。

転職活動中、さまざまな企業を見ているときにポリミルのことを知りました。「社会の意思決定の構造を変える」という言葉に目が止まり、まさに自分が学生時代や前職で感じていたモヤモヤを解消できる場所だと直感しました。

――特にポリミルに惹かれたのはどういったところでしたか。

最終面接で言われた、「私たちの仕事は夢を売る仕事」という言葉にときめいたんです(笑)。

役員の方々が本気で「社会をより良くしたい」という熱量を持っていて、ここなら自分の発言や行動がダイレクトに社会へ反映されると感じました。本気で社会のために頑張れる会社だと思えたのが一番の理由です。

――内定をもらってから、入社を決めるまでに迷いもあったと伺いました。

正直、内定をいただいてからも他の企業と迷った時期もありました。それでも、最終的に入社を決めた理由は、自分の発言や取り組みが事業に反映されやすいと感じたこと、そして影響の大きさを実感できそうだと思えたことです。
一人ひとりの裁量が大きいという点も魅力でした。

“夢を売る仕事”への転身。生成AI「コモンズAI」で地域格差のない未来の実現に挑む!


(研修で登壇している様子)

入社直後、展示会で見せた“新人の突破力”



――入社して約2か月が経ちました。実際に働いてみて、率直な感想をお聞かせください。

毎日試されている感覚です(笑)。前職と比べると裁量が非常に大きく、自分で考える幅が一気に広がりました。「まずは行動に移してみる」という自分のスタンスとも非常に合っています。

――入社直後の展示会では、かなりアグレッシブに動かれていたそうですね。

はい。最初は自社サービスへの理解も浅かったので不安もありましたが、「ブースの中で待っているだけじゃダメだ」と思って。

ブースから通路へ飛び出して、「これを見ないと後悔しますよ!」と声をかけ、半ば強引にお客様をポリミルのブースに引き込んでいました(笑)。「新人で失うものはない」という強みを活かして、とにかく足を止めてもらうことに必死でしたね。

――その後の営業活動でも、そうした泥臭さが活かされましたか。

そうですね。
自治体へのアポイントメールを送っても、セキュリティが厳しくて「資料が開けない」と言われてしまったり、そもそも返信がなかったりすることも多々あります。

でも、そこで諦めるのではなく、あえて何度も連絡を続けたり、別の角度からアプローチしたりと、粘り強く動くようにしています。一度断られてもめげずにバットを振り続ける“鈍感力”も、営業には必要だと感じています。

“夢を売る仕事”への転身。生成AI「コモンズAI」で地域格差のない未来の実現に挑む!


(展示会で生成AI「コモンズAI」を説明している様子)



“格差のない当たり前の幸せ”を感じられる社会を目指して



――現在は、どのような業務を担当されているのでしょうか。

自治体向け生成AI「コモンズAI」の営業を中心に、行政支援サービスの企画にも関わっています。

営業の場では、いきなりツールの説明をするのではなく、まず現場の職員さんが抱えている悩みや課題を徹底的に聞くようにしています。その上で、AIでどう解決できるかを一緒に考えていくスタイルを大切にしています。

――同じ営業チームの谷口さんからは“視座の高い実務家”と評価されているそうですね。

ありがたいです。谷口さんも自分と同級生なのですが、展示会でのトークや立ち振る舞いが素晴らしくて、勝手に師匠だと思っています(笑)。谷口さんに追いつきたいし、いつか追い越せるような存在になりたい。その精神で、毎日刺激を受けながら走っています。


――営業活動を通じて、この仕事が社会への価値提供や課題解決につながっていると実感する瞬間はありますか。

すごくあります。前職では、システム上の不便さを感じても、会社の規模や構造上、それを変えること自体が難しく、「社会の仕組みとはこういうものだ」と諦めかけていた部分がありました。

でも今は、自治体の現場で聞いた困りごとを社内に持ち帰ると、「じゃあこう改善しよう」とすぐにプロダクトに反映されます。自分たちが動くことで、自治体の業務効率が上がり、回り回って住民サービスの向上につながっていく。そのサイクルを肌で感じられるので、「自分は社会の役に立っている」という手応えが段違いですね。

――船岡さんは入社2か月とは思えないほど堂々とされていますが、ご自身の中で成長を感じる部分はありますか。

「タスクをさばく能力」と「自分で考える力」は、この短期間でかなり鍛えられたと思いますね。

あと、前職でいかに上司や先輩に守られていたかを痛感しました。ポリミルでは社内でも「これやっておいて」とざっくりと仕事を任されることが多いので、それを自分なりに解釈して形にする必要があります。毎日が試されている感覚ですが、その分、成長スピードは速いと感じています。

――自分の目の前の仕事だけでなく、チームや会社全体を意識して動いているという評価もうかがいました。
そのあたりは意識していますか。


そうですね。「自分のことだけ見ていてはダメだ」というのは強く思っています。

私はまだ経験が浅い分、逆にこれまでの枠にとらわれない視点があるのが強みだと思うんです。「もっとこうした方がいいのでは?」と思ったら、自分の部署だけでなく、開発や他のチームも巻き込んで提案するようにしています。

会社が私の意見を尊重して任せてくれるからこそ、それに甘えるのではなく、組織全体の成長に貢献できる動きをしていきたいですね。

――最後に、ポリミルを通じて実現したい「地域に生まれる声が社会の仕組みに反映される未来」について、船岡さんの言葉で教えてください。

「あの地域は制度が整っていていいな」「あっちの街はうらやましいな」という、「隣の芝生が青く見える」ような状況をなくしていきたいです。

私自身、地方出身だからこそ都市部との格差を感じることがありました。どこに住んでいても、自分のいる環境に満足できる。そんな「格差のない当たり前の幸せ」を、AIや私たちのサービスを通じて実現していきたいです。
編集部おすすめ