2026年3月、株式会社セミナーインフォ(代表取締役社長:小西 亘)は新オフィス(東京都中央区)へと移転いたしました。

今回の移転は単なる拡張ではなく、事業の進化と今後の価値提供のあり方を見据えた大きな転換点でもあります。


金融業界における意思決定の高度化が進む中で、セミナーインフォはどのような役割を担っていくのか。

移転の背景やこれまで大切にしてきた価値観、そして今後の展望について、代表取締役社長の小西氏にお話を伺いました。

“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミ...の画像はこちら >>


「場の価値」を再定義する ——移転に込めた想いと背景

——今回のオフィス移転に至った経緯や、その中で感じている変化について教えてください。



今回の移転は、単なる規模拡大や立地変更というよりも、当社の役割の変化に合わせた進化だと捉えています。

金融業界では、DXの推進や新規事業の創出、規制対応の高度化など、さまざまなテーマが同時並行で進んでおり、意思決定の難易度は年々高まっています。その中で、情報収集の重要性はこれまで以上に増している一方で、「情報を得ること」と「それを実行につなげること」の間には、まだギャップがあるとも感じています。

当社のセミナーも、これまでは“知る場”としての価値が中心でしたが、ここ数年で変化が見えてきました。参加者同士の対話や接点をきっかけに、新たな取り組みのきっかけとなるような動きも少しずつ生まれており、セミナーが単なる情報提供の場を超えて、新たな価値創出の起点としての役割を担い始めています。

そうした変化を踏まえ、「場そのものをどう設計するか」が重要だと考える中で出会ったのが、今回のオフィスでした。

初めて茅場町一丁目平和ビルを視察した際、直感的に「ここだ」と感じたのをよく覚えています。

金融の街・日本橋エリアを長年にわたり支えてきた平和不動産の建物であること、そして目の前に東京証券会館があるという立地は、当社の事業との親和性を強く感じさせるものでした。

さらに、オフィスとカンファレンスルームを無理なく、ゆとりを持って配置できる間取りであることも大きな決め手でした。単に機能を詰め込むのではなく、対話や滞在が自然に生まれる余白を持てることは、これからの当社にとって非常に重要な要素です。


“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミナーインフォのこれから


落ち着いたモノトーンで統一されたエントランス

“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミナーインフォのこれから


カンファレンスルームを拡張し従来よりも広く快適な空間へとリニューアル

加えて、一つ下のフロアにはFinGATEのコミュニティラウンジがあり、気軽に立ち寄って交流できる環境や、ちょっとした会話が生まれる仕掛けも用意されています。こうした日常的な接点の積み重ねが、新たな価値創出につながっていくと感じました。

また今回の移転では、グループ企業であるグッドウェイと同一拠点に協働オフィスを構えたことも、大きな意味を持っています。これにより、これまで以上に日常的な連携や情報共有が進み、イベントの共同企画や価値提供の幅の拡張など、より一体感のある取り組みが可能になります。

単なる物理的な集約にとどまらず、それぞれが持つ強みを掛け合わせることで、新たな価値を生み出す“共創の場”として機能させていきたいと考えています。

こうした条件が重なり、理屈だけでなく感覚としても「ここであれば、自分たちが目指す場が実現できる」と確信し、ある意味で導かれるように移転を決めました。

“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミナーインフォのこれから


Seminar-infoとGoodWayのロゴが並ぶエントランスは、両社が同一拠点で協働する象徴的な空間。

新たな価値創出に向けた、一体感ある取り組みの起点となる場所。




意思決定の質を高めるために——セミナーインフォが大切にしてきた価値

——これまでの事業を通じて、特に大切にされてきた考え方や価値観について教えてください。



当社が創業以来、一貫して大切にしてきたのは、「意思決定に役立つ情報を届けること」です。

その背景にあるのは、私たちのミッションである「お客様の根源的な欲求を満たす課題解決カンパニーであること」です。単に情報を届けるのではなく、その情報が実際の判断や行動につながり、結果としてお客様の課題解決に資するものであるかどうかに、徹底的にこだわってきました。

金融業界は、もともと情報感度の高い業界であり、多くのセミナーやレポート、営業提案など、さまざまな情報に日々触れています。
しかしその一方で、「実際の判断に使える情報はどれか」「自社にとって本当に意味があるのは何か」を見極めることの難しさも、年々増しているように感じています。

だからこそ私たちは、「どのテーマを今扱うべきか」「誰が話すべきか」「どの粒度で届けるべきか」を徹底的に考え抜き、単なる情報の網羅ではなく、参加者の思考や行動に変化をもたらすコンテンツを追求してきました。

“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミナーインフォのこれから


また、当社が重視しているもう一つの軸が、立場を超えた相互理解の促進です。金融機関とソリューションベンダー、あるいは事業会社など、それぞれが異なる前提や課題を持つ中で、表面的な情報交換にとどまらず、背景にある意図や制約まで含めて理解し合うことが、より良い意思決定につながると考えています。

そのため、単に講師と聴講者という一方向の関係ではなく、対話や交流が生まれる設計を意識し、相互に価値を持ち帰れる場づくりに取り組んできました。

そしてもう一つ、私たちが大切にしているのが、ビジョンとして掲げている「全社員の物心両面の幸福の追求」です。社員一人ひとりが仕事にやりがいを感じ、健全に成長し続けることができてこそ、お客様に対して本質的な価値提供ができると考えています。

私たちはセミナー会社ではありますが、その本質は、業界全体の意思決定の質を高めるための基盤でありたいという想いにあります。そしてその価値は、社員自身が納得感と誇りを持って仕事に向き合えてこそ実現できるものだと考えています。

この軸は、今後も変わることはありません。

“ハブ”としての進化へ——新オフィスから描くこれからの展望

——最後に、新オフィスを拠点に今後どのような価値提供を目指していくのかお聞かせください。



今後は、セミナーという形を大切にしながらも、その先にある価値提供をより一層強化していきたいと考えています。

これまでの取り組みを通じて、当社には金融機関とソリューションベンダー双方のネットワーク、そして業界横断で蓄積された知見が蓄えられてきました。
今後はこれらを活かし、課題の整理や論点の明確化、さらには適切なパートナーとの接続といった、実際の取り組みに結びつく支援にも踏み込んでいきます。

その一環として、今後は金融機関とソリューションベンダーの間にある情報や認識のギャップを埋め、課題と解決策をより精度高く結びつけていく「ハブ(架け橋)」としての機能を強化していきます。

これは、当社がこれまで培ってきたネットワークと知見を、より実践的な価値へと昇華させていく新たな試みです。セミナーという場を起点に、点と点が線でつながるようなエコシステムを構築していきたいと考えています。

“来ることで何かが始まる場所へ” —移転に込めた想いと、セミナーインフォのこれから


また、新オフィスを拠点として、リアルの場で生まれる偶発的な出会いや深い対話と、デジタルを通じた継続的な情報接点を組み合わせることで、単発のイベントに終わらない、持続的に価値が生まれ続けるコミュニティの形成にも力を入れていきます。

これにより、参加者の皆さまにとって「一度参加して終わり」ではなく、「関わり続けることで価値が積み上がる」ような関係性を築いていきたいと考えています。

最終的には、セミナーインフォが関わることで、企業の検討プロセスがよりスムーズになり、意思決定の質とスピードが高まり、具体的なアクションへとつながっていく。そうした状態を実現していきたいと考えています。

その積み重ねが、結果として金融業界全体の前向きな変化を後押しし、新たな価値創出につながっていくと信じています。
編集部おすすめ