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患者さまの健康に向き合い「ウェルビーイング」な社会をつくるチームへ。森岡歯科医院の「やさしい医療」


「注射で泣く子を、ゼロにしたい」という合言葉で開発した、局所表面麻酔用の医療機器『アネスパッチ』。コスメディ製薬のマイクロニードル技術を応用したこの小さなパッチは、現在1,000以上の医療機関で「痛くない歯科治療」に貢献しています。

『アネスパッチ』を治療に取り入れられた、森岡歯科医院は2000年7月に大阪市城東区で開業、今年25周年を迎えたクリニックです。
地域の患者さまから信頼され、訪問歯科や障がいのある子どものための予防歯科にも積極的に取り組む、院長の森岡 敦(もりおか あつし)先生に「やさしい医療」というテーマでお話をお伺いしました。

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歯科技工士だった父の言葉「医療は金儲けやない、社会貢献や」は医師としての理念

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※森岡歯科医院 院長 森岡 敦 先生

森岡歯科医院はもともと京橋で歯科技工士をしていた、私の父から受け継いだ地で開業しました。小学校の卒業文集に「歯医者になりたい」と書いていましたので、幼いころから歯科医師をめざす気持ちは固まっていたのでしょうね。

しかし、開業した2000年はいわゆる「歯科医のワーキングプア」が話題になった時期。「コンビニより歯科医院が多い」なんていう報道もよく見る中で、開院直後は1日に患者さまが一人も来ない日もよくありました。そんな森岡歯科医院のスタート時に、全力でサポートしてくれたのが父と母です。親戚や友人に声をかけまくって、患者さまを連れてきてくれました(笑)

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※25周年の記念撮影(森岡歯科医院 スタッフブログより)

様々な壁を乗り越え、おかげさまで2025年7月に開院25周年を迎えることができました。25年という時間の積み重ねの中で多くの出会いがあり、患者さまやスタッフとともに当院が成長できたことに感謝しています。現在はスタッフも増え、なんと15年以上勤務してくれているスタッフが4人もいることは、私の誇りです。

亡き父がよく言っていた「医療は金儲けやない、社会貢献や」という言葉は、私の医師としての理念でもあります。これからも「患者さまの健康を第一に考える歯科医院」として、この地で貢献できればと考えています。

「できるだけ歯を削らない」は患者さまの健康に向き合うモットー

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当院は「できるだけ歯を削らない」ことがモットー。最小限の治療で口の中のお悩みを解決していきます。一度歯を削ると、二度と元に戻らないだけでなく、最終的には抜歯に至るケースもあります。
そうしたことにならないように、小さなお子さまのうちから歯科医院に通い、しっかりと病気を予防されることを患者さまにおすすめしています。

治すことも大切ですが、それ以上に病気の予防が大事なんですね。原因を追究して、根本から解決することで、歯や口の中の健康をサポートすることができます。

さらに、患者さまに治療の内容をわかりやすく説明し、対話をつくすことも大切にしています。専門用語などはできるだけ使わず、治療方針についてよく理解いただいた上で、安心して処置を受けていただけるように心がけています。

麻酔注射の痛みだけではなく、怖さの解消にも役立つパッチ



コスメディ製薬の『アネスパッチ』を知り、すぐに治療に取り入れました。「注射で泣く子を、ゼロにしたい」は、歯科医師ももちろん同じ想いです。

歯医者といえば「痛い」そして「怖い」。

小さなお子さまは特に治療に対する不安や怖さが大きいので、その点でも『アネスパッチ』は役に立っていますね。「これ貼ったら痛くなかったやろ?」「ほんまや、痛くなかった!」といった、小さな患者さまとの信頼関係もつくることができるパッチです。

当院のインスタグラムにも投稿しましたが、浸麻が不要な、ぐらぐらする乳歯の抜歯の際には『アネスパッチ』を使用した表面麻酔のみで処置することも多いですね。もちろん、麻酔注射の痛みが苦手な大人の方にも「痛くない治療」が提供できます。

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※乳歯の抜歯を『アネスパッチ』で(森岡歯科医院 インスタグラムより)

「患者さまが来ないならこっちから行こう!」で始めた訪問歯科

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開院当初から、訪問歯科には積極的に取り組んでいます。何せ患者さまが来ないので(笑)「それならこっちから行こう!」というのがきっかけではあったのですが、患者さまのご自宅での診療は様々な気づきがあり、本当に勉強になりました。
何よりも、患者さまとの距離が近くなりますし、普段の生活の様子もわかります。同行する歯科衛生士のスタッフも、当院から出て仕事をすることで、違う目線での診療経験が積め、かなり成長したのではないかと思います。

現在も、特に曜日や時間帯などを固定せず、患者さまのご相談に応じて訪問します。以前は通院されていたけれど通院ができなくなった方、障がいのあるお子さまなどにも、予防を含めた歯科医療を提供できるように努めています。

障がいのある子どもや保護者に、地域の歯科医院そして社会ができること



現在私は森岡歯科医院の院長であるとともに、NPO法人関西ウェルビーイングクラブ(KWC)の代表としても活動しています。KWCは歯科医師、歯科衛生士などを中心に「ヘルスプロモーション」について共に勉強し、実践して行く会。私たちが学び、得た知識を情報発信することで、すべての人々がQOLを実現し、健康と笑顔があふれる社会にすることがクラブメンバーの願いです。私たちの活動は、学会やセミナーなどでお話させていただいています。

2020年には「障がい児のための予防歯科事業すまいる forKids」(令和2・3年度 大阪市市民活動推進助成事業)の活動を開始。障がいのある子どもとその保護者の皆さまに向けた、予防歯科の取り組みです。

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※第41回日本障害者歯科学会総会および学術大会にて(森岡歯科医院 インスタグラムより)

取り組むきっかけになったのは、大阪大学歯学部附属病院障害者歯科治療部に見学に行ったことです。患者さまがとても多く、検診などはかなり先にしか予約がとれない。そして障がい者の予防歯科が普及していない状況を目の当たりにしました。

障がいのある子どもがむし歯になると、歯科治療は非常に困難です。抑制具で身体を固定したり、全身麻酔下の治療が求められます。それであれば、障がいがある、なしに関わらず、地域の歯科医院で予防歯科ができればいいな、と思いました。その後、脳性麻痺の方や、ご家族に障がいのある方がいらっしゃる患者さまにお話を聞いたり、障がい者施設に見学に行ったりしながら「何ができるか」という解決策を積み上げ、メンバーで共有することを継続しました。

すまいる forKids」で取り組む「体験トレーニング」は、障がいがある子どもが歯医者さんで定期健診を受けられるのがゴール。診療室へ入室、診察台に近づく、診療台に乗る、というステップで徐々に歯医者さんに慣れていきます。同時に保護者教室を開催し、保護者の方にも予防歯科に関する知識を学んでいただきます。

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※障がいがある子どもの体験トレーニング(NPO法人 関西ウェルビーイングクラブ Webサイトより)



障がいのある子どもたちがむし歯治療でつらい体験をしてほしくない、保護者の方々の負担を少しでも減らしたい、という想いでスタートしたこの予防歯科の活動は「ウェルビーイング」な社会をつくるためのもの。ぜひ今後の活動にもご注目ください。

「ウェルビーイング」を実践する歯科医療チームへ

森岡歯科医院では2週間に1回、議題を決めてスタッフミーティングを行っています。長期の休みの前にはこの時間を使ってみんなで大掃除をしたりもしますが、スタッフがお互いに勉強してきたことを発表し、共有する機会としても活用しています。その他スタッフ全員でセミナーを受講したり、関西ウェルビーイングクラブ(KWC)の勉強会に参加し、事例発表を行ったりも。

私たち歯科医療者が「患者さまの健康、そして人生にどのように関わっていくか」という知識を深め、「ウェルビーイング」な社会をつくるためのチームとして機能したいですね。


これからも質の高い医療サービスを提供し、皆さまの健康維持に貢献できるよう、スタッフ一同切磋琢磨していきたいと思います。

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※森岡歯科医院スタッフで歯磨きのセミナーを受講(森岡歯科医院 インスタグラムより)



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※KWCでの事例発表(森岡歯科医院 インスタグラムより)



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森岡歯科医院について

患者さまの健康に向き合い「ウェルビーイング」な社会をつくるチームへ。森岡歯科医院の「やさしい医療」
【医院名】医療法人 森岡歯科医院

【院長】森岡 敦(もりおか あつし)

【所在地】〒536-0016 

大阪府大阪市城東区蒲生1-1-15

【電話】06-6934-0418

【アクセス】JR環状線・JR学研都市線・京阪電鉄「京橋駅」より 徒歩4分

Osaka Metro「京橋駅」より 徒歩5分

【URL】https://morioka-dental.jp/

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「やさしい医療」を共創する

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森岡歯科医院が取り組む「やさしい医療」を応援し、共に健康社会を創るために、コスメディ製薬はマイクロニードル技術をさらに進化させます。

アネスパッチ』は歯周病治療の前治療である、スケーリング、ルートプレーニングの痛みの軽減に応用するため、現在長崎大学との産学連携で臨床研究を進行中。今後も新製品、新用途の開発を加速し、マイクロニードル技術で「やさしい医療」に貢献します。
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