第57回
ニューヨーク映画祭のオープニング作品として、配信に先駆けて初お披露目された
マーティン・スコセッシ監督の
『アイリッシュマン』の最終予告編が公開された。
シーラン視点で描かれるアメリカ裏社会の謎と闇
11月27日(水)から全世界同時配信される
Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』。
上映時間209分とスコセッシ監督渾身の超大作となった本作は、メディアから
傑作と評価され、
アカデミー賞のノミネート候補として名前が挙がり、
ロンドンや
釜山、
東京での
国際映画祭でも上映、SNSでも注目を集めている。
今回公開された最終予告編は
フランク・シーラン(
ロバート・デ・ニーロ)の回想視点で描かれ、全米トラック運転組合のリーダーである
ジミー・ホッファ(
アル・パチーノ)、彼の右腕で友人の凄腕のヒットマンであり、伝説的な裏社会のボスである
ラッセル・ブファリーノ(
ジョー・ペシ)、そして彼に仕えていたシーランの出会いから、
駐車場で車が爆発する場面、
銃撃戦といった激しいシーンも収められている。メガホンをとったスコセッシ監督は
「物語は1949年から2000年にかけて描かれ、継続的に時間を行き来するんだ。冒頭に、82才の男性が結婚式に向かうロードトリップについて話をしている1975年のシーンから始まって、その後、50年代、60年代、70年代に遡り、また現在に戻るんだよ」と語っている。さらにスコセッシ監督はシーランについて
「シーランは第2次世界大戦の退役軍人で、連続 411日間に及ぶような過酷な戦闘を経験していたんだ。何度も死にそうになった経験の後、何のために生きるのか分からない世界に戻ることになる。そこで家族のために頑張らなくてはないはずなのだが、彼には教育もなければチャンスもなく、人生がうまくいく兆しがなかった。その時、彼は、“彼を必要とする人々”と思いがけず出会うことになるんだ」と彼が抱える背景と人間関係について言及した。シーランを演じたロバート・デ・ニーロは
「台本読みをした時にとても高揚したんだ。私は人間味がある話が好きなんだよ。この物語は、思っていたよりもとても人間味があるんだ」と、裏社会の無法者たちの生き様を描きつつも、それぞれの人物の深いドラマにフォーカスしていると明かした。ハリウッドで活躍してきたスコセッシ監督と3人の豪華俳優陣が競演し、今後の各賞レースを席巻するのではと注目を集めている『アイリッシュマン』。15日(金)からはアップリンク吉祥寺ほかで劇場公開に先駆けて上映され、配信までは残り1週間ほど。
スコセッシ監督の最高傑作と名高い本作、未解決の事件とアメリカ裏社会を自分の目で確かめて。
『アイリッシュマン』最終予告編
RELEASE INFORMATION
アイリッシュマン
2019.11.27(水)Netflix独占配信監督:マーティン・スコセッシ出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル
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