『
Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』、『
Alfa Romeo Stelvio(アルファ ロメオ ステルヴィオ)』を始め、数々の高級輸入車のカーオーディオとして採用されている
ハーマンカードン。1953年に設立されたハーマンカードンとはどんなブランドなのか、そして、なぜハーマンカードンのカーオーディオが世界中の高級車に選ばれ続けているのかを探った。
音響技術とデザイン性が融合したプロダクト
ハーマンカードンは、オーディオの世界的権威である
シドニー・ハーマン博士により、1953年にアメリカ合衆国ニューヨーク州にて産声を上げた。
▲シドニー・ハーマン博士世界初のFMレシーバーやノイズリダクション内蔵カセットデッキなど、独自の音響理論を用いてさまざまな革新的な製品を発表。また、他に類を見ない美しいデザイン性も、ハーマンカードンというブランドを確固たる存在にした。以後、半世紀以上に渡ってオーディオ業界のリーディングカンパニーとして、エポックメイキングな製品を数多く世に送り出している。
▲世界初のハイファイ・レシーバー、Festival D1000近年で言えば、独創的なクリアドームデザインがニューヨーク近代美術館(MoMA)のパーマネントコネクションに選定されたSOUNDSTICKS®は、誕生から10年以上の間、世界中の審美眼を持ったファンから支持されている名品。そしてその最新作は、高音質ワイヤレス再生を可能にしたBluetooth搭載モデルだ。
▲SOUNDSTICKS®︎ WIRELESSまた、AURA STUDIO 2は、デザイン性が豊かなボディがインテリアとしても部屋を演出するモデル。どちらも音響技術とデザイン性の融合という、伝統のハーマンカードンらしさが存分に発揮された製品と言えるだろう。
▲AURA STUDIO 2さらに現在はホーム用エレクトロニクス製品にとどまらず、マルチメディア製品も展開。そして何より、ハーマンカードンを不動の地位に押し上げたプロダクトが、多くの高級車メーカーに採用され、アルファ ロメオのジュリアやステルヴィオにも標準装備(一部オプション)されているカーオーディオだ。
©️安井宏充(Weekend.)
“原音忠実再生”という理想への飽くなき挑戦
ハーマンカードンとアルファ ロメオとの関係性やカーオーディオの開発について、ハーマンインターナショナルのオートモーティブ部門・シニアマーケティングマネージャーの
大久保千弥氏に尋ねた。「アルファ ロメオさんとのお付き合いが始まったのは約3年半前。ハーマンカードンは音の質はもちろん、デザインが作り出すブランド感がヨーロッパで支持されていて、その部分での強みも含めて評価していただいたと考えています。機能性とデザイン性を高い次元で両立させた製品で音楽を楽しんでいただくこと、それがハーマンカードンの伝統です」
ハーマンカードンの音へのこだわり、それは“原音忠実再生”の一言に凝縮される。
つまり、半世紀以上に渡るこのブランドの歴史は、その原音忠実再生という理想への飽くなき挑戦の歴史でもあるのだ。「良いステレオのシステムで、きちんとした音源の音を、スイートスポットで聞く――ただしその音というのは、スイートスポットから少しでもズレてしまうと、理想の音からは離れてしまうのです。それを車に置き換えると、カーオーディオが目指すのは4席すべてで理想の音が聞けるということ。車においては、それが我々の考える“原音忠実再生”ということになります」
©️安井宏充(Weekend.)車の中はエンジン音もあり、ガラスの反射率も高いため負の条件が揃っている。ただし唯一、カーオーディオを開発するにあたって有利なのは、“誰がどこに座るか”が、あらかじめわかっているということ。そのため、ハーマンカードンは開発段階からそれを想定して綿密なチューニングを行っていく。「ハーマンカードンは車の開発の初期段階から加わっていろいろなお話をさせていただきます。そして数年間の開発期間の間に、1,000時間以上の時間をチューニングに費やします。例えばジュリアやステルヴィオは、サラウンドスピーカー2つとサブウーファー1つを含む、全部で14基のスピーカーを装備しています。裏を返せばそれぐらい無いと、4席すべてに同じ音を届けられないのです」
“Welcome to Alfa Romeo World”の一員
“音楽を聴く”ということと、“音が鳴る”ということはまったく異なるもの。原音忠実再生を追求したハーマンカードンのオーディオを車内で体験した者なら、その言葉の意味をすんなりと理解できることだろう。「オーディオにとってノイズの多さは最大のデメリットとなります。質が低いオーディオは、ボリュームを上げるとノイズも多くなって耳疲れしてしまう。
また逆に、ボリュームを下げた場合は低音が消えてしまうことが多いんです。ハーマンカードンのカーオーディオにはそういったことがありませんし、例えば車にオプションで付けた方が次に同じメーカーの車を買う際は、多くの方がもう一度、ハーマンカードンを付けていただけますね」また、ハーマンカードンのカーオーディオは良質な音を届けると同時に、その先にある車内空間における上質な“音楽体験”も提供している。
「音楽の持つ力ってすごいですよね。ある曲を聴いたら一瞬で高校時代に戻ったりするでしょう。特に車の中は外の世界と関わりを持たずに、自分だけの時間に没頭できる場所なので、その中で聴く音楽は他とは全く別の意味を持つ。その意味でもやはり音楽と車との親和性は高く、だからこそ昔から車には必ずカーオーディオの存在があるのだと思います」そして最後に、大久保氏はアルファロメオという存在との出会いを“Welcome to Alfa Romeo World”という言葉で表現してくれた。「そもそもアルファロメオを買うということは、“Welcome to Alfa Romeo World”だと思うんですね。ただ車を買うのとは意味合いは全く異なり、買うこと=Alfa Romeo Worldの一員になるということ。そこにハーマンカードンが、音の面でのバリューとして参加できるということはとても光栄なことです」 世の中には、カーオーディオにあまり興味が無い人もいるかもしれない。ただし、車好きの人は車内空間へのこだわりを持つ人が多く、そこにはきっとカーオーディオの存在も含まれているはず。 いつもあなたが聴いている音楽を、一度でもハーマンカードン inアルファロメオで聴いてしまったらもう元には戻れないだろう。両者がタッグを組み追求する、上質な車内での音楽体験をぜひ一度体感してほしい。
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