コンスタントに作品をリリースしながら、映画音楽やリミックス(昨年にはD.A.N.を手掛ける)など、幅広い活動の中で確固たる評価を得ているポスト・ロック・バンド、モグワイ(MOGWAI)が英チャート6位を記録した前作『Every Country’s Sun』から3年半ぶり、10作目となる新作『AS THE LOVE CONTINUES』を2月19日(金)に全世界同時リリースする。モグワイやザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)らの作品などで知られるプロデューサー、デイヴ・フリッドマン(Dave Fridmann)と共に、2020年初頭からレコーディングはスタート。
INTERVIEW:Stuart Braithwaite(MOGWAI)
──今作は当初アメリカでレコーディングする予定だったのが、COVID-19の感染拡大による影響でロケーションがウスターシャーに変更されたと聞きました。前作『エヴリ・カントリーズ・サン』ではメンバー間でMP3を交換しながら曲のアイデアを練り上げていったと聞きましたが、今回の曲作りは具体的にどのようなかたちで作業は進められたのでしょうか? また、レコーディング地の変更によって他に当初のアイデアや計画の変更や中止を余儀なくされたことはありましたか?そうなんだよ。最初はニューヨークのアップステイトでレコーディングする予定だったんだけど、海外渡航ができなくなってしまって、国内でレコーディングしないといけなくなった。それで、ウスターシャーのVadaスタジオでレコーディングすることになったんだ。プロデュースはそのままデイブが担当してくれたけど、作業は全てzoomを通してだった。まあそれでも結果全て無事に作業を進めることができたからよかったんだけどね。予定よりも2、3ヶ月作業が遅れる羽目にもなったけど、完成してよかったよ。

──そのバランスは始めから定めていたゴールだったのですか?いや、作業していくうちにそうなったんだ。作業を始めた時、ゴールは全く定まっていなかったからね。自然にバランスが重視されるサウンドになっていったんだ。──今回試した新たな試みは何かありましたか?色々あるよ。でもその中でも難しかったのは“Ceiling Granny”。あの曲はめちゃくちゃ早かったから、作っていくうちにどんどんスピードが上がっていって、自分たちが演奏できくなるまでスピードアップしたんだ(笑)。──今作では前作に引き続きデイヴ・フリッドマンがプロデューサーに起用されています。フリッドマンとは旧知の間柄ですが、今回の制作に際してはどんな話し合いが持たれましたか? バンドとフリッドマンとの間で共有していたプランやアイデア、また前作からの変化や違いという部分で意識されてたことはなんしょう?デイヴは、今回のレコードをこれまでのどのレコードとも違う作品にするために、僕たちに曲ごとに違うこと、新しいことに挑戦させたんだ。さっき話した“Ceiling Granny”のスピードも、その試みの中の一つ。挑戦したことの中には、成功したものもあれば、失敗したものもある。それを採用するしないにかかわらず、とりあえず他の曲ではやっていないことを各曲で挑戦してみたんだよ。
MOGWAI『KIN』(2018)
MOGWAI『ZEROZEROZERO』(2020)
──逆に何か一つでも共通するものは思いつきますか?レコーディングを初めてしまえば、流れは似ているかなとは思う。でもインスピレーションやプロセスはやっぱり全然違うね。正直、自分たちがより楽しめるのは自分たちのレコードを作る方かな。ダメ出しをされることがないから。ジャーナリストからはされるけど(笑)。でも、映像音楽の場合は、大変なぶん達成感はかなり大きい。──以上の話を踏まえた上で、自分たちのアイデアやプランが思い通りにはまったと思える楽曲、あるいはあなたの個人的なベスト・ナンバーでもいいので、できれば理由も合わせて教えてもらえますか?“Ritchie Sacramento”にはかなり満足している。実際曲として形にできるかわからなかったアイディアの数々を、ちゃんと合わせて曲にすることが出来たから。アルバムを代表する一曲として選ぶのは、“Dry Fantasy”かな。あの曲には本当に沢山の音楽的要素が含まれていて、昔のモグワイの曲とは全然違うだんだけれど、どこかこれまでのモグワイにも聴こえる。その両方を含んだサウンドを達成できたのが“Dry Fantasy”だと思う。昔のサウンドと今のサウンドを組み合わせてバランスをとるのが難しいわけではないかもしれない。
Mogwai - Ritchie Sacramento(Official Video)
Mogwai // Dry Fantasy(Official Video)
──どのようなサウンドがバンドを特徴づける定番の“モグワイ・サウンド”だと思いますか?なんだろうな。僕たちが頻繁に使うサウンドがそのサウンドになるとすれば、ドローン・サウンドはその一つ。あと、何か特定の音というよりは、エモーショナルになるという部分はモグワイのサウンドの特徴の一つだと思う。──「As the Love Continues」というタイトルはどうやってつけたのか、込められた意味と合わせて教えてください。ドラマーのマーティンの娘が言った言葉なんだ。まだ5歳で、彼女が何を言おうとしてたのかはわからないんだけどね(笑)。本人自身もわかってなかったかも(笑)。でもメンバー全員がそれを気に入って、レコードのタイトルにすることにしたんだ。──このタイトルとアルバムの内容、もしくはサウンドに繋がりは?あまりないと思う。
写真/Antony Crookインタビュー(質問作成)/天井潤之介通訳/原口美穂

MOGWAI1995年にグラスゴーで結成されたロック・バンド。現在のメンバーはStuart Braithwaite(G/Vo)、Barry Burns(G/Piano/Syn/Vo)、Dominic Aitchison(Bass)、Martin Bulloch(Dr)の4人。1997年にデビュー・アルバム『Mogwai Young Team』をリリースし、続く1999年のセカンド・アルバム『Come On Die Young』はUKトップ30ヒットを記録した。2011年の7枚目のアルバム『Hardcore Will Never Die, But You Will』より、バンドはグラスゴーをベースとする自身のインディペンデント・レーベル、Rock Action Recordsより自らのアルバムもリリース。2014年の8枚目のアルバム『Rave Tapes』はUKチャートの10位/スコットランド・チャートの2位を記録。2017年の9枚目のアルバム『Every Country's Sun』はUKチャートの6位/スコットランド・チャートの2位を記録した。Twitter|Instagram
MOGWAI『AS THE LOVE CONTINUES』

MOGWAI2021.02.19(金)1. To The Bin My Friend, Tonight We Vacate Earth2. Here We, Here We, Here We Go Forever3. Dry Fantasy4. Ritchie Sacramento5. Drive The Nail6. Fuck Off Money7. Ceiling Granny8. Midnight Flit9. Pat Stains10. Supposedly, We Were Nightmares11. It's What I Want To Do, Mum『AS THE LOVE CONTINUES』2640円(税込)『AS THE LOVE CONTINUES(2CD)』【限定盤】3080円(税込)『AS THE LOVE CONTINUES(2LP)』4620円(税込)『AS THE LOVE CONTINUES(2LPカラー盤/黄)』【限定盤】4950円(税込)※輸入フォーマットは数に限りがございます。
MOGWAI『AS THE LOVE CONTINUES』先行試聴会
開催日時:2021.02.13(土)OPEN 16:30 START 17:00場所:東京都渋谷区東1-28-9 ULTRA SHIBUYA参加方法:お電話にて事前予約をおすすめいたしますが、空きがある場合はご予約なしでもご来場可能です。(ご予約人数が定員に達し次第、受付締め切りとさせていただきます。)※ご入場時、受付にてドリンク代700円を頂戴いたします。イベント予約受付開始日時:2021年2月1日(月)12:00~電話窓口は平日12:00から19:00までの受付です。TEL:03-5485-2302(※電話受付のみとなります。)『AS THE LOVE CONTINUES』をご予約いただくと特典のステッカーが付きます。ご予約の際に代金を頂戴いたします。商品・ステッカーの受取方法は店頭受取、または郵送からお選びいただけます。(郵送の場合は別途送料を頂戴いたします。)【感染防止の注意事項】新型コロナウイルス感染拡大に伴い、予防対策として細心の注意を払いイベントを実施致します。感染拡大防止の趣旨をご理解いただき、下記対応とご協力をお願い 致します。※入場の際、検温・アルコール消毒・マスクの着用は必須となります。イベント中も飲食時以外はマスクを外さずにご参加ください。マスク着用の無い方はご参加できませんので、予めご了承下さい。※当日お客様に非接触体温計での体温測定を実施させていただきます。体温が37.5度以上のお客様、発熱や咳、風邪などの症状があるお客様のご入場はお断りいたしますので、予めご了承ください。※飛沫予防ため、会場内での会話はお控えいただきますようお願い致します。※イベントはスタッフに指示された位置でご観覧ください。【イベント注意事項】※開場時間前の入口および周辺での待機はお控えください。※手荷物や貴重品はお客様ご自身で管理をお願い致します。会場にはロッカーやクロークはございませんので、大きいお荷物もお預かりいたしかねます。※会場内には当店販売商品以外の飲食物のお持ち込みはご遠慮ください。※会場内はカメラ、ビデオカメラ、カメラ付携帯電話等でのアーティスト及びイベント会場の撮影、録音録画のすべての行為はスタッフの指示がない限り一切禁止とさせていただきます。※危険行為及び迷惑行為が見受けられた場合にはイベントの中断、もしくは中止となることがございます。※他のお客様のご迷惑となる行為、また係員の指示に従わずに生じた事故に関しましては、当店は一切責任を負いかねます。※会場内・外で発生した事故・盗難等は主催者・会場・出演者は一切責任を負いません。※災害や今後の新型コロナウイルスの感染拡大状況等諸事情によりイベントの内容に変更が出る場合や、イベント自体が延期または中止になる場合がございますので ご了承下さい。その場合は、イベント開催までに当店 Twitter(@ultra_shibuya)等にてご案内をさせて頂きます。※イベント中止・延期の場合、旅費などの補償につきましては主催者では一切責任を負いかねます。【お問合せ先】ULTRA SHIBUYA〒150-0011 東京都渋谷区東1-28-9TEL:03-5485-2302
ULTRA SHIBUYAAs The Love Continues|Live Performance Premiere - 13th February 2021 - Tickets on sale now!
アルバムのリリースを前に、Mogwai は2021年2月13日(土)8:00PM(GMT)に全世界に向けオンライン・ライヴを行う。ショーはグラスゴーのTramwayで撮影/レコーディングされ、アルバム『As The Love Continues』をフルで初めて聴くことができる機会となる。ディレクターはバンドの長年のコラボレーター、Antony Crookで、チケットはバンドのWEBサイト(mogwai.scot)で購入することができる。
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