2026年1月17日・18日、幕張メッセにてGMO SONIC 2026が開催される。GMO SONICは2023年にスタートした大型音楽フェスティバル。

過去にはMartin GarrixやSkrillex、Marshmelloといったダンスミュージックシーンを代表するDJ/プロデューサーがヘッドライナーを務めてきた。毎年1月に開催を重ね、今では日本の冬を代表するエレクトロニックミュージックフェスとしての印象が定着した感がある。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

しかし、普段エレクトロニックミュージックを聴かない人でも、Dua Lipa、Charli xcx、Lady Gaga、The Weekndといったポップスターの音楽を聴いている人は少なくないはずだ。実は、GMO SONICはそれらの音楽を形作ってきたプロデューサーやDJたちが一堂に会する場所でもある。なぜそう言えるのか。2020年代のポップミュージックとエレクトロニックミュージックの関係性から紐解いていきたい。2020年代のポップミュージックを振り返ると、エレクトロニック・プロダクションを基盤とした作品がシーンを席巻していることがわかる。その顕著な例がグラミー賞だろう。例えば、Dua Lipaの『Future Nostalgia』(2020年)は、2021年のグラミー賞で最優秀ポップ・ボーカルアルバムを受賞した。ニュー・ディスコやイタロディスコを取り入れたダンサブルなサウンドが特徴だ。Charli xcxの『BRAT』(2024年)は、2025年のグラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニックアルバムを受賞。エレクトロやハイパーポップが交錯するサウンドは「ブラットサマー」と呼ばれる社会現象を巻き起こした。

さらにLady Gagaの『MAYHEM』(2025年)は、2026年のグラミー賞で7部門にノミネートされている。初期作品を彷彿とさせるエレクトロポップへの回帰であり、インダストリアルダンスの要素も取り入れた作品だ。また、トランスの影響を受けた作品として注目を集めたFKA twigsの『EUSEXUA』(2025年)も、2026年グラミー賞の最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム部門にもノミネートされている。これらの作品に共通するのは、シンセサイザー・ドラムマシン・プログラミングが音楽の主軸を担っているということだ。つまり、流行りのポップスを聴いている人は、詳しいことはわからずともすでに最先端のエレクトロニックミュージックを楽しんでいると言える。ここでGMO SONIC 2026のラインナップに目を向けてみよう。出演するDJ/プロデューサーたちは、実は先述したメインストリームのポップミュージックにも深く関わってきた実績を持つ。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

GMO SONIC 2026で初来日を果たすSwedish House Mafiaは、2010年代初頭に「Don't You Worry Child」「Save The World」といったアンセムでEDMシーンを席巻したエレクトロニックミュージックのスーパーグループだ。しかし、2021年に彼らはThe Weekndとのコラボ。ダンスポップ/シンセポップ調の「Moth to a Flame」をリリースしている。The Weekndの浮遊感あるボーカルを包み込むムーディーなトラックは、2010年代初頭のアンセムとは一味違うサウンドに仕上げられている。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

一方、GMO SONIC 2026にスペシャルゲストとして出演するダンスミュージック・シーンの重鎮Tiëstoも、2023年のアルバム『Drive』で、先述のCharli xcxや過去にGMO SONIC出演歴があるThe Black Eyed Peasのほか、Tate McRae、Ava Maxといったポップスターとコラボレーションしている。

また、Tiëstoは2025年に自身の原点であるトランスに回帰。最新曲「Bring Me To Life」は、先述のFKA twigs『EUSEXUA』に通じるトランスサウンドで話題を呼んだ。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

さらにポップスとエレクトロニックミュージックの融合という点において、最重要人物と言えるのが今回で2度目のGMO SONICヘッドライナーを務める、フューチャーベースの代表的アーティストのMarshmelloだ。代表曲「Wolves」でのSelena Gomezをはじめ、Halsey、Anne-Marie、Ellie Gouldingといったポップスターたちとのコラボ曲は、キャッチーなメロディと感情的なボーカル、そしてフェス映えする派手なドロップが特徴。まさにポップスとエレクトロニックミュージックの境界線を溶かすハイヴリッドな楽曲で両方のシーンで人気が高い。一方、ポップミュージックとエレクトロニックミュージックの融合が進むのは海外のシーンだけではない。近年はその潮流に呼応するかのように日本のアーティストもこの文脈の中にいる。GMO SONIC 2026に初出演する新しい学校のリーダーズは、その象徴的な存在だ。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

彼女たちの楽曲には、多様なエレクトロニック要素が組み込まれている。 代表曲「オトナブルー」は昭和歌謡風のボーカルが印象的だがトラック自体は80年代風のエレクトロファンク的要素を持つ。また、「Tokyo Calling」はハードテクノ的なビートが日本の特撮映画を彷彿とさせるシネマティックなウワモノと重なりながら展開される。さらに「Toryanse」は、ブラジリアンフォンクにインスパイアされたエレクトロニックビートに、日本の伝統的童謡「通りゃんせ」のモチーフを乗せた楽曲。

複数の童謡を取り入れた遊び心あるリリックが特徴だ。彼女たちの音楽的アプローチは、J-POP、昭和歌謡、ラップ、パンク、ダンスミュージックの要素を統合したものであり、明確にジャンル分けできないボーダレス感が魅力だ。しかし、その多様性の中心にあるのは、エレクトロニック・ミュージックであることは間違いない。2024年、新しい学校のリーダーズは世界最大級の音楽フェスティバル・コーチェラに出演したことで話題を呼んだが彼女たちが受け入れられた理由は、その音楽プロダクションがグローバルなポップ/ダンスミュージックの文脈に則っているからだ。つまり、先述の海外のポップスター同様、新しい学校のリーダーズを聴いている人も、エレクトロニックミュージックを聴いている。つまり、最新のJ-POPもまたエレクトロニックミュージックの上に成り立っているというわけだ。その意味で海外のエレクトロニックミュージックシーンの大物アーティストが多数出演するGMO SONIC 2026では、その最先端にいる彼らにも引けを取らない彼女たちの存在感を改めて日本のファンが実感できる絶好の機会となるだろう。ここまで見てきたように、GMO SONICは単なる「エレクトロニックミュージックフェス」ではない。Dua LipaやCharli xcx、Lady Gaga、The Weekndの音楽を形作ってきた最先端のポップサウンドの源流が、Swedish House Mafia、Tiësto、Marshmelloといったアーティストにある。そして新しい学校のリーダーズのように、日本のアーティストも同じ文脈の中で音楽を作っている。つまり、GMO SONICは普段聴いているポップミュージックの源流に出会える場所なのだ。確かにディスコ、エレクトロ、フューチャーベース、トランス、ブラジリアンフォンクといったジャンル名だけ聞くと、そういった音楽性のアーティストが集結するエレクトロニックミュージックフェスは、「自分にはちょっと...」と思う人もいるかもしれない。
しかし、そう思っていた人も実はすでにその音を日常的に聴いている。そう考えると、これまで自分には縁がないと思っていたこのようなイベントにも親近感が湧くのではないだろうか。GMO SONIC 2026はそのきっかけとなり得るはずだ。

なぜ今、ポップスとエレクトロニックミュージックは切り離せないのか?ヒット曲とGMO SONIC 2026で見るその関係性

Text:Jun Fukunaga

INFORMATION

GMO SONIC 20262026.1.17(土)・18(日)

会場:幕張メッセ主催・企画:GMOインターネットグループ株式会社/株式会社クリエイティブマンプロダクション制作・運営・招聘:株式会社クリエイティブマンプロダクション協力:幕張メッセ後援:J-WAVE問い合わせ:株式会社クリエイティブマンプロダクションTICKET:PLATINUM STANDING:¥28,000-(税込)・PLATINUM STANDING 2日通し券:¥50,000-(税込)・GA(ALL STANDING)(一般/全自由):¥17,000-(税込)・GA(ALL STANDING)(一般/全自由)2日通し券:¥30,000-(税込)・GA PANORAMA ZONE STANDING:9,800円(税込)※2枚購入必須※「GMO SONIC 2026」はU19 のチケット販売はございません。チケットの購⼊は18歳以上のお客様に限らせていただきます。PLATINUM STANDING特典・専⽤特製ラミネートPASS・専⽤Viewing Area:ステージ前⽅に専⽤エリアを設置・専⽤Lounge:ご利⽤時間、エリアの詳細は後⽇発表致します・グッズ売場専⽤レーン:グッズ売り場に専⽤ファストレーンを設置・専⽤クローク:無料でご利⽤いただける専⽤のクローク窓⼝を設置・ウェルカムドリンク:プラチナリストバンド交換の際、ドリンク・チケットをお渡しします※集中した場合は、ご⼊場を規制させて頂く場合がございます。予めご了承ください。先着先⾏チケット販売チケット販売URL:https://sonic.gmo/tickets/・規定枚数販売完了まで詳細はこちら

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