スポーツメーカーMIZUNOが、会員サイト「CLUB MIZUNO」向けのトークイベント「夢球トークライブ」を、大阪市にある自社施設「ミズノオオサカ茶屋町」で開催した。
2025年12月3日・4日に実施されたイベントのうち、Qoly編集部は4日開催分を取材。
不惑を迎えた名サウスポーが初共演
この日のゲストは、東京ヤクルトスワローズ石川雅規投手と、北海道日本ハムファイターズ宮西尚生投手。共に40歳を迎えてなお、現役生活を続ける名サウスポーだ。兵庫県尼崎市出身の宮西投手にとっては、“地元”凱旋となる。なお、進行は、野球日本代表(侍ジャパン)をはじめとした、スポーツイベントのスタジアムDJなどをつとめるDJケチャップ氏。
日本通算で現役最多の勝利数(188勝)を誇る石川選手と、登板数が現役最多・歴代でも4位(900)に位置する宮西選手という、球史に残るレジェンド同士の競演にはスワローズ・ファイターズをはじめ、数多くの野球ファンが参加した。
「トイレ」で実施したコンディショニング談義
筆者撮影
先述の成績に加え、左腕、大卒、40歳を越えても現役と何かと共通点の多い両者だが、意外にも?イベント競演はこの日がはじめて。ちなみに出会ったのは、とある会場のトイレだったという。
ちなみに、その際に聞いたのは「コンディショニング」について。その際、石川投手は「走ること」と答えたそうだが、加えて年齢面も加味した上で、「自分の足で本数をしっかり走ること」と付け加えたそうだ。元々ランニングの重要性を意識しているという宮西投手としては、“答え合わせ”が出来たという。
石川投手のことは目標になっているという宮西投手。石川投手もまた、先述の登板数を誇る宮西投手をリスペクトしていると語る。
40代を迎え、朝早く起きれるようになったという宮西投手に対しては、自身もそうだと同調する石川投手。これにはケチャップ氏(51歳)も「トイレで起きるようになる」とうなずく。
共通点の多い両者だが、決定的に異なるのが役割。歴代2位の24年連続安打を記録する先発投手の石川選手に対し、昨シーズン通算900登板を達成した鉄腕リリーバーが宮西選手。そのことについてケチャップ氏が問う場面も。
試合展開次第な宮西選手は、ナイターだと球場入りは正午で、試合後2時間程度トレーニングや体のケア。帰宅するのは午前2時という。
年々疲れが取れにくくなっているという石川投手は、結果関係なく登板後は「バキバキ」というほどの状態に陥るという。加えて登板日は寝れなくなるそうだ。ちなみに、リリーバーである宮西投手の場合、好投すると寝れなくなるという。
投球フォームチェックにファンも大注目
筆者撮影
ここで話題は互いの投球フォームに。ちなみに宮西投手は、関西学院大学時代に2年次のフォームがいいという助言を受け、プロ入りをしたとのことだが、そのフォームはルーキーイヤーのキャンプ2日目で手を加えられたそう。
グローブをはめながらのフォームチェックを実施する中、お互いのグローブを交換する一幕も。
すると“石川モデル”のフィット感に「これいいですね!」宮西投手が絶賛。土手にこだわり、ヘソを中心とした体を動かしていくという説明にいたく感心。
近年の世代交代もあり、若手主体となっているファイターズでは最年長となっている宮西投手だが、この日石川投手に対しては度々“宮西少年”となり、生の投球フォーム姿に感動。
そんな両雄の競演に、特に男性の参加者が食い入るように見ていた。
筆者撮影
ここでファンとの撮影タイムが入り、いったん中断。終了後は、両選手の担当から、2026年モデルのグローブが直接提供。
石川投手のモデルには、名前にちなんだ「MASA」とミズノのロゴが入っており、投球時にそこに焦点がいくような配慮だという。
毎年様々な色を変えているというのが宮西投手。「19年もやってるからさすがにネタ切れになってきましたね(笑)」と語る中、2026モデルは初となる濃紺。
ファンはもちろん選手にとっても初披露となったが、手に取った瞬間の反応は「育つな(石川投手)」「わがままかも?(宮西投手)」と対照的。それでいながら、この日も見せたように、細かい要望にも応えるのがミズノの企業姿勢という。
ちなみに、宮西投手担当によると、元々の宮西投手は「朝NG」が合言葉だったそうだが、自身はそう感じていなかったという。この日のトークショーで理由が分かったと語った。
ここまでやれるとは思ってなかった
筆者撮影
最後はファンによる質問コーナーが設けられた。
まず聞かれたのが、この年齢までできるようになったという点。これに対し、石川投手は、山本昌氏や工藤公康氏といった同一リーグの先発左腕を相対するようになった20代後半と語り、連覇中のチームに加入した宮西投手は、当時の主力だったダルビッシュ有・マイケル中村・武田久などの存在に刺激を受けながら、ただがむしゃらにやった結果という。少なくとも二人とも意図したものでなかったといえる。
筆者撮影
バッターと対戦する時の理想の打ち取り方については、若いころはアウトコースの真っすぐで三振を取ることに魅力を感じたという宮西投手は、最近はチェンジアップで空振り取れたらにっこりという。
一方「シンカーのイメージが強いと思う」という石川投手は、「やっぱりまっすぐ。この球速でも空振りを取れたら嬉しいですね」と、年齢を重ねての心境は対照的。
筆者撮影
さらに両投手の持ち球でもあるチェンジアップに話題が移ると、お互いの握り方を見せあう場面も。
球史に残る実績を持つ同士だが、成績が伸び悩んでいるときの心構えは両者ともに「準備」と語る。打たれた抑えたは後の話で、打たれても後悔がないようにも大切と語った。
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成績はもとい、人柄も相まって多くのファンに愛されていることを感じさせたレジェンド左腕同士の対談。2026年も神宮・エスコンを中心に賑わせてくれるであろう。
取材・執筆:Junpei Mukouyama

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