
2026年のワールドカップ開幕まで1年を切った。
現在は大会前最後となる夏の移籍市場が開かれており、選手たちにとっては本大会へ向けたアピールの場を探すラストチャンスとなっている。
そこで今回は、これまでワールドカップ前の移籍で代表での地位を上げた選手たちを見ていきたい。
キリアン・エムバペ
2017年夏にPSGへ移籍
2018年夏にワールドカップ出場
フランス代表のスーパースターであるエムバペも、ワールドカップ前の移籍が大成功した。
18歳の時にモナコでトップチーム昇格した彼は、2季目にはリーグ優勝の立役者に。その翌シーズン夏、移籍期限ぎりぎりでPSGへと加入した。
移籍初年度は前年より数字こそ落としたものの、スター軍団の中で存在感を示すことに。フランス代表では10番を継承し、早くも中心的な存在を担うようになった。
迎えた2018年のロシア大会では、得点王に輝く活躍でチームを牽引。10代という若さで見事フランスを優勝へと導いている。
ロドリゴ・ベンタンクール

2017年夏にユヴェントスへ移籍
2018年夏のワールドカップ出場
ユース時代から国外でプレーし、アルゼンチンのボカ・ジュニオルスで長らく育成されたベンタンクール。
後にトップチームでタイトルを獲得するなど頭角を現し、2017年夏に20歳でイタリアの名門ユヴェントスへ移籍した。
当初はそれほど出番がなかったものの、ビッグクラブでのプレーが評価されてウルグアイ代表でデビューを飾ることに。
その後地位を確立し、2018年のロシア大会でも主力として活躍。ウルグアイのベスト8進出に大きく貢献した。
ウィリアン

2013年夏にチェルシーへ移籍
2014年夏にワールドカップ出場
母国ブラジルのコリンチャンスでプレーし、2007年からはウクライナの強豪シャフタールで活躍したウィリアン。
その後ロシアのアンジを経て、2013年にチェルシーへ加入。
その後は常連となり、母国開催となった2014年ブラジル大会のメンバーにも選出された。歴史的な大敗となったドイツ戦を経験するなど屈辱を味わったが、5試合に出場した。
イブラヒマ・コナテ

2021年夏にリヴァプールへ移籍
2022年11月のワールドカップに出場
フランス代表のコナテは、パリFCやソショーで育成され、2部リーグでデビューした。
その後18歳でドイツのRBライプツィヒへ加入。主力として活躍すると、2021年夏にはリヴァプールへとステップアップ移籍した。
リヴァプールでは当初なかなか出番がなかったが、シーズン終了後にフランス代表に初招集されるなど評価を上げた。
翌シーズンは負傷に悩まされながらもカタール大会のメンバー入り。惜しくもフランスの連覇はならなかったが、5試合出場で2大会連続ファイナリストに貢献した。
フリアン・アルバレス

2022年1月にマンチェスター・シティへ移籍
2022年11月のワールドカップに出場
リーベル・プレートで育成されたアルバレスは、2022年1月にマンチェスター・シティへ引き抜かれた。
半年間はリーベルに残り、夏になってシティへ合流。当初は主にサブとしてプレーした。
それでもプレミアリーグでのプレーを機にアルゼンチン代表でのポジションを短期間で確保、カタール大会のメンバーに選出された。
大会が進むにつれてその存在感を発揮し、最終的に4ゴールをマークしてアルゼンチンは優勝を果たしている。