日本でも“神”だった天才リカルジーニョ、現在のフットサルを危惧 「私は嫌い」「キングスリーグに選手を奪われ始めている」

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2010年代にFリーグの名古屋オーシャンズで大活躍し、ポルトガル代表として世界王者にも輝いた“天才”リカルジーニョが19日、自身のXで現在のフットサルの戦術傾向に強い懸念を示した。



投稿では、スペインで行われたコパ・デル・レイ(国王杯)の一戦を観戦した感想として、「昨日、スペインで国王杯の素晴らしい試合を見る機会があった。

しかし、フットサルは変わってしまった。本当に大きく変わっている」と切り出した。



開始わずか3分で両チームの4人のゴレイロ(GK)全員がプレーに関与していたと明かし、「今やGKを使うことは“武器”ではなく、“普通のこと”になってしまった。それが理解できないし、私は嫌いだ」と率直に綴った。



近年主流となっている、GKをフィールドプレーヤーのように高い位置まで上げる戦術について、彼は創造性の低下を招いていると指摘する。



「なぜ若い選手に創造性がないのか、なぜ1対1が減ったのかと聞かれるが、その答えは明白だ。1対1でどう数的優位を作るか考える必要がなくなったからだ。GKを上げれば自動的に数的優位が生まれる」と説明。個人技術が以前ほど磨かれなくなっている理由も「GKを上げれば優位を作れるため、個の技術を鍛える必要が薄れているからだ」と分析した。



さらに、前線からのプレッシング回避もGK頼みになっている現状を問題視。「プレッシャー回避の形も、GKなしでは練習されていない。ボールをGKに預け、対角線にロングボールを入れて、相手ゴール近くでセットプレーを得る。

そればかりだ」と述べ、「今のフットサルは美しくないし、本来の姿でプレーされていない。このままでは多くを失う」と危機感を示した。



また、新興大会への選手流出にも触れ、「すでにキングスリーグに選手を奪われ始めているのに、誰も解決策を考えていない」と警鐘を鳴らす。ただし責任の所在については「誰のせいかは分かっているが、言わない」と冗談交じりにかわしつつ、「私はこのスポーツを愛しているからこそ、本当に心配している」と締めくくった。



チームだけでなく個人としても数多のタイトルを手にした、40歳の元世界ナンバー1プレーヤーの言葉は、戦術進化と競技の魅力のバランスを巡る議論を改めて投げかけている。



日本サッカー史上最強の「天才レフティ5人」



筆者:奥崎覚(編集部)



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