
先日発表された2025年バロンドール候補30名。世界で最も大きなサッカー選手の個人賞であり、プレーヤーなら誰もが獲得したい栄誉である。
今回は『Planet Football』から「なぜか2025年バロンドール候補に選出されなかった選手」をご紹介する。
ジャマル・ムシアラ
クラブ:バイエルン・ミュンヘン
代表:ドイツ
最も明白な選手はジャマル・ムシアラだ。彼にとって2024-25シーズンはキャリア最高のものであった。22歳の彼はヨーロッパ5大リーグ全体でも『Whoscored』の平均評価で9位に入っていたほどである。
バイエルン・ミュンヘンのブンデスリーガ優勝に大きく貢献したスター選手の一人であり、ジュード・ベリンガムやヴィニシウス・ジュニオールなどよりも良い年を過ごしたことは間違いない。
ただ、FIFAの肝いりであったクラブワールドカップでバイエルン・ミュンヘンは残念な結果に終わり、彼も左腓骨を骨折する大ケガを負ってしまった。
ブラッドリー・バルコラ

クラブ:PSG
代表:フランス
このフランス人ウインガーは、昨季のヨーロッパ主要リーグで「ゴールもアシストもニ桁」だったわずか6名の選手うちの一人であった。
14ゴール10アシストと、出場91分ごとに得点に関与し、ルイス・エンリケ監督率いるパリ・サンジェルマンの3冠に大きく貢献した。チャンピオンズリーグ決勝でも最後のゴールをアシストした。
またクラブワールドカップでもレアル・マドリー相手の大勝で4点目を演出。30人の候補のうちパリ・サンジェルマンは10人も選出されているが、なぜかバルコラの名前はない。
モイセス・カイセド

クラブ:チェルシー
代表:エクアドル
バロンドール受賞者であるロドリが過去12ヶ月間ずっと怪我で離脱していたことを考えれば、モイセス・カイセドは現在「世界最高の守備的ミッドフィルダー」であろう。
チャンピオンズリーグへの復帰を果たしたクラブ、そしてクラブワールドカップ優勝を果たしたクラブにおいて、カイセドは傑出した選手であった。
もし決勝戦でコール・パーマーがあれほど爆発していなければ、カイセドが最優秀選手賞になっていてもおかしくはなかった。
ライアン・フラーフェンベルフ

クラブ:リヴァプール
代表:オランダ
アレクシス・マカリステルは、イングランド・プレミアリーグ優勝を果たしたリヴァプールから選出されたプレーヤーの一人だ。
他のフィルヒル・ファン・ダイクやモハメド・サラーの選出に誰も問題は感じないだろうし、マカリステルが評価されるのも嬉しいことだが、今年のバロンドールにMFを選ぶとしたらフラーフェンベルフであろう。
23歳の彼は驚くべき活躍を見せた選手であり、しかもアルネ・スロット監督の下で中盤の底にコンバートされたことで大きな飛躍を遂げた。
オマール・マルムシュ

クラブ:アイントラハト・フランクフルト→マンチェスター・シティ
代表:エジプト
モハメド・サラーは昨季のヨーロッパでゴール数もアシスト数も傑出していた選手であり、圧倒的な存在感を見せた。彼が表彰台に上がっても誰も文句はないだろう。
ただ、オマール・マルムシュが最終候補に載っていないことは残念なものだ。彼はアイントラハト・フランクフルトとマンチェスター・シティで22ゴール9アシストを記録した選手だ。
ハリー・ケインやキリアン・エムバペに続いてのゴール関与数4位だった彼がバロンドール候補に入らなかったことは意外な結果だ。