かつて酒井宏樹や長友佑都もプレーしたフランスの強豪マルセイユ。
1899年に創設された国内屈指の名門クラブは、昨季のフランス1部リーグで2位になったが、15日に行われた今シーズンの開幕戦でレンヌに0-1で敗れた。
そうしたなか、マルセイユは、19日に、アドリアン・ラビオとジョナサン・ロウの2人を移籍放出リストに載せたと公式発表した。
「この決定は、レンヌ戦後のロッカールームにおける容認できない行動を受け、コーチングスタッフの同意とクラブ内部の行動規範に基づき行われた。クラブは月曜に両選手にこの決定を伝えた」としている。
30歳のフランス代表MFラビオと22歳の若手FWロウは試合後のロッカールームで激しい口論になったとされており、ロベルト・デゼルビ監督も「ピッチで負けたのに仲間内で争う。こんなことはこれが最後だ」と批判していた。
フランス紙『L'Équipe』は「開幕戦の余波は、未だ計り知れない影響を及ぼすだろう」としており、懲戒処分を受けていたラビオとロウは、この2日間はクラブの練習からも除外されていたという。
また、『RTL』によると、ラビオの代理人でもある母ヴェロニクは、デゼルビ監督から契約解消の意向を伝えられたと語ったとのこと。
指揮官はラビオが「昨季と比べて献身的な姿勢が欠けている」として、チームに迎え入れたくない意向を明確にしたというが、母ヴェロニクはこうした出来事は日常茶飯事であり、チーム内部に留めておくべきことだと反発する姿勢を見せているという。
なお、46歳のイタリア人であるデゼルビ監督は、ブライトン時代に三笘薫を指導したこともある人物。